シーズン到来!秩父の雲海名所6選<br/>東京から日帰り&紅葉との共演も
更新日2024年09月24日/公開日2024年09月24日

シーズン到来!秩父の雲海名所6選
東京から日帰り&紅葉との共演も

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埼玉県秩父市、埼玉県秩父郡長瀞町

この記事では、“東京都内から一番近い雲海の名所”、埼玉県西部の秩父エリアにある雲海スポットをご紹介します。

雲海とは、高い山などから見下ろしたときに雲が海のように広がる現象のこと。

まるで雲の上にいるような非日常感を楽しめるだけなく、親子で一緒に雲海ができる仕組みを調べたり、雲の流れを観察したりすることで子供の学びにも役立ちます。

雲海の発生率が一年でもっとも高まる秋、親子で早起きをして感動的な絶景を眺めてみませんか?

※天候などの条件により、見られないこともあります。また内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

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雲海とは?

日本人なら一度は見てみたい富士山頂からのご来光と雲海(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)
日本人なら一度は見てみたい富士山頂からのご来光と雲海(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)

雲海は、放射冷却によって地表付近に濃い霧や雲が発生し、高い場所から見下ろすと“雲の海”が広がっているように見える現象です。

見た目の形状や様子はさまざまで、ボコボコなこともあれば、わたあめのようにフワフワに見えることも。また厚みがあって下界が見えないこともあれば、うっすらと霧がかかったようなときもあります。

雲海が発生しやすい条件

雲海の名所として知られる宮崎県高千穂町の国見ケ丘。高千穂盆地を霧が覆い隠す様はまるで墨絵のよう(画像提供:T3K / PIXTA)
雲海の名所として知られる宮崎県高千穂町の国見ケ丘。高千穂盆地を霧が覆い隠す様はまるで墨絵のよう(画像提供:T3K / PIXTA)

雲海は、周りを山に囲まれた盆地で発生しやすいといわれています。

ほかにも、以下のような条件が重なると出会える確率が高まるので、天気予報を確認しながらチャンスを狙いましょう!

  • 季節:場所により異なるが、寒暖差の激しい春や秋に出やすい(秩父のピークは11月頃。条件がそろえば夏や冬でも見られる)。
  • 時間:明け方~早朝が多い(太陽の熱で消えてしまうため、日の出から数時間以内がチャンス)
  • 天気:前日に雨が降り(濃霧注意報が出てるとさらに◎)、深夜から翌日の明け方にかけて晴れていること
  • 風速:ほぼ無風(風速1m/s以下が続くと発生しやすい)
  • 湿度:高い(湿度が100%に近いと発生しやすい)

雲海を見に行くときの注意点

標高が高い場所ほど冷え込むため、体温調節のために羽織物を持っていくと安心。

灯りのないスポットも多いので、日の出前を狙っていくなら懐中電灯を持って足元に注意しながら歩きましょう。

「秩父雲海」の見どころ&特徴

「秩父ミューズパーク」から見た雲海夜景。薄い雲海から市街地が浮かび上がる光景は秩父ならでは(画像提供:まちゃー / PIXTA)
「秩父ミューズパーク」から見た雲海夜景。薄い雲海から市街地が浮かび上がる光景は秩父ならでは(画像提供:まちゃー / PIXTA)

山々に囲まれた秩父盆地では、さまざまなロケーションから雲海を楽しめるのが魅力。

標高が低い場所からは雲が間近に迫ってくるような景色、標高が高い場所からはこの世のものとは思えないほど神秘的で壮大な雲海を見ることができます。

また、市街地を覆うように雲海が広がるため、雲の上に橋が浮かぶような“天空の橋”や、工場夜景が雲海に浮かび上がる“天空の工場”など、バリエーション豊かな景色も特徴です。

宝登山【秩父郡長瀞町・皆野町】

「宝登山ロウバイ園」から雲海と山々を一望!(画像提供:はすまん / PIXTA)
「宝登山ロウバイ園」から雲海と山々を一望!(画像提供:はすまん / PIXTA)

