埼玉県鶴ヶ島市
バランスの取れたコンパクトシティ
鶴ヶ島市について
埼玉県のほぼ中央に位置する小さなまち鶴ヶ島市。市内には、東武東上線「若葉駅」、「鶴ヶ島駅」、東部越生線「一本松駅」があります。池袋のほか、乗り入れている複数の路線を使えば、新宿や横浜にも直通でアクセス可能。都心へのスムーズなアクセスが自慢です。
鶴ヶ島市は総面積17.65平方メートルとコンパクトなまちですが、小さいながらも活気に満ちています。
特に国選択無形民俗文化財・市指定無形文化財に指定され、4年に一度開催される「脚折雨乞(すねおりあまごい)」は、市民のみならず多くの人を魅了しています。
4年に一度開催!江戸時代から受け継がれている鶴ヶ島市の伝統行事
鶴ヶ島市には、江戸時代から受け継がれ、今も4年に一度行われている伝統行事「脚折雨乞」があります。
長さ36m、重さ約3tもある大きな「龍神」を約300人が担いで、市内の「白鬚(しらひげ)神社」から「雷電池」(かんだちがいけ)までを練り歩く様子は圧巻の一言。「雷電池」に到着した「龍神」は、池の中に入れられ、雨乞いが行われます。
最後に「龍神」は池の中で解体されます。頭部につけられていた金色の宝珠(ほうじゅ)を若者たちが競って奪い合う姿も迫力満点です。
エコファーマーが作る味わい深い「狭山茶」
「静岡茶」、「宇治茶」と並ぶ日本三大茶の一つ「狭山(さやま)茶」は、ほかのお茶の産地に比べて冷涼な埼玉県で生産されるお茶です。
茶摘みの歌の一説に「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさ」というフレーズがありますが、このフレーズ通り「狭山茶」は甘みがあり味わい深いお茶としても知られています。
鶴ヶ島市内では、現在6軒の茶農家でお茶の栽培が行われています。鶴ヶ島市茶業協会の会員は、全員が県知事から認定されたエコファーマー。環境に優しい土づくりと、化学肥料や農薬の使用を減らした生産を行っています。
鶴ヶ島市茶業協会の会員が栽培しているお茶は、一般的な栽培法と比較すると化学肥料や農薬を半分以下に減らした「特別栽培農産物」に指定されている、安心安全なお茶です。
歴史
市内で旧石器時代の石器群が出土したことから、鶴ヶ島市がある場所には古くから人々が暮らしていたと推測されています。ほかにも、さまざまな出土品や遺跡が市内で発見されています。
現在の鶴ヶ島市は、1991年に市制施行されて誕生しました。これ以前は1889年に鶴ヶ島村、1966年に鶴ヶ島町として歴史を歩んできました。鶴ヶ島市がある場所には、大きな河川や山がないため災害が起きにくいといわれ、暮らしやすいまちとして人口増加が続き、村から町、そして市へ成長してきました。
鶴ヶ島市の花、木
市内の公園や道路などでよく見られる「ツツジ」
鶴ヶ島市の花は「ツツジ」。市内では、昔から「ツツジ」がたくさん植えられており、さまざまな場所で観賞できます。
1980年に、当時の鶴ヶ島町が村から町になって15周年を迎えたため、これを記念し、まちのシンボル花として制定されました。
多くの松林があった歴史もある「マツ」
深く大地に根を下ろして枝を広げる「マツ」が鶴ヶ島市の木です。
戦争中には、松根油の生産地として指定されていた鶴ヶ島市。そのため市内には多くの松林があり、昔から市民と「マツ」には深い関りがありました。