
大松明の炎が乱舞&伝統芸能の舞も
「那智の扇祭り」2025年開催情報
和歌山県那智勝浦町(なちかつうらちょう)の「熊野那智大社」では、2025年7月14日(月)に「那智の扇祭り」が執り行われます。
祭りでは、扇神輿(おうぎみこし)の渡御(とぎょ)が行われるほか、氏子たちが火のついた50kgもの大きな松明(たいまつ)を担いで練り歩き、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や家内安全などを祈願します。
今回は、「熊野那智大社」のご担当者様に「那智の扇祭り」の歴史や見どころを教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
※サムネイル画像提供:熊野那智大社
「那智の扇祭り」とは

「那智の扇祭り」は、毎年7月14日に行われる、熊野那智大社の例大祭です。
祭りでは、那智の瀧(たき)と太陽を模した扇神輿とよばれる板状の依代(よりしろ)(※)12体が、本殿から別宮飛龍神社までを渡御し、五穀豊穣や家内安全などを祈願します。
扇神輿の渡御では、途中から12本の大松明が先導して参道を浄めます。大松明の炎が燃え盛る勇壮さから、「那智の火祭り」とよばれることもあります。
人々の生活の根元となる水と火の尊さを感じるとともに、大自然の恵みに対する感謝、神々への感謝を改めて感じる神聖な祭りです。
(※)依代…神霊を宿らせる媒体となるもの。樹木や石などが依代となることが多い
祭りで渡御される扇神輿について知ろう!

「那智の扇祭り」を象徴する扇神輿は、ほとんどの日本の祭りで担がれる神輿とは異なっています。
駕籠(かご)に担ぎ棒がついた一般的な神輿に対し、扇神輿は幅1m、高さ6mと那智の瀧をかたどった細長い形状をしています。
それぞれの扇神輿は32枚の日の丸が描かれた扇で飾られています。これらの扇は、太陽の光を象徴する8枚の丸い鏡とともに神輿に取り付けられます。
祭りで使われる12基の扇神輿はそれぞれ、一年の日数を表す365本の竹の釘を使って作られています。
2025年の開催情報

2025年の「那智の扇祭り」は、7月14日(月)に執り行われます。
クライマックスとなる、大松明に点火する「御火行事」は14時から別宮の参道で行われます。
参道は例年大変な混雑となるので、早めに参列するのがおすすめです。
境内の特設舞台で行われる行事をチェック
那智大社境内の特設舞台では、当日の11時から小学生による「大和舞」、11時30分から「那智の田楽」が奉納されます。
「那智の田楽」は、田楽装束を身につけ、笛に合わせて、ときに優雅に、ときにリズミカルに舞い踊る伝統芸能です。
「那智の田楽」は、国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
大松明の炎が乱舞する「那智の扇祭り」。ぜひ親子で迫力あふれる神事を拝観して、熊野那智大社の伝統や文化にふれてみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪駐車場情報をご紹介
祭りの開催当日は、那智山域の有料駐車場が満車になった時点で(例年10時30分頃)、那智山中腹にある臨時駐車場(大門坂駐車場ほか)に駐車したあと、熊野御坊南海バスのシャトルバス(無料)での移動となります。
那智山域が満車の場合、那智山へ向かう県道で「那智山満車」の看板が掲示されるので、掲示時は臨時駐車場へ進みましょう。臨時駐車場付近では案内係の指示に従って駐車してください。
那智山駐車場および臨時駐車場には限りがあるので、なるべく公共交通機関を利用しての参列するようにしましょう。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 那智の扇祭り(2025) |
ふりがな | なちのおうぎまつり |
主催者名 | 熊野那智大社 |
開催期間 | 2025年7月14日 |
開催時間 | 10:00~15:30※御火神事は14:00~ |
開催スポット | 熊野那智大社 |
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
電話番号 | 0735-55-0321 |
料金 | 無料 |
アクセス | 【車】紀勢自動車道・すさみ南ICまたは大泊ICから約1時間 【電車】JR紀勢本線「紀伊勝浦駅」から熊野御坊南海バス(那智駅経由那智山行き)で30分、バス停「那智山」下車後、徒歩で約15分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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