茨城県坂東市
平将門ゆかりの歴史あるまち
坂東市について
坂東市は茨城県の南西部に位置する自然豊かな田園都市です。
利根川を挟んで千葉県野田市と隣接し、都心からも車で約60分と快適なアクセスが自慢。
市内の中心部は「猿島台地」と呼ばれる平坦な土地で、畑や田んぼが広がっています。また、白鳥の飛来地として知られている「菅生沼」など、豊かな自然が残されているのも魅力です。
歴史
坂東市は平成17年3月22日に岩井市と猿島町が合併して誕生した比較的新しい自治体です。
一方、この場所は1,000年以上昔の平安時代に平将門が拠点を築いた場所として知られており、市内には数々の伝説が残る史跡が点在しています。
毎年11月に行われる「坂東市将門まつり」では、迫力のある武者行列が風物詩となっていて、市内のみならず市外からも多くの人達がその勇姿を見に訪れます。
主な産業
坂東市は、1年を通して穏やかな気候と地下水に恵まれた平坦な地形で野菜作りに適しています。レタス、夏ネギは茨城県の銘柄指定を受けるブランド野菜にもなっており、人気が高く、全国でもトップクラスの生産量を誇ります
坂東市内で生産されている茨城県のブランド茶「さしま茶」は製茶すると濃厚な味と香り、コクのあるお茶になります。 古くから、利根川の水運を利用して江戸に運ばれ、多くの人々に親しまれていました。
そして、幕末、黒船来航を機に海外貿易をするようになった日本から、全国のお茶の産地に先駆けてアメリカへ輸出されました。 「日本で初めて海を渡ったお茶」として歴史ある香り高い銘茶をご堪能ください。
代表的なイベント・お祭り
逆井城まつり
毎年4月上旬に「逆井城跡公園(さかいじょうせきこうえん)」で行われる坂東市を代表するお祭りです。戦国時代を思わせる出陣式や武者行列、さらには火縄銃演武などの様々な催しが行われます。
また、県指定無形民族文化財に指定されている「猿島ばやし」などの郷土芸能も見逃せません。
ちょうど園内の桜が満開になる時期なので、景色と合わせて楽しめるのもいいですね。
岩井の夏まつり
毎年7月には市内の「岩井商店街」で盛大な夏まつりが行われます。お祭りの当日には会場周辺が歩行者天国になり、活気あふれるイベントが繰り広げられます。
お祭りの2日目には、八坂神社の神輿が氏子たちによって担がれ、商店街の中を練り歩きます。
さしまの夏まつり
「岩井の夏まつり」と並んで、坂東市の有名な夏祭りの1つ。8月第1土曜日に開催され、「沓掛(くつかけ)商店街」と「沓掛(くつかけ)小学校」を会場に行われます。
小学校の校庭に特設ステージが設けられ、人気のキャラクターショーやカラオケ大会、郷土芸能と、バラエティに富んだイベントが行われます。幅広い年代の方が楽しめるお祭りなので、家族揃ってお出かけできますよ。
坂東市将門まつり
昭和47年に旧岩井市の市制施行を記念して始まり、約50年続いているお祭りです。春に行われる「逆井城まつり」に対し、こちらのお祭りは秋の風物詩として定着しています。
総勢100人の武者参詣は迫力満点。それに加え、美しい着物をまとったお姫様や可愛らしい子供たちも練り歩き、お祭りを盛り上げます。クライマックスは、県指定無形民俗文化財の「神田ばやし」が続き、まちは賑わいに包まれます。
市の花、木、鳥
純白で小さな花が美しい「チャノハナ」
茨城県を代表するブランド茶「さしま茶」の産地である坂東市。製茶用に栽培されているほか、畑の境界に植えられていることも多く、坂東市民にとって身近な植物です。
通常、お茶を栽培している茶畑では、茶葉の生育を優先するために、花を摘んでしまうことが多いですが、実際には椿のような小さな白い花が9月から11月にかけて咲きます。香りもあり、気品が高い美しい花です。
歴史ある坂東市にふさわしい「ケヤキ」
坂東市の木として制定されているのがケヤキ。多くの場所でよく見ることができるケヤキですが、坂東市内には茨城県内有数の名木が植えられています。
なかでも、坂東市沓掛(くつかけ)にある「神明社」の御神木である大ケヤキは県指定文化財にも指定されている貴重な樹木。幹周り約8.5m、樹高約30mもの大きさで、茨城県内でも稀に見る老巨樹です。
豊かな自然環境のシンボル「ウグイス」
豊かな自然環境と、市民生活が調和するまちである坂東市の鳥はウグイス。
市内全域に生息していて、一年中「ホーホケキョ」というさえずりが聞こえてきます。