群馬県川場村
里山と田園風景が広がる癒しの村
川場村について
川場村は、群馬県の北東部に位置し、武尊山(ほたかやま)の南側に広がる農山村です。村の面積の約80%以上が山林が占めています。また、村の中を薄根川、桜川、溝又川、田沢川の4つの一級河川が流れており、川場村の名前も川が多いところから由来しています。村の南側と西側は沼田市に接していて、ほかにみなかみ町、片品村と接しています。
豊かな自然に囲まれた村ですが、東京都内から車でアクセスしやすいのが魅力。関越自動車道練馬ICから最寄りの沼田ICまで約90分、沼田ICから一般道で10分ほど。村の人口は約3200人ですが、温泉やスキー場など人気の観光スポットも多く、年間約250万人もの観光客が訪れています。
主な産業
川場村は年平均気温11.0℃。夏も涼しい気候のため、高原野菜や果物の栽培が盛んです。果物ではりんご、ぶどう、ブルーベリーなどの栽培がとくに盛んで、村内にたくさんの果樹園があります。
ミネラルたっぷりの武尊山の湧き水で作られる幻のお米「雪ほたか」
川場村では、武尊山からの雪解け水や村内を流れる一級河川などの豊富な水で稲作も盛んに行われています。なかでも、川場村のブランド米「雪ほたか」が有名です。
「雪ほたか」は武尊山から湧き出る天然水で丁寧に育てられ、以前は一般には流通せず「幻のお米」と呼ばれていました。天皇陛下、皇后陛下に新穀(しんこく)を献上しているほか、多くのコンテストでも賞を受賞しており、品質はおすみつき!
「雪ほたか」を使ったおにぎりが食べられる「道の駅 川場田園プラザ」内の「かわばんち」など、村内には「雪ほたか」を食べられる飲食店があるので、幻のお米を味わってみてくださいね。
1日たっぷり楽しめる!道の駅「川場田園プラザ」
川場村を代表する観光スポットでもある道の駅「道の駅 川場田園プラザ」は、全国で初めて観光庁長官表彰に輝くなど、国内でも屈指の人気を誇る道の駅です。
道の駅内には、川場産の特産品や名産品が販売されているのはもちろん、川場で採れた食材を提供しているレストランや食事処もあります。なかでも、田園プラザ内で製造を行っているヨーグルトやチーズなどの乳製品は特におすすめの一品。
ヨーグルトもチーズも川場村の牧場でとれた絞りたての生乳を使用し、一つずつ丁寧につくられています。
夏になると、道の駅内の「ブルーベリー公園」では、ブルーベリー摘み取り体験が無料で楽しめます! また公園のそばには遊具を設置したプレイゾーンや、山の斜面を利用した自然のすべり台もあり、立ち寄るだけではもったいない、1日たっぷり遊べる道の駅です。
歴史
川場村は、1889年の村制施行以降1度も合併をしていない、全国でも珍しい村です。
村には、鎌倉時代と室町時代の間の南北朝時代に作られた寺社や、1718年に薬師堂が建立された「武尊神社」など多くの史跡が残されています。また、村の歴史を学ぶことができる「川場村歴史民俗資料館」は、「旧川場尋常高等小学校」の校舎を移築したもの。村巡りをしながら歴史に触れてみるのもおすすめです。
村の花、木
冬の寒さにも強く、豪華な花が咲く「シャクナゲ」
川場村の花は「シャクナゲ」。ツツジに非常によく似た花が咲きますが、「シャクナゲ」は房になって花が咲き、豪華な印象を与えてくれます。ツツジに比べ葉が大きく、冬の寒さにも強く、雪の多い川場村にぴったりの花です。
山の中で空に向かってまっすぐ伸びる「ヒメコマツ」
「ゴヨウマツ」とも呼ばれている「ヒメコマツ」が川場村の木。5本ずつ葉が生える性質があり、雄花と雌花がそれぞれ咲きます。山の中でよくみられる常緑の高木で樹高は30mにもなることも。
村内には、川場村の花と木の「シャクナゲ」と「ヒメコマツ」をモチーフにしたマンホールのふたが設置されています。旅をしながら村を歩いて探してみるのも楽しいですね。