2024伏見稲荷と周辺観光名所8選<br/>紅葉の秋に日帰り旅!穴場も紹介
更新日2024年11月01日/公開日2024年11月01日

2024伏見稲荷と周辺観光名所8選
紅葉の秋に日帰り旅!穴場も紹介

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歴史・文化を感じる

今回は京都市伏見区の「伏見稲荷大社」とその周辺おすすめ人気観光名所と穴場をご紹介します。

京都府京都市の南部に位置する伏見区は、豊臣秀吉によって整備された水運のまち。秀吉が築城した「伏見城」、坂本龍馬襲撃事件で有名な「寺田屋」などがあり、歴史ファンにも人気です。

日帰りや1泊旅にもおすすめです。秋の週末や連休を利用して、気軽におでかけしてみてください。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

伏見稲荷大社とは?

全国の稲荷神社3万社の総本山

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社

日本人にとって身近であり、長年人々に信仰を集め続ける「お稲荷さん」。全国に約3万社あるといわれており、その総本宮がここ「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」です。

稲荷信仰の原点は稲荷山であり、御祭神である稲荷大神様がこの山に鎮座されたのは、奈良時代の711年(京都和銅4年)のこと。

じつに1,300年以上もの時を刻んできた由緒ある神社です。

商売繁盛・五穀豊穣の神様として、厚い信仰を集める伏見稲荷大社ですが、近年では「外国人に人気の日本の観光スポット」でも上位にランクイン。

外国人観光客をはじめ、多くの参拝客が訪れています。

最大の見どころは「千本鳥居」

千本鳥居(画像提供:ニッサン / PIXTA)
千本鳥居(画像提供:ニッサン / PIXTA)

特に有名なのが千本鳥居。江戸時代から奉納されてきた朱色の鳥居が続く光景は、圧巻のひとことです。

また、絵馬も一般的な絵馬とは異なり、狐の形をした「願掛け絵狐」に願いを書き込むようになっています。

本殿をはじめ、多くの場所が国の重要文化財に指定されているのでお見逃しなく。

平日でもかなり混雑しますので、動きやすく歩きやすい服装で行くことをおすすめします。

■スポット概要
所在地:京都府京都市伏見区深草藪之内町68
参拝時間:終日

【周辺スポット】伏見十石舟

情緒あふれる遊覧船

春の遊覧船(画像提供:オフィスK / PIXTA)
春の遊覧船(画像提供:オフィスK / PIXTA)

「伏見十石舟(ふしみじゅっこくぶね)」は、伏見観光協会が運航する遊覧船です。

十石舟は「月桂冠大倉記念館」裏の河川沿いから、十石舟より大きい三十石船は寺田屋近くから発着しています。

三栖閘門(みすこうもん)で一度下船して「三栖閘門資料館」を見学し、同じ場所まで戻ってきます。

水運のまち・伏見の歴史を体感できる舟遊び

もともと伏見区は水運が発達した要衝の地として栄えてきました。

江戸時代には、酒や米、旅客をのせた十石舟や三十石船が、淀川や宇治川を利用して大阪と伏見の間を行き来していたそうです。

運航は明治時代まで続き、再び1998年に観光目的で「伏見十石舟・三十石船」が復活しました。

紅葉を眺めながら江戸時代にタイムスリップ!

秋の「伏見十石舟」(画像提供:FUSHIMIZU / PIXTA)
秋の「伏見十石舟」(画像提供:FUSHIMIZU / PIXTA)

両岸に柳が並ぶ水路から、のんびりと伏見のまち並みを眺めるのはとても心地よい時間。江戸時代にタイムスリップしたような感覚も味わえますよ。

春は桜の花、秋は桜やモミジの紅葉を船から観覧でき、その景色もまた格別です。

■スポット概要
所在地:京都府京都市伏見区南兵町247 月桂冠大倉記念館裏 河川沿い
運行期間:2024年3月16日(土)~12月8日(日)
運行時間:公式サイトのカレンダーをご確認ください

