
目黒区最古の「大鳥神社」の酉の市
神様に捧げる踊り・熊手の舞は必見
「目黒駅」西口から徒歩で約7分、山手通りと目黒通りの交差点に佇む「大鳥(おおとり)神社」で、開運招福や商売繁盛を願う祭り「酉の市」が開催されます。
2023年は、11月11日(土)に「一の酉」、23日(木)に「二の酉」が開催されます。
本記事では、江戸時代から続く大鳥神社の酉の市の歴史や、2023年度の開催内容をご紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「酉の市」とは?
酉の市は江戸時代から続く伝統行事。大鳥神社をはじめ、関東各地で行われる、開運招福や商売繁盛を願う祭りです。
稲荷神社などで行われている例もありますが、皇室の大事さを伝えるため全国におもむいた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭神とする、鷲や鳥にちなむ神社の祭りです。
元々は酉の祭(とりのまち)と言われていましたが、「市」という字が当てられて、段々と「酉の市」という名称になりました。
11月最初の酉の日に行われる市を「一の酉」と呼び、その後12日周期で訪れる酉の日にあわせて、「二の酉」「三の酉」が開催されます。
一年の無事を報告し翌年の幸福を祈るために参拝し、「熊手守り」を頂きます。また、「運や金銀をかき集められる」という縁起物の熊手を露店で購入するのも醍醐味です。
「大鳥神社 酉の市」の歴史

目黒区公式サイトによると、大鳥神社の酉の市は、1835年(天保6年)11月最初の酉の日に、下目黒の造り酒屋を営んでいた大国屋與兵衛(だいこくやよへい)が浅草から熊手を取り寄せたことが始まりと言われています。

神事では、里芋の一種である「八つ頭の芋」と「熊手」を御神前にたてまつります。八つ頭の芋は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の時に、八族を天下統一したことを例えたもの。
熊手は、日本武尊が焼津で火攻めにあった時に、当時武器でもあった熊手で、なぎ倒した草をかき集めて、逆に相手に火を追い返し、九死に一生を得たことを偲びたてまつるためのものです。
このことから、日本武尊は火難除けの神様とも伝えられています。
また大鳥神社は社名の「おおとり」という響きが「大取」(大きく利益を得ること)に通じることから、宝物を大きく取り込む商売繁盛・開運招福の神様として信仰されてきました。
「大鳥神社 酉の市」2023年の開催内容

2023年は、11月11日(土)に「一の酉」と23日(木・祝)に「二の酉」が開催されます。
社殿では、全日程の19時から、御祭神へ捧げる踊りの「太々神楽(だいだいかぐら)・熊手の舞」が奉納されます。
また、二の酉が開催される23日には、11時から江戸消防記念会の木遣り(きやり)が奉納されます。

「神社の例祭や酉の市などを訪れたら、親子でぜひ神事にも関心を持っていただきたいと思います。神事があるから露店も出て賑わいます。それがお祭りであると思います」(大鳥神社宮司)
熊手の舞は、目黒の大鳥神社でしか見ることができません。厳粛な神事は親子にとって貴重な体験になるはず。ぜひ足を運んでみてくださいね。
とりっぷノート★おすすめポイントを紹介
参拝後は、熊手に御守りをつけた「開運熊手守」を頂けます。ぜひ親子で参拝してくださいね。また、2023年は縁日屋台が出店するので、小さな子供も楽しめますよ。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)
記事を書いた人

岡本ハナ
1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。
イベント基本情報
| |
---|---|
イベント名 | 大鳥神社 酉の市(2023年) |
ふりがな | おおとりじんじゃ とりのいち |
主催者名 | 大鳥神社 |
開催期間 | 【一の酉】11月11日(土)、【二の酉】11月23日(木・祝) |
開催時間 | 【一の酉】 11月11日(土) 8:00~23:00 ※19:00~ 社殿で太々神楽・熊手の舞が奉納 【二の酉】 11月23日(木・祝)8:00~23:00 ※11:00~ 江戸消防記念会の木遣りが奉納 ※19:00~ 社殿で太々神楽熊手の舞が奉納 |
開催スポット | 大鳥神社 |
住所 | 東京都目黒区下目黒3-1-2 |
電話番号 | 03-3494-0543 |
料金 | 無料 |
アクセス | 「目黒駅」西口から徒歩で約7分 |
備考 | 【駐車場】お祓いを受ける参拝客専用のみ |
公式URL | 公式URLはこちら |