鮮やかに彩られた船で大漁祈願!
真鶴町に伝わる船祭り「貴船まつり」
神奈川県真鶴町(まなづるまち)の「貴船(きぶね)神社」では、2025年7月25日(金)と26日(土)に、“日本三大船祭り”のひとつである「貴船まつり」が開催されます。
「貴船まつり」は、貴船神社でお祀りしている神様の御神霊(おみたま)を神輿(みこし)に乗せ、華やかな船で港を渡り、町内の豊漁や無病息災を祈願する祭りです。
2025年は、台風や新型コロナの影響などにより中止が続いていた「海上渡御」が、8年ぶりに再開されます。伝統ある祭礼が真鶴の町を彩る「貴船まつり」の歴史や見どころをご紹介します!
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「真鶴貴船まつり(2025年)」会場周辺の天気

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「貴船神社」ってどんな神社?
「貴船神社」は、889年(寛平元年)に創建された歴史ある神社で、真鶴町の地場産業の拠点となっている「真鶴港」を見下ろす高台に位置します。
かつて、太平洋に突き出した真鶴岬の沖に現れた12体の木像と手紙を、村の鎮守(ちんじゅ/その土地を守る神様)としたのが「貴船神社」の始まりだといわれています。
また、神社の創建当初より、船の安全や漁船の大漁を祈って行われていた船祈祷(ふなきとう)が「貴船まつり」の始まりとされます。
「貴船まつり」とは
真鶴町の「貴船神社」の例大祭として行われる「貴船まつり」は、毎年7月の最終金・土曜に開催されます。
華やかな花飾りや、吹き流しで飾られた小早船(※)と神輿船が海を渡る大規模な船祭りとして知られており、壮大な光景を見ようと多くの観客が訪れます。
悪疫退散や大漁、海上安全を祈願する神事である「鹿島(かしま)踊り」も祭りを構成する重要な要素のひとつです。
また、「貴船まつり」は、神奈川県指定無形文化財(1958年)・無形民俗文化財(1976年)を経て、1996年には国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
※小早船(こばやふね):江戸時代に活躍した小型の船のこと
2025年の開催情報
2025年の「真鶴貴船まつり」は、7月25日(金)と26日(土)に開催されます。2025年は、例年の行事に加え、8年ぶりの海上渡御が行われます。
おもなスケジュールや見どころについてご紹介します。
【1日目】祭りの幕開け「宵宮」
祭りの1日目は「宵宮」(よいみや)と呼ばれています。
1日目の朝、極彩色に彩られた小早船と神輿船が、「櫂伝馬(かいでんま)」という手漕ぎの和船に先導されながら、貴船神社の仮殿前の浜から社前の浜まで、神様の御神霊を迎えに行きます。
その後、貴船神社では祭式が行われ、社前で鹿島踊りが奉納されます。そして、社前に到着した船に御神霊を乗せた神輿が移されます。
続いて、神職、鹿島踊り、氏子総代たちの一行が乗船。仮殿に向かうため神輿の海上渡御(とぎょ)が行われます。
仮殿に神輿を移すと、再び鹿島踊りが奉納されます。この一連の式典が終わると、花などで豪華に飾った花山車(はなだし)が町内へと繰り出します。
【2日目】提灯をまとった船が見どころ
2日目は、1日を通して神輿と花山車が町内を巡行します。
まず、朝は神様へ神輿の出発をお伝えする「発輿祭」(はつよさい)が行われます。
発輿祭が終わると、鹿島踊り、花山車が順番に仮殿前へと奉納されます。その後、花山車・鹿島連・神輿・囃子が町内へと出発します。
夕方になると、仮殿から神輿が神輿船へと移り、たくさんの提灯(ちょうちん)を灯した小早船とともに海を渡り、神社へと帰ります。淡い光に包まれた船が、夜の海を進む光景は幻想的で、目を奪われるほどの美しさです。
船が社前につくと、神輿は貴船神社の本殿へと続く108段の階段を駆け上がり還御(かんぎょ)されます。
還御が終わると、社前で鹿島踊りが奉納され、2日間に渡って盛大に執り行われた「貴船まつり」は幕を閉じます。
2025年、8年ぶりの「海上渡御」が復活!

貴船まつりの象徴ともいえる「海上渡御」は、台風や新型コロナ、担い手不足などの理由で2018年以降は実施されず、長らく中止されていました。
しかし、櫂伝馬の試験航行などの関係者の尽力により、2025年にはついに8年ぶりの海上渡御が実現します!
7月25日(金)の宵宮では「西小早船」、26日(土)の本祭では「東小早船」が、それぞれ海上渡御に参加予定。
小早船のほか、東西櫂伝馬、神輿船、東西囃子船など各日計6艘が8年ぶりに真鶴湾を進む姿が見られます。
※海上渡御は、気象・海象条件により中止・変更の可能性あり
※本来は、東西の小早船が両日出航する7艘編成ですが、2025年は安全面に配慮し、宵宮は西小早船・本祭は東小早船のみが出航する計6艘編成となります
祭りの最新情報や、詳細なタイムスケジュールについては、「貴船まつり」の公式サイトで確認ができます。
真鶴町が誇る夏の船祭り「貴船まつり」。ぜひ親子で参加して、その伝統を体感してみてください。
とりっぷノート♪会場には駐車場がないのでご注意を!
車で訪れる場合は、JR東海道線「真鶴駅」前の有料駐車場を利用しましょう。駅からは、徒歩(約20分)、またはバスで来場できますよ。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 真鶴貴船まつり(2025年) |
ふりがな | まなづるきぶねまつり |
主催者名 | 相州真鶴 貴船神社 |
開催期間 | 2025年7月25日 〜 2025年7月26日 |
開催時間 | 催しによって異なる |
開催スポット | 相州真鶴 貴船神社境内、真鶴町内、真鶴湾 |
住所 | 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117周辺 |
電話番号 | 0465-68-0066 ※電話窓口は「相州真鶴 貴船神社」です |
料金 | 無料 |
アクセス | 【車】東名高速道路・厚木ICから約1時間10分 【電車】JR東海道線「真鶴駅」から徒歩で約20分/または、駅からバス(山下浜行き)に乗車、バス停「宮の前」下車、徒歩すぐ |
駐車場 | 駐車場なし |
備考 | 【駐車場情報】JR東海道線「真鶴駅」前の有料駐車場が利用可能 |
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