公式サイト

【周辺スポット】醍醐寺

世界遺産にも登録されたお寺

豊臣秀吉が盛大な「醍醐の花見」を開いたことでも有名
豊臣秀吉が盛大な「醍醐の花見」を開いたことでも有名

世界遺産にも登録されている「醍醐寺(だいごじ)」。本尊は薬師如来で、874年(貞観16年)に空海の孫弟子にあたる聖宝・理源大師(りんげんだいし)が創立しました。

京都市街の南東に広がる醍醐山(笠取山)に、200万坪以上もの境内を持つお寺。広大な境内には、歴史ある建物がたくさんあります。

醍醐寺には「上醍醐」と「下醍醐」、「三宝院」があります。

上醍醐には平安時代のままに残る国宝の「薬師堂」、「五大堂」などが立ち並びます。険しい山中には名水「醍醐水」が湧き出ており、山頂には「如意輪堂」と「開山堂」があります。

一方下醍醐には有名な国宝「五重塔」をはじめ、本尊の薬師如来像を安置する「金堂」、「清瀧宮本殿・拝殿」などがあります。

醍醐寺の錦秋(画像提供:leicahiroba / PIXTA)
醍醐寺の錦秋(画像提供:leicahiroba / PIXTA)

自然も豊かで境内には多くの桜も植えられており、豊臣秀吉が三宝院の裏で花見の宴をしたことでも有名です。

秋になると美しい紅葉と池、歴史的建造物の素晴らしい光景を目にすることができ、ライトアップや夜間拝観も行われます。

見どころたっぷりのお寺なので、ぜひ親子で訪れてみてくださいね!

■スポット概要
所在地:京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
参拝時間:9:00~17:00(12月第1日曜翌日~2月は16:30まで/最終受付は閉門1時間前)
公式サイト 

【周辺スポット】藤森神社

合格祈願に人気!舎人親王を祀る勝運&学問の神社

紫陽花(あじさい)が咲く初夏の境内(画像提供:photo traveler / PIXTA)
紫陽花(あじさい)が咲く初夏の境内(画像提供:photo traveler / PIXTA)

JR奈良線「藤森駅」から歩いて約5分の「藤森神社」。毎年5月5日に行われる駈馬神事や、菖蒲(しょうぶ)の節句の発祥地として有名な神社です。

神功皇后によって創建され、皇室とゆかりの深い神社でもあります。本殿は正徳2年に中御門天皇より賜ったものです。

御祭神は素盞鳴命(すさのおのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)など十二柱。日本最初の学者といわれ、日本書紀の編纂した舎人親王も祀っているため、勝運・学問の神社として信仰されています。

紫陽花苑&藤森祭も有名

また、5月5日の「藤森祭」で駈馬神事が奉納されることから、“馬の神社”としても有名。競馬関係者(馬主・騎手等)や競馬ファンも参拝に訪れます。

さらに藤森神社では6月から7月にかけて境内2カ所の「紫陽花苑」が公開され、約3,500株もの種類豊富な紫陽花が美しく咲き誇ります。

御朱印もいただける神社ですので、親子で参拝してみてはいかがでしょうか?

■スポット概 要
所在地:京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609
参拝時間:9:00~17:00

公式サイト

【周辺スポット】城南宮

美しい庭園が見どころのひとつ

色鮮やかな「城南宮」の秋(画像提供:めがねトンボ / PIXTA)
色鮮やかな「城南宮」の秋(画像提供:めがねトンボ / PIXTA)

京都市伏見区にある「城南宮」は、都の守護と国の安泰を願って、平安遷都の際に創建された神社です。

「上賀茂神社」「松尾大社」「平安神宮」「八坂神社」とともに、平安京と深い関係にある“京都五社”としても知られ、京都の南方を守護する神社として崇められてきました。

城南宮は、引越・工事・家相の心配を除く「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれています。そこから転じて交通安全の神としても広く信仰されており、ほかにも厄除や安全祈願のため、数多くの人が参拝に訪れています。

また、昔から住まいを清める御砂や方角の災いを除く方除御札を、城南宮で授かる習慣もあります。

「神苑(源氏物語花の庭)」も見どころのひとつ。趣の異なる下記5つのエリアから構成された庭園です。

  • 春の山:椿や枝垂れ梅など春の花々が美しいエリア
  • 平安の庭:平安時代の貴族の邸宅、寝殿造りの庭をモデルにした庭園。新緑や紅葉が見事
  • 室町の庭:室町時代の様式で作られた池泉回遊式庭園
  • 桃山の庭:桃山時代の豪壮な気風を反映した枯山水様式の庭
  • 城南離宮の庭:城南宮の一帯がもっとも華やかだった平安時代後期の様子を表す枯山水の庭園

すべての庭園にそれぞれ特長があり、四季折々の美しい表情を見せてくれます。ぜひ訪れてみてくださいね!

