
涼やかな鈴の音が響く夏の風物詩
「鳥取しゃんしゃん祭」開催情報
鳥取県鳥取市の中心市街地一帯では、2025年8月13日(水)と14日(木)の2日間にわたって、「第61回鳥取しゃんしゃん祭」が開催されます。
祭りでは、鈴の付いた和傘を鳴らしながらまちなかを踊り歩く「一斉傘踊り」が見られ、例年多くの人々でにぎわいます。
今回は、主催者の「鳥取しゃんしゃん祭振興会」に「第61回鳥取しゃんしゃん祭」の見どころや開催情報を教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「鳥取しゃんしゃん祭」とは

「鳥取しゃんしゃん祭」は、毎年8月中旬に行なわれる、鳥取市恒例の夏祭りです。
祭りは前夜祭を皮切りに、メインとなる2日目には、約3,000人の踊り子たちが色とりどりの「しゃんしゃん傘」を手に持ち、鈴の音とともに一斉に舞う「一斉傘踊り」が披露されます。
この踊りは、鳥取県東部に伝わる伝統芸能「因幡の傘踊り」をもとに、誰でも楽しめるようアレンジされたもの。華やかでリズミカルな演舞が観客を魅了します。
また、祭りの名前は、温泉地・鳥取の「湯がしゃんしゃん沸く」という表現と、「鈴の音がしゃんしゃん鳴る」という響きに由来して名付けられました。
祭りの歴史を知ろう!
「鳥取しゃんしゃん祭」は、1961年(昭和36年)に始まった「鳥取祭」をきっかけに誕生しました。もともとは市内を巡るパレードが中心でしたが、もっと多くの人が楽しめるようにと工夫が重ねられました。
そのなかで、地域に伝わる「因幡の傘踊り」を、誰でも踊れるようにアレンジするアイデアが生まれます。1964年(昭和39年)、当時の市長の依頼で高山柳蔵(たかやまりゅうぞう)氏が「きなんせ節」の振り付けを完成させ、新しい傘踊りとして発表されました。
翌年から祭りに取り入れられ、名称も公募によって「しゃんしゃん祭」に決定しました。
その後も踊りは進化を続け、「平成鳥取音頭」や「しゃんしゃんしゃんぐりら」などが登場。現在では4曲が披露されています。2014年(平成26年)には、「最大の傘踊り」として世界記録も達成され、全国的にも注目される祭りへと成長しました。
2025年の開催情報

「第61回鳥取しゃんしゃん祭」は、2025年8月13日(水)と14日(木)に開催されます。
13日は前夜祭として行われ、14日には「一斉傘踊り」が披露されます!
各日の開催情報や見どころをご紹介します。
【8月13日】前夜祭

前夜祭では、メインイベントとして「すずっこ踊り」が披露されます。
「すずっこ踊り」とは、幅広のしゃもじのような板に6個の鈴を取り付けたすずっこという楽器を手に持ち、手首のスナップを利かせて鈴の音を響かせる踊りです。すずっこは、「しゃんしゃん傘」のように軽やかな「しゃんしゃん」という音色を響かせます。
「しゃんしゃん傘踊り」は、「しゃんしゃん傘」という少し大きな道具を使うため、自由な振り付けがしづらく、道具の製作が手作業で手間がかかるなど、手間や制限が多く、参加しにくい部分がありました。
そこで、もっと気軽に参加できるようにと、2005年(平成17年)に「すずっこ踊り」が考えられ、翌年の「第42回鳥取しゃんしゃん祭」から使われるようになりました。
■前夜祭
開催日:2025年8月13日(水)※小雨決行
開催時間:18:00~21:00
会場:風紋広場(鳥取市東品治町)、バードハット(鳥取市今町2)
【8月14日】一斉傘踊り

祭りのメインとなる14日の「一斉傘踊り」は、竹で組まれた骨組みに和紙を貼った「しゃんしゃん傘」を手に、約4,000人以上の踊り手が市街地の中心部を華やかに踊り歩きます。
傘には鈴が取り付けられており、踊りの要所で「しゃんしゃん」と鈴の音が響き、涼やかな雰囲気を演出するのも魅力のひとつです。
チームごとにそろいの衣装をまとい、音楽に合わせて傘を振る踊り手たちの、息の合った華やかな動きはまさに圧巻!
さらに当日は、キッチンカーマルシェやステージイベントといったイベントも多数開催されるので、1日を通して楽しむことができます。
■一斉傘踊り
開催日:2025年8月14日(木)※雨天中止
開催時間:17:00~21:00
※一斉傘踊りは【第1部】17:00~18:50、【第2部】19:00~21:00で実施
場所:若桜街道、智頭街道など
2025年は熱中症対策として「クールシェルター」が設置されます
8月14日(木)には、エアコンが入っていたり、座って休憩ができたりする、熱中症予防を目的とした休憩所「クールシェルター」が鳥取市内に複数設置されます。
暑さが気になる子供連れファミリーにとって、涼しく過ごせる「クールシェルター」はうれしいポイントのひとつ。こまめに休憩を取りながら祭りを楽しんでくださいね。
伝統と活気に満ちた踊りで鳥取の夏を彩る「第61回鳥取しゃんしゃん祭」。世代を問わず楽しめるイベントが盛りだくさんなので、ぜひ親子で足を運んでみてくださいね。
とりっぷノート♪8月15日には花火大会も実施!

2025年8月15日(金)の20~21時には、「第72回市民納涼花火大会」が千代河原市民スポーツ広場で開催されます。
夜空を彩る約7,000発の花火が、「鳥取しゃんしゃん祭」の締めくくりを鮮やかに演出します。なお雨天時は、順延はせずに中止となるので、当日は開催情報のチェックをお忘れなく。
「鳥取しゃんしゃん祭」とあわせて、ぜひ夏の思い出作りに訪れてみてはいかがでしょうか。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 第61回鳥取しゃんしゃん祭 |
ふりがな | だい61かいとっとりしゃんしゃんまつり |
主催者名 | 鳥取しゃんしゃん祭振興会 |
開催期間 | 2025年8月13日 〜 2025年8月14日 |
開催時間 | 日によって異なる |
開催スポット | 【8月13日:前夜祭】風紋広場、バードハット、【8月14日:一斉傘踊り】若桜街道、智頭街道など |
住所 | 鳥取県鳥取市 |
電話番号 | 0857-20-3210 ※電話窓口は「鳥取しゃんしゃん祭振興会」です ※花火大会については0857-21-2885(新日本海新聞社事業課)へお問い合わせください |
料金 | 無料 |
アクセス | 【電車】JR各線「鳥取駅」から徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場あり |
備考 | 【交通情報】※祭り期間中は交通規制を実施するため、公共交通機関の利用を推奨 【駐車場情報】※臨時駐車場として8月14日(木)17:00~22:00の間のみ、わらべ館駐車場が無料で駐車可能(※ただし、地下駐車場は利用不可) ※わらべ館駐車場が満車の場合、祭り会場周辺の有料駐車場を利用 |
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