
奈良・石光寺でシャクヤクが見頃
色とりどりの150種1000株が開花!
奈良県葛城市にある「石光寺 染寺」で、ゴールデンウィーク期間中、150種1000株のシャクヤクが見頃を迎えます。
二上山を借景に、色とりどりのシャクヤクが境内を彩る春の風物詩を楽しめます。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
多彩なシャクヤクの開花状況

石光寺では春牡丹が終盤を迎える4月下旬、スラリとした立ち姿のシャクヤクが色鮮やかに咲き始め、同時に牡丹とシャクヤクの交配種であるハイブリッドシャクヤクも次々に開花します。
ゴールデンウイークが近づくに連れ、多種多様なシャクヤクが境内を彩り、緑一面の中で輝きを増していきます。
シンプルな一重咲き、半八重咲き、金しべ咲き、翁咲き、冠咲き、手まり咲きなど花容が変化に富んだスタイルはシャクヤクならでは。鮮明色や複合色、パステル系の色合いも印象的です。
開花時期の特徴
シャクヤクの開花は、早咲き、中咲き、遅咲きの主に3つの時期に分かれています。
早咲きシャクヤク(4月下旬)

色彩が鮮明なシャクヤクとハイブリッドシャクヤクとの調和が楽しめます。
中咲きシャクヤク(ゴールデンウィーク)

花容も色合いもさまざまなシャクヤクが一斉に咲き誇る、最も見どころとなる時期です。
遅咲きシャクヤク(5月上旬~中旬)

重弁な花容、個性的な花容と花色が楽しめます。
5月中旬に咲く遅咲きのシャクヤクも年々開花が早まり、全体的な見頃は4月28日(月)~5月8日(木)となる見込みです。
特徴的なハイブリッドシャクヤク
通常のシャクヤクに加えて、交配によって生み出されたハイブリッドシャクヤクも観賞できます。
アメリカ系ハイブリッドシャクヤク

ラクティフローラ種(中国からシベリアに分布するアジア系の芍薬)と、主にピオニア・オフィシナリス(オランダ芍薬)との交配種。戦後はアメリカを中心に北米で改良されました。
ハイブリッドシャクヤク(牡丹と芍薬の交配種)

日本の植物学者が牡丹と芍薬の交配に成功し、黄色のハイブリッド「オリエンタルゴールド」を生み出しました。海外で注目され、このイトウハイブリッドをもとに新しい品種が作出されています。
観賞のポイント
強い陽射しと気温が上がる時間帯はシャクヤクが萎れ気味になります。快晴日の観賞は午前中がおすすめです。開花状況は石光寺のインスタグラムやホームページで随時更新されていますので、訪問前に確認するとよいでしょう。
見どころの文化財も同時公開

シャクヤクの開花期間に合わせて、日本最古の石仏「白鳳弥勒石仏」の弥勒堂開帳も5月14日(水)まで行われています。平成3年に発掘された2m以上ある凝灰岩の丸彫り石仏は、白鳳時代以前には例がないとされる貴重な文化財です。
また石光寺は別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれ、中将姫ゆかりの「染の井」と「糸掛桜」があります。中将姫が蓮の茎から取り出した糸をこの井戸に浸すと五色に染まったという伝説が残っています。
緑豊かな境内に咲き誇る多彩なシャクヤクは、まさに春の絶景。風そよぐ境内を散策しながら、豊麗なシャクヤクの魅力にふれてみてはいかがでしょうか。
■ 「石光寺 染寺」のシャクヤク
見頃:2025年4月28日(月)~5月8日(木)
拝観時間:8:00~17:00(春期)
場所:浄土宗 慈雲山 石光寺(せっこうじ)関西花の寺霊場 第二十番札所
所在地:奈良県葛城市染野387
拝観料:大人400円、小学生200円
駐車場:無料(寺門前7台、第2駐車場30台)
アクセス:近鉄南大阪線二上神社口駅から徒歩約15分、南阪奈道路葛城ICから約10分
問い合わせ:0745-48-2031
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いこーよとりっぷ編集部
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