親子で浮世絵の世界を楽しもう！
京都綾部のグンゼ博物苑で特別展

京都府綾部市の「グンゼ博物苑」で、2025年7月25日（金）〜8月4日（月）まで、「グンゼ浮世絵コレクション特別展」が開催されます。

江戸時代の粋と美を今に伝える珠玉の浮世絵26点が一挙に公開され、親子で楽しめる体験イベントも用意されています。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトなどをご確認ください

「グンゼ浮世絵コレクション特別展」会場周辺の天気

情報提供：

美人画の名手・喜多川歌麿の作品を間近で鑑賞

今回の特別展のテーマは「時を超え浮世絵に咲く美のかたち」です。中でも注目は、女性の表情や所作を見事に捉え、“美人画の名手”として江戸で絶大な人気を誇った喜多川歌麿の作品13点です。

養蚕に携わる女性たちを描いた作品では、機を織る女性の繊細な表情や気品あふれる美しさを間近で鑑賞できます。世界的にも高く評価されている歌麿ならではの高度な技術を体感できます。

歌川広重の女性像と風景の融合作品も展示

風景画で知られながらも親しみやすい女性像を数多く描いた歌川広重の作品4点も展示されます。「東海道五十三図会 袋井」は、美しい女性が糸を繰る姿と、広重の代表作である「東海道五十三次」の袋井の風景の一部を組み合わせて描いた作品です。

そのほか、養蚕に従事する女性や、養蚕の守り神とされる猫を描いた作品9点も展示され、江戸時代の人々の暮らしを知ることができます。

親子で楽しめる2つの体験イベント

会場では、親子で参加できる体験イベント２つも用意されています。

「糸くり機で糸を巻く！昔ながらの糸くり体験」では、江戸時代の浮世絵にも描かれた「糸くり機」を実際に使って、繭から糸を引き出して巻き取る体験ができます。当時の女性たちが黙々と作業する姿は浮世絵のなかでも印象的なシーンのひとつで、手仕事のぬくもりを肌で感じることができます。

2つ目は「浮世絵にひそむ猫を探せ！“猫さがし”鑑賞体験」です。養蚕農家にとってネズミは大きな敵で、大切なカイコを守ってくれる猫は、まさに頼れる守り神でした。

展示される4つの作品の中に隠れている“猫”を探す鑑賞体験で、子供と一緒に遊び心あふれる「猫さがし」を楽しめます。

親子で浮世絵の美しさにふれ、昔の暮らしを体験できる貴重な機会です。入場無料なので、気軽に足を運んで、夏休みの思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。