紅白の小餅や種もみを求めて
多くの参拝者で賑わう新年神事
静岡県三島市にある「三嶋大社」で、2023年1月7日(土)に「田祭(たまつり)」が開催されます。
「田祭」は「三嶋大社」の年間祭事のうちの1つ。五穀豊穣や天下泰平を祈願する「田祭」をご紹介します。
三島の歴史と文化を見守る、三嶋大社
「三嶋大社」は年間300万人もの参拝者が訪れる静岡県三島市を代表する神社。「三島」の地名の由来にもなったと言われ、歴史と伝統のある神社です。
鎌倉幕府を開いた源頼朝にもゆかりがあり、例年8月15日から17日までの3日間開催される例祭をはじめ、年間を通じてさまざまな祭事や行事が行われています。
静岡県無形民俗文化財に指定されている「お田打ち神事」
静岡県や愛知県方面には、「田遊び」という初春に行われる豊穣予祝を主とした芸能が継承されています。
三嶋大社に伝わる「田遊び」は、「お田打ち神事」と呼ばれ、年間の稲作の様子が狂言風に描かれ、五穀豊穣と天下泰平を祈ります。
「お田打ち神事」は、平安時代が起源とも言われています。室町時代には現在の狂言形式の芸能として確立されたと考えられています。現在では、「静岡県無形民俗文化財」にも指定されています。
神事のあとは、紅白の小餅で「福」を授かろう!
「お田打ち神事」が終わると、紅白の小餅や種もみが参拝者にまかれます。まかれる餅は、「お田打ち神事」に登場する黒いお面をつけた「福太郎」と呼ばれる人物の顔をモチーフにしたお餅。
そのお餅は、「福の種蒔く福太郎」と呼ばれ、「福」を授かろうと、大勢の参拝客が競ってつかみ取ります。
新しい年の福を授かりに、三嶋大社で新春に行われる伝統行事「田祭」に参加してみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
イベント基本情報
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イベント名 | 三嶋大社 田祭(2023年) |
ふりがな | みしまたいしゃ たまつり |
開催期間 | 2023年1月7日 |
開催時間 | 13:00~ |
開催スポット | 三嶋大社 |
住所 | 静岡県三島市大宮町2-1-5 |
アクセス | 【電車】 JR三島駅より徒歩15分 伊豆箱根鉄道三島田町駅より徒歩7分 【車】 伊豆縦貫道三島塚原ICより約10分 |
駐車場 | 駐車場あり |