
雨を止める祈りを込めた民俗芸能
厳正寺「水止舞」2025開催情報
東京都大田区の「厳正寺」(ごんしょうじ)では、2025年7月13日(日)に、「水止舞」(みずどめのまい)が行われます。
当日は、雨を止める祈りを込めた民俗芸能である「水止舞」を奉納します。
今回は、「水止舞保存協力会」に「水止舞」の歴史や見どころを教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「厳正寺 水止舞(2025)」会場周辺の天気

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「水止舞」とは

「水止舞」は、毎年7月第2日曜に行われる、大田区に伝わる伝統的な行事です。
前半は「道行」(みちゆき)と呼ばれる雨乞いの儀式が行われます。
出発点からは、藁(わら)で編んだ縄を渦巻き状に巻き上げて作られた雄雌一対の龍神が進み、その内部にはそれぞれ1名ずつ大貝(ほら貝)を吹く者が入ります。まちなかを進む最中、威勢よく水を浴びせられながら、龍神は厳正寺境内の舞台へと向かいます。
舞台につくと、雨を鎮めるための神聖な「水止舞」が奉納されます。舞台上では3匹の獅子が、奉納笛と唄に合わせて力強くかつしなやかに舞いを披露します。
「水止舞」の歴史を知ろう!

「水止舞(みずとめのまい)」の起源は、1321年(元亨元年)までさかのぼります。
武蔵国(現在の関東地方)で大干ばつが起きた際、厳正寺の第二世・法蜜上人(ほうみつしょうにん)が藁で龍を作り、雨乞いの祈祷を行ったところ、雨が降ったと伝えられています。
ところが2年後、今度は長雨が続き、田畑に被害が出ました。これを2年前の雨乞いの祈祷のせいだという声が上がり、上人は雨止めの祈祷を行うことにします。
上人は獅子の仮面を3つ作り、「水止(しし)」と名付けました。そして、農民に水止の仮面を被らせて舞を舞わせ、太鼓や法螺貝を鳴らして祈ったところ、雨は止みました。これが「水止舞」のはじまりといわれています。
※第六世以降、寺は浄土真宗に改宗したため、現在は加持祈祷は行われていません。
2025年の開催情報

2025年の「水止舞」は、7月13日(日)に執り行われます。
この舞は約700年にわたり受け継がれており、1963年(昭和38年)には東京都無形民俗文化財に指定されました。
今年の道行は大田区立大森第一小学校前の交差点からスタートし、厳正寺を目指します。
伝統と歴史ある「水止舞」。ぜひ親子で訪れて、当時の農民たちの想いや感謝を体感してみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪水止舞で唄われる奉納唄にも注目を
水止舞では、「奉納唄」とよばれる9種類の唄があり、笛の音と獅子の舞に合わせて歌われます。
前半の締めくくりとなる「コホホーンの舞」では、次の唄が唱えられます。
「この寺に施餓鬼あるとは夢しらず、おそく参ればごせうのさわり」
後半では、雌獅子をめぐって若獅子と雄獅子が花籠(はなかご)の間で勇壮な舞を繰り広げます。その場面で、笛の音に合わせて残りの8種類の奉納唄が順に唄われます。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 厳正寺 水止舞(2025) |
ふりがな | ごんしょうじ みずどめのまい |
主催者名 | 水止舞保存協力会 |
開催期間 | 2025年7月13日 |
開催時間 | 13:00~15:00 |
開催スポット | 浄土真宗本願寺派 柳紅山 厳正寺 |
住所 | 東京都大田区大森東3-7-27 |
電話番号 | 080-4931-4321 ※電話窓口は「水止舞保存協力会事務局(担当:鳴嶋様)」です |
料金 | 無料 |
アクセス | 【電車】京浜急行本線「大森町駅」から徒歩で約8分/JR京浜東北線「大森駅」東口から、京急バス(森ヶ崎行き、または大森東五丁目行き、または羽田空港(羽田車庫)行き)に乗車、バス停「大森東中学校」下車後、徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場なし |
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