静岡県三島市
富士山の雪解け水が湧き出る水の都
三島市について
三島市は、静岡県の東部に位置する伊豆半島のつけ根にあるまち。富士山、箱根、伊豆への玄関口として、東海道と下田街道が交わっている交通の要所として発展してきました。JR三島駅から東京駅までは新幹線で約45分。首都圏からのアクセスが良いのも自慢です。
三島市内には富士山の雪解け水が湧き出ていて、美しいせせらぎが流れているため「水の都 三島」とも呼ばれています。毎年初夏には、せせらぎにホタルが自然発生し、幻想的な光景に出会えます。
水が美しいまち、三島の絶品うなぎを堪能しよう!
三島市の名物として知られるうなぎですが、実は三島市はうなぎの産地ではないのです。産地ではない三島市のうなぎが美味しい秘密は、三島のきれいな水。
うなぎを富士山の伏流水である三島の水に4日から5日さらすことで、生臭さや泥臭さが消され、余分な脂肪分だけ燃焼させることができます。
三島のうなぎ専門店では、うなぎを自慢の水にさらしてから調理をしているため、美味しいうなぎが食べられると評判なんです。
箱根西麓の恵まれた気候と土壌で育つ高品質野菜「箱根西麓三島野菜」
市内の箱根連山の西南に位置する標高50m以上の地域では、昔から露地野菜の栽培がさかん。この地域は日当たりも良く、関東ローム層に覆われたミネラル豊富な土壌なので、野菜が美味しく育つ条件が揃っています。
この地域で採れた野菜は「箱根西麓三島野菜」と名付けられ、2012年に認証マーク商標が登録され、まちを挙げてブランド化を進めています。現在では、「箱根西麓三島野菜」の代表格「三島馬鈴薯」をはじめ、多くのブランド野菜が生産されています。
歴史
三島市は、1941年4月29日に当時の三島町と錦田村が合併して市制を施行しました。
市が誕生したのは昭和の時代ですが、三島市内では、約34,000年前から人々が生活していた痕跡があります。奈良時代には、伊豆国の国府が置かれ、「三嶋大社」の門前町として栄えてきました。三島がある場所は、東海道、甲州道、下田街道が伸びる交通の要所で、その後も宿場町としても賑わいました。
その後、明治時代になり、鉄道の東海道線が整備されましたが、三島は鉄道の路線から外れ、以前の賑わいが失われました。ですが、チンチン電車の開業や、住民待望の現在の三島駅の開業などを経て、賑わいが戻ってきました。
戦後は、東海道新幹線の開業でアクセスがますます快適になりました。
市の花、木、鳥
三島との縁で名付けられた桜「ミシマザクラ」
三島市の花は「ミシマ」と名前に入る桜「ミシマザクラ」。「ミシマザクラ」は、桜の代表的な品種「ソメイヨシノ」がどうやって生まれたのか研究していたときに、生まれた桜です。
ちょうど第1回目の実生実験でできた花が開花したタイミングが、ちょうど三島市役所の建物が完成した時期と同じだったため、「ミシマザクラ」と名付けられたストーリーがあります。
文教町のイチョウ並木の紅葉が美しい「イチョウ」
三島駅北側にある文教町にある約800mに及ぶイチョウ並木が市民に親しまれている「イチョウ」が三島市の木。イチョウ並木には百数十本のイチョウが植えられ、秋になると美しい黄金色の光景が楽しめます。
市内の水辺で見ることができる「カワセミ」
三島市の鳥は「カワセミ」。水辺でエサを探す性質があり、源兵衛川や清住緑地などの市街地の水辺で見かけることができます。美しい青色の姿が印象的で清流のまち三島市にぴったりの鳥です。