全国尺玉コンクールも開催！
小見川の夜空を彩る伝統の花火大会

千葉県香取市では、「利根川の川開き」に合わせて毎年8月1日に「水郷おみがわ花火大会」が開催されています。関東でも有数の歴史がある花火大会で、全国の花火師たちが自慢の花火で美しさを競う「全国尺玉コンクール」も同時開催されます。

※2022年の開催は見送りが決定しています。

歴史と文化が息づくまち香取市で楽しむ伝統の花火大会

香取市は、東国三社の1つである「香取神宮」や、国の伝統的建造物群保存地区にも選定されている「佐原の歴史的町並み」などの歴史的建造物が多く残っているため、「北総の小江戸」とも呼ばれています。

そんな歴史ある香取市で行われる「水郷おみがわ花火大会」も、実は明治時代から120年以上も続く花火大会。現在では、香取市の夏の風物詩として多くの人が楽しみにしている恒例の行事に発展しています。

花火師が自慢の1発を競い合う！全国尺玉コンクール

「水郷おみがわ花火大会」では、全国の花火師の自慢の腕を競う「全国尺玉コンクール」が同時開催されます。花火は、形の精密さ、配色などによって審査され、全国の選りすぐりの花火作り名人たちが、1発の尺玉に込めた技術を競います。

コンクールの名前にもある「尺玉」とは、別名10号玉とも呼ばれる大型の打ち上げ花火。尺玉は、上空約330mまで打ち上げられ、直径は約320ｍにも広がる圧倒的なスケールを誇ります。

そのため、尺玉が打ち上げられる花火大会は、安全性などを考慮して会場の規模などが決められているほど。尺玉は、打ち上げ花火の中でも特別な存在なんですね。

利根川を舞台に打ち上げられる華やかな花火や温かいメッセージ花火も！

「水郷おみがわ花火大会」では約5,000発の花火が打ち上げられますが、そのなかでも最大の見どころは、雄大な利根川の川面を利用した「特大水中スターマイン」と温かなメッセージを添えて打ち上げられる「メッセージ花火」。

「水中スターマイン」は水面で花開く豪華な花火で、水面に映る幻想的な光景を楽しめる演出が、多くの人々を魅了します。

また、「メッセージ花火」は、市民をはじめ、個人やグループの想いを込めたメッセージと共に打ち上げられる花火です。事前に市の観光課が募集した温かなメッセージと共に花火が打ち上げられます。

歴史あるまちで楽しむ、圧倒的な迫力がある花火と選りすぐりの花火師たちのこだわりの花火の競演は、いつもの花火大会とはまた違う特別な夏の思い出になりますよ。