命綱なしで14mの柱に立つ!
茨城「撞舞」2025開催情報
茨城県龍ケ崎市では、2025年7月27日(日)に、「撞舞」が行われます。
舞男が、高さ14mの「撞柱」(つくばしら)に命綱を付けずに登り、柱の先端で逆立ちをするなど、驚くべき技を披露します。
今回は、「龍ケ崎市商工観光課」に「撞舞」の魅力や見どころを教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「撞舞」とは
「撞舞」は、毎年7下旬、八坂神社祇園祭の最終日に行われる、龍ケ崎市の伝統芸能です。
当日の夕方になると、舞男(まいおとこ)とよばれるアマガエルのお面を身に付けた演じ手が、八坂神社でお祓(はら)いを受けたあと、祭りの空気を一層高める笛や太鼓のお囃子(はやし)にあわせて、高さ14mの撞柱へ命綱なしで挑みます。
舞男たちは華麗に柱の頂点まで登ると、そのまま立ち上がり、東西南北に矢を射る「四方払い」を行います。この矢を拾った人は、1年間の災厄を免れ、健康と安全が約束されるとされています。
その後、頂上では舞男が逆立ちをしたり、横木に仰向けに寝そべったり、さらには撞柱から張られた白綱へと身を移し、観客を魅了する多彩な曲芸を披露します。
会場には拍手と歓声が鳴り響き、最後には頭を下にしたまま白綱を滑り降りて、息を呑むようなクライマックスを迎えます。
撞舞の歴史を知ろう!
撞舞は、中国から奈良時代に伝わった散楽(※)が神前で行われる芸能となり、時代と共に地方に伝えられ、庶民生活と密着し変化したものと考えられています。
龍ケ崎市は古くからの水田地帯であることから、人々の雨乞いや五穀豊穣などの願いが付け加えられ、現在のものになったといわれています。
起源については定かではありませんが、古い資料には1792年(寛政4年)の「天王社祭礼式記帳」のなかに「上町半助」という舞男の装束に関する記載があります。
そのほか、舞男が被った古いお面に、「天王町安政二年(1855)乙卯六月吉日 上辻中下組」という日付が記されています。
(※)散楽…軽業や奇術、曲芸などに音楽をあわせた芸能の総称
2025年の開催情報
2025年の「撞舞」は、2025年7月27日(日)に行われます。
昨年には16年ぶりに新しい舞男がデビューし、話題となりました。
逆立ちや地上まで張った綱の上を手放しで滑り降りる芸は圧巻! まさに神がかり的な技の数々に、子供たちも、思わず夢中になること間違いなしです。
龍ケ崎市の伝統を感じられる「撞舞」。ぜひ親子で訪れて、忘れられない夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪舞男はなぜアマガエルのお面を身に付けるの?
舞男が身に付けるアマガエルのお面は、龍ケ崎に伝わる「雨蛙のフク伝説」と関係があるといわれています。
「フクは昔、龍ケ崎に住んでいて洪水のときには水をのみ込み、日照りの時には水を吐き出して雨を降らせ、龍ケ崎の農民を助けた」という、巨大なカエルにまつわる伝説です。
撞舞は、龍の背中をカエルが這い上がる様子を表し、雨乞いをするのだともいわれています。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 撞舞(2025) |
ふりがな | つくまい |
主催者名 | 龍ケ崎市撞舞保存会 |
開催期間 | 2025年7月27日 |
開催時間 | 18:00頃~ |
開催スポット | 根町撞舞通り |
住所 | 茨城県龍ケ崎市根町 |
電話番号 | 0297-64-1111 ※電話窓口は「龍ケ崎市商工観光課」(代表電話番号)です |
料金 | 観覧無料 |
アクセス | 【車】圏央道・牛久阿見ICから約20分 【電車】関東鉄道龍ケ崎線「龍ケ崎駅」から徒歩で約12分 |
駐車場 | 駐車場あり |
備考 | ※車で来場する際は、「龍ケ崎市役所駐車場」を利用 |
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