西尾祗園祭の日程＆見どころは？
城下町で歴史や伝統文化を体感！

愛知県西尾市では、2025年7月18日（金）から20日（日）までの3日間、「西尾祇園祭」が開催されます。

地域の歴史や文化を存分に感じることができる「西尾祇園祭」の魅力をご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「西尾祇園祭」の歴史

伊文神社

愛知県西尾市は、かつて「西尾城」の城下町として栄え、江戸時代には6万石を誇ったまち。「西尾祇園祭」は、その歴史ある西尾市で約400年受け継がれているお祭りです。

「伊文神社」（いぶんじんじゃ）で行われていた疫病除けの神事が起源とされるこの祭りでは、地域の歴史や文化を感じることができます。

歴代の藩主たちは、祭りの費用を援助し、神輿を警固するなど、町人が楽しめるよう祭りを支えました。各時代の藩主から奨励を受け、町人たちによって盛り上げられて続いてきたお祭りです。

「西尾祇園祭」の見どころをチェック♪

さまざまな催しが行われる「西尾祇園祭」（出典：西尾フォトギャラリー）

「西尾祇園祭」は、初日の「町ぞろい」から始まり、伊文神社神輿をはじめ、大名行列、獅子舞が市街地一帯を練り歩くなど、見どころがいっぱい！　最終日は「おどりん西尾！！」の総踊りが開催され、お祭りのフィナーレを沸かせます。

初日：祭りのスタートを盛り上げる「町ぞろい」と「2,000人ビンゴ」（2025年7月18日）

かつて、祭りの前夜に提灯が灯され、祭りの本番に向けて機運を盛り上げる儀式として行われていた「町（ちょう）ぞろい」。

2015年に復活した「町ぞろい」は、「西尾祇園祭」本来の姿を楽しめるイベントとして祭りの初日に行われます。

さらに、誰もが参加できる大規模なビンゴ大会も同日開催。2025年はさらにバージョンアップし、「USJのペアチケット」など豪華賞品が当たる「2,000人ビンゴ」が予定されています。

18:10から祭り本部前でビンゴ券が配布されるので、ぜひ親子で参加してみてくださいね！

2日目：伝統の神輿渡御や「ねり物」の披露（2025年7月19日）

迫力ある神輿渡御は祭りのメインイベントです

「西尾祇園祭」の目玉となるのは、「伊文神社」から「西尾城」内にある「御劔（みつるぎ）八幡宮」への神輿渡御（とぎょ／神輿が進むこと）。

伊文・御劔両社の神様同士が“ご対面”を行うこの儀式は、1731年～1749年の土井氏・三浦氏の城主時代から続けられています。神輿は、重さ約450kgもあり、厄年会のメンバーによって担がれます。

大名行列など多彩な「ねり物」が祭りを盛り上げます

また、神輿渡御とあわせて、獅子舞や大名行列などの「ねり物」が行われ、祭りを華やかに盛り上げます。

天王町獅子舞（出典：西尾フォトギャラリー）

いつの時代も練り物の先陣を務めてきたのが「天王町獅子舞」。現在の獅子頭は、1761年（宝暦11年）につくられたものです。

また「吾妻町の親子獅子舞」は、子供たちの真剣な演舞が観客を引きつけますよ。

中町大屋形

中町から繰り出す「中町の大屋形」（山車）も見どころのひとつ。2階の踊り場部分が滑車で上下する特徴的な構造は、かつて西尾城内の「御剱（みつるぎ）八幡宮」に参詣する際、城門を通過するために必要だったのだとか。

中町からは、この大屋形とともに先車が出され、代々伝わるお囃子とともにまちを練ります。

最終日：祭りのフィナーレは、市民総踊り「おどりん西尾！！」（2025年7月20日）

祭り最終日には、子供から大人までまち中で息のあったパフォーマンスが繰り広げられる「おどりん西尾！！」が開催されます。祭りの熱気が最高潮となる最終日も見逃せません。

神輿が市街地を練り歩き、地域の人たちが個々の「ねり物」を披露する「西尾祇園祭」。地元の歴史や文化、そして人々の絆を感じる素晴らしい体験の場になります。今年の夏は、家族で「西尾祇園祭」を体験しませんか？

記事を書いた人

大縄典子

いこーよとりっぷ編集部／転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。