滋賀県大津市の「比叡山延暦寺」で12月31日に「鬼追い式」開催！見どころご紹介

滋賀県大津市の「比叡山延暦寺」（ひえいざんえんりゃくじ）では、2025年12月31日（水）に、「鬼追い式」が執り行われます。

一年を締めくくるこの「鬼追い式」は、鬼が舞い、それを修行僧がこらしめて改心させるという祭事です。この祭事のあとに、除夜の鐘が打ち鳴らされます。

今回は、比叡山延暦寺の「鬼追い式」について2025年の大晦日行事情報や見どころを「比叡山延暦寺」にお聞きしました！

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「比叡山延暦寺 鬼追い式（2025）」会場周辺の天気

情報提供：

「比叡山延暦寺」ってどんなお寺？

「比叡山延暦寺」は、1,200年以上の歴史を持つ古刹です

「比叡山延暦寺」は、788年（延暦7年）に、日本の天台宗の宗祖である最澄（さいちょう）が開創した、天台宗の総本山です。

古くから、国宝級の人材を育てる学問と修行の道場として、法然（ほうねん）や親鸞（しんらん）といった日本仏教各宗各派の名僧を送り出してきました。

日本仏教の母山ともよばれており、その長い歴史と伝統が評価され、ユネスコ世界文化遺産にも認定されています。

なお、「延暦寺」は、比叡山の広大な山内に点在するおよそ100の堂宇をまとめた呼び名で、ひとつの建造物を指すわけではありません。約1,700ヘクタールにおよぶ境内地に多数のお堂があるので、1日をかけてじっくりと巡るのもおすすめです。

比叡山延暦寺の「鬼追い式」とは？

太鼓の音とともに、迫力ある儀式が繰り広げられます

比叡山延暦寺の「鬼追い式」は、毎年12月31日の大みそかに行われます。

「鬼追い式」は、人間の心にひそむ悪を表す鬼が舞い、その鬼たちを修行僧がこらしめ、改心させるという祭事です。

人々が一年をふり返り、新しい年を清らかな心で迎えたいという願いが込められています。

「鬼追い式」の流れを知ろう！

僧侶がお経を唱え、鬼たちを改心させます

「鬼追い式」は、はじめに、貪欲を表す黄鬼、怒りを表す赤鬼、妬みを表す青鬼を表す三鬼が現れ、修行僧が改心させます。

さらに、祭事の終盤には、これら全ての悪を抱えた灰色の「無明鬼」（むみょうき）が現れます。そして、修行僧と、改心した三鬼が協力して、無明鬼を改心させるという流れです。

その後、改心した鬼たちが除夜の鐘をつきます。続いて参拝者も鐘をつき、新年の無病息災を祈ります。

2025年の開催情報は？いつやるの？

装束を身にまとった鬼に観客からも驚きの声が上がります

2025年の「鬼追い式」は、12月31日（水）に執り行われます。

この一年の自分の行いを反省し、新たな気持ちで新しい年を迎えるための大切な行事です。

当日は、夜から元日にかけて、さまざまな催しや祭事が続きます。2025年の詳しいスケジュールを紹介します！

アクセス方法をチェック！

車で訪れる場合は、比叡山ドライブウェイ（田の谷峠ゲート）または奥比叡ドライブウェイ（仰木ゲート）の2つのルートからアクセスできます。

どちらのドライブウェイも大みそかから元旦にかけて終夜営業します。なお、積雪や凍結など、天候によっては、通行規制がかかる場合があります。

「坂本ケーブル」、「叡山ケーブル・ローブウェイ」、「比叡山ドライブバス（京都市内～比叡山）」の夜間運行は行われないのでご注意を！　移動手段の確認を事前にしておくと安心です。

一年を締めくくる、比叡山延暦寺の「鬼追い式」。ぜひ親子で訪れて、伝統の祭事を見たあとは、除夜の鐘を打ち鳴らしてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

杞山穂花（Clay）

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです！