埼玉県小鹿野町
四季の自然と郷土芸能を感じられる町「小鹿野町」
小鹿野町について
小鹿野町は埼玉県の西の端に位置しており、秩父多摩甲斐国立公園、県立西秩父自然公園など多くの自然公園を保有し、甲武信ユネスコエコパークや秩父ジオパークの認証も受けており、たくさんの観光客でにぎわいます。
池袋駅から西武鉄道の特急で秩父まで約80分、西武秩父駅から西武観光バスに乗り継いでおよそ35分。または、上越新幹線・高崎線熊谷駅から秩父鉄道で秩父駅下車、西武観光バスに乗り継いでおよそ30分。お車でお越しの場合は、関越自動車道花園ICから国道140号を秩父方面へ進み、皆野寄居バイパス(有料)を利用していただくと35分で到着します。
小鹿野町は「小鹿野歌舞伎」をはじめとした郷土芸能が盛んです。「町じゅうが役者」となり年6回定期的に町内で上映される歌舞伎はたくさんの人々を魅了します。
祭り
小鹿野町にはたくさんのお祭りがあり、その中でも特に有名なのが「小鹿神社春祭り」です。2台の屋台と2台の傘鉾が金棒突き等の役人(やくびと)の先導により、市街地を曳きまわされます。
前夜祭では、上町、春日町の2台の屋台に張出の舞台が組まれ、屋台歌舞伎が行われます。そのほかにも、神楽、剣舞、流鏑馬などがお祭りを盛り上げます。
開催日は毎年4月の第3土曜日とその前日で、小鹿神社・小鹿野市街地で行われます。
小鹿野歌舞伎
小鹿野歌舞伎の創始はおよそ220年前、初代坂東彦五郎が江戸歌舞伎をこの地に伝えたのが始まりで、常設の舞台での上演はもちろん、祭り屋台(山車)に芸座・花道を張り出して演じる「屋台歌舞伎」が大きな特長です。
役者・義太夫・裏方にいたるまで、スタッフのすべてが地元の人々のてで行われます。町内の祭りに奉演される年間6回の定期上演のほか、日本各地で行われる訪問公演は、常に大きな喝采をあび、「歌舞伎のまちおがの」の名を全国に響かせています。
百選巡り
小鹿野町では日本百名山、日本の滝百選、平成の名水百選、森林浴の森百選、日本の地質百選に選ばれた自然をお楽しみいただけます。
日本百名山「両神山」
こちらは日本百名山に選ばれた「両神山」です。
標高1723m。いにしえの昔から信仰の山として名高い「両神山」は、秩父多摩甲斐国立公園の中にあり、秩父山地の北端に位置しています。
「イザナギ、イザナミの二神を祀った山」「竜神を祀る山」など、山名の由来には諸説あるものの、その神々しい山容は、いつの世も人々の心をひきつけてやみません。かつては女人禁制ともいわれていましたが、今では多くの登山者が訪れる自然の宝庫です。
春にはアカヤシオツツジ、秋には紅葉に彩られ、その美しさがさらに際立ちます。
※「日本百名山」は、作家で登山家でもあった深田久弥氏(1903-1971)が、山の「品格・歴史・個性」などの基準を設け選定した日本が誇る100の名峰です。
日本の滝百選「丸神の滝」
こちらは日本の滝百選に選ばれた「丸神の滝」です。
埼玉県の数ある滝の中でも唯一、「日本の滝百選」に選ばれているのがこちらの丸神の滝です。両神山に源を発する小森川支流にある落差約76mの三段の滝は、バリエーション豊かな水の流れを見せ、「豪快」と評するよりも「優美」と表現する方がふさわしいように感じます。静かな森の中、岩肌を流れ落ちる水音を響かせる幽玄の滝は、水量によってもその姿を変え、春の新緑、秋の紅葉、そして冬の凍てついた姿と、四季を通じて私たちの目を楽しませてくれます。
※日本の滝百選は、1990年、環境庁(現・環境省)、林野庁の支援のもとに開かれた「日本の滝選考会」によって選定されました。
平成の名水百選「毘沙門水」
こちらは平成の名水百選に選ばれた「毘沙門水」です。
