新発田市の夏の風物詩
子供が主役の金魚台輪も！

新潟県の北部に位置する新発田（しばた）市の夏の風物詩「城下町新発田まつり」が2022年8月20日（土）から８月29日（月）まで開催されます。

「城下町新発田まつり」は江戸時代から続く新発田市最大のお祭り。迫力ある「しばた台輪（だいわ）」と呼ばれる独特な山車の奉納やパレード、花火など、新発田のまちが熱気に包まれます。お祭りの見どころや魅力をご紹介します。

祭りの華！約300年の歴史を受け継ぐ「しばた台輪」

「城下町新発田まつり」が行われる新潟県新発田市は、江戸時代には十万石の城下町として栄えたまち。現在でも「日本100名城」の1つとして「新発田城」は人気の観光名所になっています。

「城下町新発田まつり」では、「しばた台輪」と呼ばれる山車のようなものが運行されます。

「しばた台輪」は1726年、当時の新発田藩主の「溝口直治（みぞぐちなおはる）」が諏訪神社の祭りをより賑やかなものにするため、「飾り人形の屋台を出すように」とお触れを出したことが始まりと言われています。各町によってさまざまな人形が飾られ、趣向を凝らした装飾が施されています。

威勢の良い、地域の人々によるしばた台輪の運行

「しばた台輪」の運行は、「城下町新発田まつり」の華。運行は8月27日（土）の早朝5時に各町内から出発し、諏訪神社に奉納されます。

また、帰り台輪の運行は8月29日（月）の18時に諏訪神社から出発し、各町に帰っていきます。

見逃せない！最大の見どころ！台輪の「あおり」

「しばた台輪」の最大の見どころは「あおり」と呼ばれる場面です。日本各地のお祭りで山車の曳回しが行われますが、「しばた台輪」は台輪を曳き回すのではなく、台輪の前輪を持ち上げては下ろす動作を繰り返す、独特な「あおり」が行われます。6つの町の「しばた台輪」が一斉にあおる姿はまさに圧巻の一言！

台輪の上下の激しい動きにも耐えられる工夫がされている「匠の技」にも驚かされます。

未来を担う子供達による金魚台輪も必見！

「城下町新発田まつり」では、8月20日（土）から29日（月）まで、子供たちが引っ張るかわいらしい「金魚台輪」も各町内を巡ります。

「金魚台輪」は、新発田に古くから伝わる金魚の形をした山車のようなもの。各町内会の子供たちが主役の「金魚台輪」の地域廻りも必見です。

市街地に打ち上げられる迫力満点の花火

8月23日（火）の夕方には、「市街地花火と和太鼓の饗宴」が開催されます。

打ち上げ場所は新発田城のすぐ裏手。お城の景色と花火のコラボレーションが楽しめるのも市街地花火の魅力です。市街地で打ち上げられる花火ではありますが、連続発射花火のスターマインや仕掛け花火など、迫力ある花火が次々に打ち上げられますよ。

2022年の今年は「新発田城址公園」の一部にも仕掛け花火が設置され、より立体的な演出が行われます。

花火の打ち上げの前には、和太鼓の演奏が行われます。参加団体が全員参加する迫力満点の合同演奏も予定されています。

ほかにも、子供達が楽しめる企画がいっぱい

「城下町新発田まつり」では、子供達が楽しめる企画が多いのも特徴です。8月27日（土）に開催される「しばたっ子の祭典」では、地元の子供たちによる太鼓や金管楽器の演奏などの披露が行われます。

8月28日（日）に開催される「まつりパレード」では、人気のキャラクターなどの仮装行列などが行われパレードを盛り上げます。

「まつりパレード」が行われる8月28日の日中には、「子ども広場」がオープン。新発田城をモチーフにしたふわふわ遊具、大型のトランポリンが登場します。

300年以上の歴史をもつ「城下町新発田まつり」。歴史と伝統を受け継ぐ台輪の運行から、子どもたちが楽しめるプログラムまで、多彩な催しが行われるのは嬉しいですね。