埼玉県東秩父村
自然豊かな埼玉県内唯一の村
東秩父村について
東秩父村は埼玉県西部に位置する県内で唯一の村。「東秩父」という名前は、秩父盆地から山を隔てた東側にあることが由来です。
「村」と聞くとアクセスしづらいかと思われがちですが、東京都内からは、車で約90分、 電車とバスで約110分と気軽に行き来できます。埼玉県内はもちろん、都内からもハイキングなどを楽しみに多くの人が訪れています。
村の総面積の8割が山林。季節ごとに花桃、桜、ポピー、曼珠沙華などたくさんの種類の花々が咲き誇り、自然豊かな花の郷として知られています。
主な産業
東秩父村は人口約2600人の小さな村ではありますが、豊かな自然を生かし、農産物やイワナなどの名産品がたくさんありますが、得に手漉き和紙が有名です。
東秩父村・小川町で限られた職人の漉く和紙は「細川紙」と言われています。「細川紙」は、国の重要無形文化財に指定され、さらにユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
和紙のなかでも、「細川紙」として認められる条件は、原料が国内産楮(こうぞ)のみであること、伝統的な製法と製紙用具によって作られること、「細川紙」としての、伝統的な光沢や品質が保たれていることが挙げられます。
伝統的な製法と製紙用具については5つの具体的な要件が定められており、手漉き製作工程を描いた明治時代の貴重な資料「紙漉き工程図会」に記されています。
手漉き和紙体験も郷土の味も堪能!村の魅力がギュッと詰まった道の駅
東秩父村にある「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」では、紙漉き体験ができるほか、うどん、そば打ち体験や季節ごとに和紙を使ったワークショップも行われています。
なかでも、紙漉き体験は小さな子供から体験することができ、東秩父村の魅力を一番感じられる体験メニュー。工房内では、実際に行われている手漉き和紙の製造工程の見学もできます。
また、道の駅と言えば、その土地のグルメを堪能できる場所! 「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」では、新鮮なイワナの塩焼きや、地元で手作りされたおやきなどの村のグルメが食べられます。
なかでも一番のおすすめは、東秩父村のB級グルメ「あずきすくい」。「あずきすくい」とは、あずきと小麦粉を練ったお団子のようなものが入ったおしるこのような食べ物。おしるこのお餅のかわりにうどんを入れた、秩父地域の郷土料理「小豆ぼうとう」がルーツと言われています。観光の途中に食べたくなる甘いものは「あずきすくい」で決まりですね。
東秩父村の和紙の歴史
東秩父村がある場所は、744年に書かれた正倉院文書にこの場所で作られた「武蔵紙」の記録が見られることから、約1300年の歴史があると言われています。それ以来この東秩父村と隣接する小川町とともに、伝統が受け継がれ続けています。
「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」にある紙漉き家屋は、江戸時代後期に建てられた家屋を移築し、復元したもの。県指定の有形民俗文化財として保存されていますが、実際に土間に入り見学することが可能です。土日・祝日には家屋内での紙漉き体験もできます。
村の花、木、鳥
東秩父村の花「ムラサキツツジ」
東秩父村の花は「ムラサキツツジ」。一般的には「ツツジ科ツツジ属」の花で、紫色の花が代表的な花の色で、公園や庭先でよく見かけます。
東秩父村では、二本木峠の山ツツジが有名です。二本木峠の山ツツジは真っ赤なツツジが美しく、ハイキングを楽しみながら鑑賞できます。
古来から日本に植えられてきた「槻の木」
東秩父村の木は、「槻の木(つきのき)」。万葉集の中に、槻の木が登場する和歌があり、歴史のある東秩父村にぴったりの木。
槻の木とは、なじみのない名前ですが、ケヤキの古名です。ケヤキと言えば埼玉県の木としても有名です。よく知っているという方も多いのでは? 様々な場所で見ることのできるケヤキは、大木も多く、自然豊かな東秩父村にもたくさんのケヤキがありますが、中でも東秩父村坂本にある「沢向の大ケヤキ」は村指定の天然記念物に指定されています。
山のなかで巣作りをする「ウグイス」
「ホーホケキョ」という鳴き声で知られている「ウグイス」が東秩父村の鳥です。人々が暮らす地域にも生息していますが、山の中で巣を作り、繁殖します。村の約8割が山林の東秩父村でもたくさんのウグイスが生息し、春なると美しい鳴き声で春の訪れを知らせてくれます。