長瀞町と皆野町にまたがる標高約497mの宝登山は、四季折々の花々が美しい自然豊かな山。特に梅や蝋梅(ろうばい)の花が有名です。

ハイキングコースが整備され、「宝登山小動物公園」、「宝登山ロウバイ園」など見どころも多く、家族でのおでかけにおすすめです。

秋限定の早朝ロープェイ「雲海観賞便」が便利

11月頃には雲海と紅葉を同時に楽しめるチャンスも!(画像提供:Q2Photo / PIXTA)
11月頃には雲海と紅葉を同時に楽しめるチャンスも!(画像提供:Q2Photo / PIXTA)

絶景パノラマが広がる山頂までは、「宝登山ロープウェイ」でもアクセスできます。

雲海の発生頻度が高まる秋には、期間・日にち限定でロープウェイの早朝運転を実施。2023年は10月8日(日)~11月12日(日)の日曜・祝日、8日間に渡って運行されました。

2024年の運行日は9月現在未定ですので、おでかけ前に公式サイトをチェックしてみてください。

■スポット概要
所在地:玉県秩父郡長瀞町長瀞1766-1(宝登山ロープウェイ山麓駅)
料金:【ロープウェイ片道】中学生以上700円、3歳~小学生350円
アクセス:車:関越自動車道・花園ICから国道140号を秩父方面へ約50分
電車:秩父鉄道秩父本線「長瀞駅」から無料シャトルバスあり
駐車場:あり(有料、150台)

秩父ミューズパーク【秩父郡小鹿野町】

雲の上に橋が乗っているように見える様子は“天空の橋”と呼ばれています(画像提供:gonbe PIXTA)
雲の上に橋が乗っているように見える様子は“天空の橋”と呼ばれています(画像提供:gonbe PIXTA)

雲海とともに、秩父公園橋(別名:秩父ハープ橋)や武甲山などを見渡せる絶景スポットです。ここで見られる“天空の橋”は、秩父雲海の代名詞。

公園内の「展望台」と「旅立ちの丘」の2カ所で、雲海を観賞できます。

シーズンは春と秋、特にピークとなるのは11月の早朝。風が弱い、湿度が高い、晴れているなど条件がいくつかありますが、親子で見ることができれば、きっとよい思い出になりますよ♪

■スポット概要
所在地:埼玉県秩父郡小鹿野町長留2523 秩父ミューズパーク内
料金:特に指定なし
アクセス:車:関越自動車道・花園ICから国道140号を秩父方面へ約50分
駐車場:あり

リトリートフィールドMahora稲穂山【秩父郡皆野町】

展望エリア(宿泊者限定)から見た雲海(画像提供:リトリートフィールドMahora稲穂山)
展望エリア(宿泊者限定)から見た雲海(画像提供:リトリートフィールドMahora稲穂山)

「リトリートフィールドMahora(マホラ)稲穂山」(旧ムクゲ自然公園)は、一つの山をまるごと使用した民営の自然公園です。

展望エリアを目指す「ガイドウォーク」の様子(画像提供:リトリートフィールドMahora稲穂山)
展望エリアを目指す「ガイドウォーク」の様子(画像提供:リトリートフィールドMahora稲穂山)

豊かな自然の中でキャンプやトレッキングが楽しめるほか、「森の美術館」「稲穂山古墳」など親子向けの見どころが盛りだくさん!