白石山(別名・毘沙門山)の麓から湧出する「毘沙門水」は、カルシウム分とミネラル分が豊富な自然水で、1日の湧出量は約1000トンにも及ぶ名水です。
古くから伝承される「馬上の管粥(もうえのくだげえ)」は、毘沙門水を用いて篠竹45本を入れた粥を炊き上げ、割った竹(管)の様子から、その年の天候や農作物の作柄などを占う神事。毘沙門水はこのような伝統行事にも使われるほか、しっかりと衛生管理がなされ、飲み水や生活用水として多くの人に親しまれています。
※「平成の名水百選」は、昭和60年の「日本の名水百選」に続き、平成20年、環境省によって選定されました。なお、選定された名水百選は飲用に適することを保証するものではありません。
森林浴の森百選「両神国民休養地」
こちらは森林浴の森百選に選ばれた「両神国民休養地」です。
都心からもそう遠くない小鹿野町に、これだけの豊かな自然が残されているのはとても貴重です。「両神国民休養地」は、「森林浴」などの散策が楽しめる身近な森として「森林浴の森百選」に選ばれました。休養地内には福寿草園や花しょうぶ園で知られる「四阿屋山(あずまやさん)」があるほか、埼玉県と中国・山西省の友好を象徴するシンボル施設「神怡舘(しんいかん)」や、温泉のある国民宿舎「両神荘」も整備されています。アクセス環境のよい身近な緑の中、心も体も癒されるには打ってつけの場所です。
※「森林浴の森百選」は、昭和61年、林野庁、緑の文明学会、地球環境財団が共同で選定したものです。
日本の地質百選「ようばけ」
こちらは日本の地質百選に選ばれた「ようばけ」です。
国指定天然記念物に指定されることとなった「ようばけ」は、奈倉地内を流れる赤平川の右岸に白い岩肌を見せる「がけ」のこと。高さ100m、幅400mにわたる地層の露頭はダイナミックで、周囲の自然とも調和しています。
この「ようばけ」は、今から約1500万年前の「新生代新第三紀中新世」のものと考えられ、基盤である第三紀層が赤平川に浸食されて現在のような形になりました。地層の露出状態は全国でも有数の規模で、貴重な自然資源として認められたことから「日本の地質百選」に選ばれています。
※「日本の地質百選」について
「NPO法人地質情報整備・活用機構」と「社団法人全国地質調査協会連合会」の共同発案のもと、地質学的に見た日本の貴重な自然資源120か所が、「日本の地質百選」として一次(2007年)、二次(2009年)にわたって選定されました。
小鹿野町の花、木、鳥
日本有数の自生地で皆様を魅了するセツブンソウ
小鹿野町の両神堂上地内にあるセツブンソウ自生地は日本有数の規模を誇ります。白く可憐な花はまるで雪が積もったかのようです。早春に咲き誇る可憐な花は、心をほっとなごませてくれること間違いなしです。
小鹿野の四季を魅了するモミジ
町の全域に植生し、春にはフレッシュな新緑で訪れる人をさわやかな気分にさせ、秋にはふるさとの山野を紅に染め美しく紅葉し、多くの人々を楽しませてくれるモミジ。
紅葉の美しさは気象条件にあると言われており、きれいな空気、一日の温度差など厳しい環境にありながら彩りの変化を見せてくれるモミジは、当町を代表する木です。
小鹿野の鳥ウグイス
全国的に生息分布する渡り鳥で、小鹿野町では1月になると姿を見せてくれます。
長く寒い冬の厳しさに耐え、春を待ちわびる自然界に響く「ホーホケキョ」の美しいさえずりは、希望と喜びを与えてくれます。ウグイスは小鹿野町に爽やかな歓喜をもたらしてくれる鳥です。
まち基本情報
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市区町村名 | 埼玉県小鹿野町 (さいたまけんおがのまち) |
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