茨城県笠間市
自然豊かな歴史と芸術の街
歴史と芸術の街 笠間へ
笠間市は、茨城県のほぼ中央に位置し、県庁所在地の水戸市の左隣にあります。都心からも100km圏内に位置し、気軽に足を運べるのが魅力です。
市の周囲は、八溝山(やみぞさん)系・筑波山系の山々に囲まれており、市の南西には人気の自然観光スポットの「愛宕山(あたごさん)」があります。豊かな自然に恵まれ、歴史と芸術が育まれた街です。
笠間市の歴史
旧笠間市域では、承久元年に笠間時朝が佐白山周辺に笠間城を築き、戦国時代末期まで笠間氏が18代にわたり笠間を治めました。
笠間氏は、天正18年(1590)の豊臣秀吉による「小田原征伐」に出兵しなかったため、宇都宮氏により滅ぼされました。
江戸時代の笠間藩は、商業と手工業が盛んな町となり、笠間を代表する産業である笠間焼は、江戸時代後半に箱田村の久野半右衛門道延が始めたものです。
その後の廃藩置県と郡制廃止に伴い笠間町、岩間町が誕生し、村の合併により友部町が誕生しました。
以後、旧笠間市・旧友部町・旧岩間町は発展を遂げ、平成18年3月19日に合併し笠間市となり、現在に至っています。
笠間と言えば「笠間焼」
江戸時代中期、箱田村の久野半右衛門が、信楽からやってきた陶工・長右衛門の指導で窯を築き、製陶を始めたのが笠間焼のはじまりといわれています。
やがて、東京が近いことから大量生産の時代へ。現在は、250を越す作家が全国から笠間に移り住み、食器類からオブジェまで、個性豊かな作品を生み出しています。
平成4年に国指定伝統工芸品の指定を受け、令和2年には、焼き物文化を軸に笠間市と栃木県益子町が共同申請したストーリー「かさましこ“兄弟産地が紡ぐ焼き物語”」が文化庁の日本遺産に認定されています。
笠間のおいしい!「笠間の栗」
笠間市は全国有数の栗の産地。
毎年9月下旬から10月上旬に開催されます「かさま新栗まつり」は、栗を使ったスイーツやイベントなどまさに栗づくしな内容となっています。
笠間観光の玄関口「道の駅かさま」
「笠間のゲートウェイ(玄関口)」をコンセプトに笠間市の魅力を発信する「道の駅かさま」が令和3年9月にオープンしました。
施設内には笠間の栗専門のカフェ&ショップや、地元食材を使用したお食事が楽しめるフードコート、新鮮な農作物が揃う直売所などがあります。
またデジタルサイネージを活用したバーチャル観光案内も実施しております。笠間市にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
市の花、木、鳥
伝統の「菊まつり」や菊人形で馴染みのある「キク」
1908年から100年以上続く「笠間の菊まつり」が有名な笠間市。菊まつりでは、菊の花を衣装の代わりに着せた「菊人形」も公開されます。農業生産としての小菊の栽培も盛んで、さまざまな場所で見かけることができます。
また、菊は、合併前の旧笠間市、旧友部町の花であったことから、市民にも昔から親しまれている花です。
市内に多くの名所がある「サクラ」
笠間市内には、「北山公園」をはじめ、「愛宕山」や「佐白山」など、多くの桜の名所があります。ソメイヨシノ、山桜から始まり、しだれ桜や八重桜など、さまざまな桜を長い期間楽しめるのも笠間市ならでは。
開花の時期には、愛宕山で「桜まつり」が開催されます。
サクラは合併前の旧岩間町の木であったことからも、市の木として選ばれました。
市民に春の訪れを告げる「ウグイス」
市の鳥は、笠間市全域に生息していて市民に親しみのある「ウグイス」です。合併前の旧友部町の鳥として長い間愛されていて、身近な存在です。