巨大な大綱を一斉に男たちが引き合う<br/>「川内大綱引」2025年開催情報
2025年9月22日

巨大な大綱を一斉に男たちが引き合う
「川内大綱引」2025年開催情報

川内大綱引(2025)
せんだいおおつなひき
見る
鹿児島県薩摩川内市

鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市の国道3号では、2025年9月22日(月)に、「川内大綱引」が開催されます。

当日は、長さ365m、重さ約7トンを誇る大綱を、約3,000人の上半身裸にサラシを巻いた「ハダカ」と呼ばれる男たちが一斉に引き合います。

今回は、「川内大綱引」について、ルールや歴史、2025年の開催スケジュールを「川内大綱引保存会」にお聞きしました!

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「川内大綱引」ってどんな行事?

熱気あふれる会場で、男たちが掛け声を上げながら大綱を引き合います
熱気あふれる会場で、男たちが掛け声を上げながら大綱を引き合います

「川内大綱引」は、毎年9月秋分の日の前日に開催される、薩摩川内市の伝統行事です。

当日の夜になると、長さ365m、重さ7トンの大綱を舞台に、上半身裸にサラシを巻いた「ハダカ」と呼ばれる約3,000人の男たちが、歓声の中、一斉に綱を引き合います。

相手陣内に攻め込み、相手の引き隊を妨害する「押し隊」とよばれる男たちの体と体が激しくぶつかり合う様子はまさに圧巻!

全身の力を込めて引き合う光景は、まるで街全体が震えるかのような迫力です。

「川内大綱引」のルールをチェック!

試合の運命を握る大綱
試合の運命を握る大綱

「川内大綱引」は、赤の「上方」と白の「下方」に分かれて試合が行われます。

まずは、「太鼓隊」が綱の横に並び、一斉に太鼓を打ち鳴らします。その音に合わせて「引き隊」が綱を引き、試合がスタート! 試合中には、「押し隊」が相手陣地に入り込み、相手の引き隊を崩して味方を助けます。

どちらかが不利になった時には「ワサ係」と「ワサ払い」が活躍します。綱の端にある輪「ワサ」を中央の木「ダン木」に掛けることで、それ以上大綱が相手側に引かれるのを防ぎます。

この攻防を繰り返し、最後に審判が綱にノコを入れた時、中央を自陣側に引いていた方が勝ちとなります。

大綱はどうやって作っているの?

「川内大綱引」は、「綱練り」と呼ばれる綱の制作と、「本綱」と呼ばれる本番の綱引きから構成されています
「川内大綱引」は、「綱練り」と呼ばれる綱の制作と、「本綱」と呼ばれる本番の綱引きから構成されています

「川内大綱引」で引かれる大綱は、自衛隊川内駐屯地や建設業協会、地元の高校生、そして一般市民まで、多くの人々が一丸となって練り上げたもの。

当日の朝から約1,500人が365本の縄をより合わせ、半日以上かけて1本に仕上げます。

「川内大綱引」の歴史を知ろう!

およそ420年以上の歴史を持つ伝統的な行事です
およそ420年以上の歴史を持つ伝統的な行事です

川内大綱引は、1596年~1614年の慶長年間に始まったといわれています。一説には、1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いの際に、第17代島津義弘(しまづよしひろ)が兵士の士気を高めるために始めたとも伝えられています。

さらに、綱引そのものは隣国・韓国にルーツがあるともいわれます。これが郷中教育(子弟制度)の一環として取り入れられ、長く継承されてきたという説もあります。以来、大綱引は川内の人々に深く根付き、中秋の風物詩として受け継がれてきました。

1985年(昭和60年)7月には、後世へ伝えるために川内大綱引保存会が設立。

2024年3月には、国の無形民俗文化財にも指定されました。

2025年の開催情報は?いつやるの?

勇壮な男たちの引き合いにドキドキ!
勇壮な男たちの引き合いにドキドキ!

2025年の「川内大綱引」は、9月22日(月)に開催されます。

会場は毎年異なり、今年は川内市内に通る国道3号の大小路側で行われます。

また、今年は網出しの参加人数で世界記録に挑戦する取り組みも実施! 朝の網練りのあと、「綱を運ぶ世界最大のパレード」として、チャレンジがスタートします。ぜひ、こちらの挑戦にも注目してくださいね。

観覧の際の注意点

観覧の際は歩道から出ないように注意! 車道に出ると危険です
観覧の際は歩道から出ないように注意! 車道に出ると危険です

大綱は、最初はゆっくり動きますが、勢いがつくと、引き手も小走りになるほど動きが速くなります。綱の後方には「ワサ」と呼ばれるJ字型の部分があり、ここに人が巻き込まれると大けがの危険があります。

そのため「ワサ払い」と呼ばれる係が、水色のハチマキや旗を身につけ、笛を吹きながらワサの前を走り、人を脇へ誘導します。ワサを確実に「ダン木」に掛けることが勝敗に直結するため、係が強引に動かすこともあります。

観覧している間、笛の音とともに水色の係が後方から来たら、歩道側へ避けて空間を空けるよう協力をしてくださいね。また、観覧の際は、動きやすい靴の着用がおすすめです。

400年以上続く伝統と迫力のある大綱引きは、まさに薩摩川内を代表する秋の風物詩。勇壮な男たちのぶつかり合いと、会場を包む熱気をぜひ親子で体感してみてはいかがでしょうか。

とりっぷノート♪当日のアクセス&駐車場情報をチェック!

開催当日は早朝から夜まで、周辺道路で交通規制が実施されます。また、会場には駐車場は用意されていません。混雑を避けるため、訪れる際は公共交通機関を利用しましょう。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)

記事を書いた人

杞山穂花(Clay)

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!

イベント基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
イベント名川内大綱引(2025)
ふりがなせんだいおおつなひき
主催者名川内大綱引保存会
開催期間2025年9月22日
開催時間19:00ダン木祭開始、20:10綱引き開始
開催スポット鹿児島県薩摩川内市国道3号 大小路側
住所鹿児島県薩摩川内市鳥追町
電話番号0996-21-1851
※電話窓口は「川内大綱引保存会」です
料金無料
アクセス【電車】JR鹿児島本線「川内駅」から徒歩で約10~20分
駐車場駐車場なし
公式URL公式URLはこちら
公式SNS
公開日2025年09月10日/更新日2025年09月10日