■スポッ ト概要
所在地:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
参拝時間:境内自由、神苑9:00~16:30(最終受付16:00)

【周辺スポット】寺田屋

坂本龍馬ゆかりの史跡

「寺田屋」外観(画像提供:skipinof / PIXTA)
「寺田屋」外観(画像提供:skipinof / PIXTA)

伏見は江戸時代、京都と大阪を結ぶ中継地として栄えた港町で、旅人専用の三十石船や運送専門の船などで賑わいました。

「寺田屋」は坂本竜馬をはじめ、幕末の志士たちも身を寄せた船宿です。

島津久光の命により薩摩藩の尊攘派9人が殺害された「寺田屋騒動」、龍馬が伏見奉行所に襲撃された「坂本龍馬襲撃事件」という2つの歴史的事件の舞台ともなりました。

当時の建物は1868年の鳥羽伏見の戦いで焼失。再建された現在の建物は史跡博物館として公開されており、旅館として宿泊も可能です。

館内には龍馬の写真や、愛用したピストルのレプリカなどが展示されているほか、柱に刀傷や鉄砲の跡なども再現されています。

また、龍馬と妻・お龍の出会いの場でもあり、2人のエピソードを伝える見どころも多数。ぜひ親子でおでかけして、幕末の歴史を体感してみてください。

■スポット 概要
所在地:京都府京都市伏見区南浜町262番地
営業時間:10:00~16:00(最終受付16:00)

【周辺スポット】伏見桃山城・伏見桃山城運動公園

高台にそびえ立つ伏見のシンボル

伏見桃山城
伏見桃山城

「伏見桃山城」は、豊臣秀吉が築いた伏見城をイメージして造られた模擬天守閣です。もともとは「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地があった場所で、伏見桃山城はその目玉として建てられました。

遊園地の閉園にともない取り壊される予定でしたが、地元の人々の要望により保存されることに。今では伏見市のランドマークとして親しまれています。

天守閣を眺めながら公園を散策

また、現在この一帯は「伏見桃山城運動公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。

天守閣は耐震基準を満たしていないため中に入ることはできませんが、間近で見ることが可能。周りには日本庭園や遊歩道も設けられ、景色を楽しみながらのんびり過ごせますよ。

春は桜の名所としても有名で、お城と桜のコラボレーションが見事です。

■スポット概 要
所在地:京都府京都市伏見区桃山町大蔵45
営業時間:6:00~21:00(利用設備・月により異なる)

【周辺スポット】法界寺

国宝建築と仏像で知られる古刹

法界寺の阿弥陀堂(画像提供:barman / PIXTA)
法界寺の阿弥陀堂(画像提供:barman / PIXTA)

真言宗醍醐派の「法界寺」は藤原氏の北家にあたる日野家の菩提寺で、「日野薬師」の別名で親しまれるお寺です。

御本尊の薬師如来の胎内に、最澄作と伝わる約9cmの小さな薬師如来が収められていることから、安産や子授けのご利益で信仰を集めてきました。

本堂の「薬師堂」には、願い事を記したよだれかけが数多く奉納されています。

秋には美しい紅葉も楽しめます(画像提供:jooko3 / PIXTA)
秋には美しい紅葉も楽しめます(画像提供:jooko3 / PIXTA)

一番の見どころは、鎌倉初期に建てられた国宝の「阿弥陀堂」。国宝の阿弥陀如来坐像が安置されているほか、日本最古といわれる貴重な壁画も見ることができます。

夏は蓮の名所としても知られ、秋は紅葉の穴場スポットです。

無病息災を願う「日野裸踊り」

また、法界寺は毎年1月14日に「日野裸踊り」が行われることでも有名。

身を清めた男性たちがふんどし一枚の裸となり、「頂礼(ちょうらい)」と連呼しながら無病息災を願う行事で、京都市登録無形民俗文化財に指定されています。

■スポット概要
所在地:京都府京都市伏見区日野西大道町
参拝時間:参拝受付9:00〜16:00(4月〜9月は17:00まで)

公式サイト

豊臣秀吉が花見の宴を開いたお寺や、江戸時代に利用されていた水路など、歴史的な背景を知ると親子の旅がますます深まりそうですね。学びと発見の宝庫・京都市伏見区へ、ぜひおでかけしてみてください。

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2019年5月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。

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