山頂の展望エリアは秩父盆地を一望できる絶景スポットです。条件が揃うと、幻想的な雲海を見ることができますよ。

■スポット概要
所在地: 埼玉県秩父郡皆野町大字皆野町4048−1
営業時間:9:00~16:30
休園日:火曜(祝日の場合は翌日休園)※冬季凍結期間は休園
料金:【入園料(整備協力金)】中学生以上500円 【キャンプ料】エリアや施設により異なる
アクセス:車:関越自動車道花園ICから約40分
電車:秩父鉄道秩父本線「皆野駅」から徒歩で15~20分
駐車場:あり(有料、150台)

美の山公園【秩父市黒谷・秩父郡皆野町】

紅葉と雲海(画像提供:Takashi Mizoguchi PIXTA)
紅葉と雲海(画像提供:Takashi Mizoguchi PIXTA)

「美の山公園」は、秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの蓑山(みのやま)山頂に広がる、約41ヘクタールの県立自然公園です。

蓑山は秩父エリア唯一の独立峰で、秩父盆地や奥秩父の山々などを360度の大パノラマで一望できます。

雲海から透けて見える工場の灯りが幻想的

“日本夜景100選”に選ばれた夜景と、雲海のコラボは圧巻(画像提供:まちゃー / PIXTA)
“日本夜景100選”に選ばれた夜景と、雲海のコラボは圧巻(画像提供:まちゃー / PIXTA)

園内には3つの展望台があり、桜や紫陽花、紅葉など季節の彩りともに、多彩な表情の雲海を眺めることができます。雲海が発生する時期は、主に10月~12月、4月の早朝など。

“日本夜景100選”にも選ばれており、深夜から早朝にかけて条件が揃うと、とても幻想的な雲海夜景が見られる名所です。

なお、暗い時間帯に訪れる場合は懐中電灯を持参すると安心です。

■スポット概要
所在地:埼玉県秩父市黒谷2372、秩父郡皆野町皆野
開園時間:常時開園
アクセス:
車:関越自動車道・花園ICから約50分
電車:①秩父鉄道「皆野駅」からタクシーで約20分 ②秩父鉄道「親鼻駅」「和銅黒谷駅」から徒歩で90〜100分 
駐車場:あり

羊山公園【秩父市大宮】

「羊山公園」から見た雲海(画像提供:秩父市観光課)
「羊山公園」から見た雲海(画像提供:秩父市観光課)

秩父市の東側に位置し、まちを望む高台にある「羊山(ひつじやま)公園」。市のシンボル・武甲山の麓に広がる緑豊かな観光スポットです。

春は桜と芝桜、初夏は花菖蒲が咲き、「ふれあい牧場」では草を食むヒツジたちの姿に癒されます。

雲海のビューポイントは、秩父の山並みと市街地を望む「見晴らしの丘」。約280mと標高が低いため、雲海を間近に見ることができ、霧が深まると自分自身が雲海の中に包まれていくような不思議な感覚を覚えます。

■スポット概要
所在地:埼玉県秩父市大宮6267
開園時間:常時開園、芝桜の見頃は8:00~17:00
休園日:なし
料金:高校生以上300円(芝桜の見頃以外は無料)、中学生以下無料
アクセス:秩父鉄道「御花畑駅」から徒歩で約20分
駐車場:あり

三峯神社【秩父市三峰】

“秩父三社”に数えられる天空のパワースポット
“秩父三社”に数えられる天空のパワースポット

奥秩父・三峰山の標高1,102mにある「三峯神社」は、「秩父神社」「宝登山神社」とともに“秩父三社”に数えられる由緒ある神社。

日本武尊(やまとたけるのみこと)によって創建されたといわれており、厳かな空気に包まれたパワースポットです。

雲海を観賞できるのは「遥拝殿」(ようはいでん)と「展望の丘」の2カ所。標高が高い場所にあるため、ほかのスポットとはひと味違う壮大な雲海を見られるのが魅力です。

■スポット概要
所在地:埼玉県秩父市三峰298-1
アクセス:
車:皆野秩父バイパス・皆野大塚ICから約60分
電車:西武秩父線「西武秩父駅」から西武観光バスで約75分
駐車場:あり(秩父市営三峰駐車場、8時~18時)

四季を通してたくさんの見どころがある秩父エリア。雲海を眺めたあとは、親子でまち歩きや観光スポット巡りを楽しんでみてくださいね♪

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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