夏休みの三溪園で観蓮会
早起きして蓮を見に出かけよう!
横浜市中区にある日本庭園「三溪園」では、毎年7月下旬ごろから8月上旬にかけて、蓮の花が見頃となります。毎年、蓮の花の見頃にあわせて「観蓮会」が開催されています。
2024年は、7月20日(土)から8月12日(月・振休)までの金曜日、土曜日、日曜日と休日での開催となります。美しい日本庭園「三溪園」で開催される観蓮会の楽しみ方をご紹介します。
三溪園と蓮
「三溪園」は、明治時代の実業家「原三溪」によって作られた日本庭園で、広大な敷地のなかに、原家が私邸として実際に使用していたエリア「内苑施設」と一般向けに公開されたエリア「外苑施設」で構成されています。
「外苑施設」は、四季折々の花が美しいエリアでもあり、季節ごとに花を楽しむ人たちがたくさん訪れています。「三溪園」を造った原三溪は、花の中でも蓮を特に好んでいて、以前は園内の中央の池が蓮の花でいっぱいになるほど蓮を植えていたそうです。
現在は、正門を入って右側にある蓮池で蓮を鑑賞できますが、三溪園と蓮には昔から深い縁があるんですね。
蓮の花ってどんな花?
蓮は水生植物で、沼地や池などで育ちます。仏教では、極楽浄土に咲く花として古くから親しまれていたり、蓮の地下茎は野菜のレンコンとして知られていたりと、とても身近な植物です。
蓮の花は日本では例年7月中旬頃から8月上旬にかけて見頃を迎えます。早朝に咲き、昼前には花が閉じてしまうので、午前中に見に行くようにしましょう。
ワークショップや不思議な蓮シャワーも!蓮で遊ぼう!
「三溪園」の観蓮会は、蓮を鑑賞するだけではありません。蓮の大きな茎や葉っぱを使った体験や遊びのイベントも開催されています。夏休みの自由研究にもおすすめですよ。
蓮の葉っぱがシャワーに!?蓮の構造に注目した「蓮の葉シャワー」
蓮の構造に注目して作られた「蓮の葉シャワー」。蓮の葉っぱの先から水がシャワーのように出てくる不思議なシャワーです。
蓮の地下茎のレンコンを想像してみるとわかるのですが、レンコンには複数の穴が開いています。その地下茎の穴の部分が水上の茎までつながっていて、さらには葉っぱまでつながっているんです。葉っぱの先をぐるりと切り取ると、その穴が切り取ったことによってむき出しになります。
「蓮の葉シャワー」は、茎を途中で切り取って、ホースにつなぎ、水を流すと、葉っぱを切った部分から流れるという仕組み。蓮の仕組みを利用した面白いアイディアですね。
茎から糸を取り出す体験や葉っぱでお面を作って遊ぼう!
蓮を使った遊びのワークショップ「蓮の体験コーナー」では、蓮の葉っぱでお面づくり、蓮の葉シャワー、蓮茎の糸取り体験ができます。子供から大人まで思わず夢中になる体験ばかり。
■蓮の体験コーナー
開催日:2024年7月20日(土)~ 21日(日)、 26日(金)~ 28日(日)、8月2日(金)~ 4日(日)、9日(金)~12日(月・振休)
開催時間:7:00~8:30(8:20受付終了)
料金:無料(入園料別)
涼やかな団扇を作ろう!「蓮の葉を使った竹の団扇づくり」
蓮の葉っぱを団扇に自由に貼り付けて団扇を手作りできるワークショップも開催されています。夏のお出かけの思い出にぴったりですね。
■蓮の葉を使った竹の団扇づくり
開催日:2024年7月20日(土)~ 21日(日)、8月3日(土)~ 4日(日)
開催時間:9:00~15:00(所要時間30分)
定員:1日100名限定
料金:事前申込 3,000円、当日参加 3,500円 ※税込、入園料別
そのほか、「和紙のれんワークショップ」(有料・予約優先)の実施や、茶店での観蓮会限定朝食メニューの提供も行われます。朝食メニューのおかゆは、そのために来園される人も多いのだとか。
夏休みの朝に少しだけ早起きして、蓮の花を鑑賞しにお出かけしてみませんか。
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
- ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。