「懐かしくて新しいレトロ」展！
老舗ホテルでタイムスリップ気分

東京都目黒区にある「ホテル雅叙園東京」で、企画展「懐かしく新しい“レトロ”を旅する 古今東西ニッポンの風景」が、2023年12月2日（土）～24日（日）および2024年1月1日（月・祝）～14日（日）に開催されます。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

東京都指定有形文化財「百段階段」を有する「ホテル雅叙園東京」

東京都指定有形文化財「百段階段」

90年以上の歴史がある「ホテル雅叙園東京」は、東京都指定有形文化財「百段階段」を有している他、2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られる唯一無二のミュージアムホテルです。

「百段階段」は、ホテルの前身である「目黒雅叙園」の3号館にあたる建物です。1935年に建てられた本ホテルに現存する唯一の木造建築で、7つの部屋を99段の長い階段廊下が繋いでいます。

階段や各部屋の天井や欄間には、著名な画家たちの作品を見ることができ、その豪華さから当時「昭和の竜宮城」とも呼ばれました。

「百段階段」で開催！　企画展「懐かしく新しい“レトロ”を旅する 古今東西ニッポンの風景」

ひと昔前の温泉街を思わせるネオンサインの空間

企画展「懐かしく新しい“レトロ”を旅する 古今東西ニッポンの風景」は、この歴史ある「百段階段」で開催されます。

日本の代表的な工芸品であるこけしの展示も

テーマは「懐かしく新しいニッポンの風景」。

各展示室では、伝統的な祭りの風景、東北地方のこけしや玩具、架空の温泉街のネオンサイン、観光地の店先の景色など、ひと昔前の日本の姿を作品から垣間見ることができます。

【見どころ1】架空のレトロな街並みで日本の美を体感

「静水の間」にはあざやかなイラストが20点。1つひとつに独自の世界が広がります

「静水の間」では、カラフルな色使いでレトロな景色を描く中村杏子氏のイラストが20点展示されます。イラストにはレトロポップなアイテムや動物のキャラクターが配置され、懐かしくもどこか新しい世界観に出会えますよ。

「星光の間」へ続く廊下には訪れる人をいざなうネオンサイン

裏路地のような細い廊下を抜けた先、「星光の間」では、はらわたちゅん子氏の描く2次元作品を、本物のネオン管で再現した立体展示がお目見え。

線画のイラストをアクリルパネルとライトで仕上げたカラフルな作品たちも並び、そこはネオンが灯る夜の街。旅先で訪れた温泉街にいるような気分になれます。

「漁樵の間」。純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられた室内は豪華絢爛

「漁樵の間」では、にぎやかな祭りや祝祭の様子を表現。日本の伝統行事をイメージする風景から、彩りに満ちた日本の美を感じることができます。

【見どころ2】こけし200体！　日本伝統の手仕事と美に出会う

大小さまざまなこけしが展示

「草丘の間」には、東北6県で11系統に分類されるこけし約200体がお出迎え！

お気に入りのこけしを探す楽しみも

200体のこけしは、地域や作り手によって表情やスタイル、模様まで多種多様。それぞれの特徴を見比べて、個性の違いをじっくりと楽しんでみましょう。

こけしのパネル展示

佐々木一澄氏による「こけし図譜」（誠文堂新光社刊）をもとに、地域によって異なる姿形や構造、描彩を、イラストレーションと解説パネルで紹介しています。

【見どころ3】47都道府県のご当地パンがずらり！

パンの袋や包み紙が100点展示

99段を上った先にある「頂上の間」では、文筆家・甲斐みのり氏の書籍「日本全国 地元パン」（エクスナレッジ刊）から、47都道府県の各地域に根付くご当地パンを、コレクションとともに紹介。

パネル展示とともに、甲斐氏が集めたパンの袋100点が並ぶ光景は、ポップアートのよう。どこか懐かしさと故郷への哀愁を感じさせる展示となっています。

日本の美意識が詰まった歴史ある「百段階段」で行われる、レトロをテーマにした企画展は、子供も大人も新鮮な驚きを味わえるはず。ぜひおでかけしてみてくださいね。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。