今年の象徴となる文字を点火
2025「大島の火まつり」開催情報

群馬県富岡市の大島地区では、2025年8月16日（土）に、「大島の火まつり」が開催されます。

火まつりでは、その年の象徴となる文字を地元の人々が当日に決定し、山に点火してその文字の形に燃やし、暗闇の中に浮かび上がる火文字の幻想的な風景を楽しむことができます。

今回は、「富岡市観光協会」に「大島の火まつり」の見どころや開催情報を教えていただきました。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「大島の火まつり（2025）」会場周辺の天気

情報提供：

「大島の火まつり」とは

2024年は「世」の文字が

「大島の火まつり」は、毎年8月16日に行われる、富岡市大島地区の伝統行事です。

当日は、地域の代表者およそ20人が夕方に城山の中腹へ登り、その場で相談して、その年にふさわしい文字を決定します。その文字が山の斜面に火文字として灯され、暗闇の中に浮かび上がります。

毎年、火文字の内容が変わるという珍しい形式と、祖先を敬う信仰と地域の人々の願いが結びついた貴重な行事であることから、2014年に富岡市の指定重要民俗文化財に登録されました。

火文字が点火されるまでの間、どの文字が選ばれるのかを予想することも、火まつりのひとつの楽しみとなっています。

「大島の火まつり」の歴史を知ろう！

「大島の火まつり」は、奈良時代から約1300年続いているといわれています

「大島の火まつり」は、夏のお盆に祖先の霊を迎え、送り出す「百八燈」（ひゃくはっとう）の行事のひとつとして行われています。やがてこの行事は、祖先の霊にその年の村民の願いを託し、祈願する火まつりへと発展しました。

この火まつりの起源は、奈良時代の和銅年間（708～715年）にさかのぼると伝えられています。

かつて大島地区を治め、領民から信頼されていた城主・羊太夫宗勝（ひつじだゆうむねかつ）が、謀反の疑いをかけられ落城したのを機に、住民たちが「百八燈」の火文字を灯して城主の霊を慰めるとともに、自分たちの願いを込めたのが始まりとされています。

2025年の開催情報

火文字の点火の様子

2025年の「大島の火まつり」は、8月16日（土）に開催されます。

会場周辺は道路が狭く、民家の多い場所のため、観覧場所は「富岡合同庁舎」がおすすめです。

また、今年は火まつりで点火される火文字の文字当てクイズが行われます♪　ぜひ詳細をチェックして、親子でチャレンジしてみてくださいね。

大島の火まつり文字当てクイズに挑戦！

火まつりでは、今年の火文字を予想する企画を実施！

正解者の中から抽選で5名に、富岡市観光協会公認のおみやげ品「おっきりこみ」が当たります。ぜひ、ちょっとした運試し感覚で気軽に挑戦してみてくださいね。

大島地区の伝統が感じられる「大島の火まつり」。ぜひ親子で幻想的な火文字を見て、地域に受け継がれてきた歴史や想いにふれてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

杞山穂花（Clay）

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです！