子供たちが作ったどんど小屋は圧巻<br/>多摩川緑地公園でどんど焼きを体験
2024年1月14日

子供たちが作ったどんど小屋は圧巻
多摩川緑地公園でどんど焼きを体験

令和6年初春こまえ賽の神 どんど焼き(2024年)
はつはるこまえさいのかみどんどやき
体験する
歴史・文化を感じる
東京都狛江市

東京都狛江市民の憩いの場である「多摩川緑地公園」のグランド脇で、2024年1月14日(日)に「令和6年初春こまえ賽の神 どんど焼き」(以下、賽の神どんど焼き)が行われます。

「こまえ賽の神 どんど焼き」の歴史や見どころについて、狛江市ボーイスカウト連絡協議会会長・児玉史郎さんにお話をうかがいました。

本記事では、「賽の神 どんど焼き」の開催内容や過去のにぎわいの様子をご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「賽の神どんど焼き」とは

しめ縄や古いお札などをお炊き上げし、正月にお迎えした歳神様(としがみさま)と一緒に空へお送りする火祭りと、疫病や悪霊を防ぐと伝えられる道祖神(どうそじん)の祭りが結びついた小正月の行事です。

道祖神は「賽の神」(さいのかみ、せえのかみ)ともいわれるため「賽の神どんど焼き」と名付けられました。

狛江では多くの人が「せえのかみ」と呼んでいたそうです。

※現在は「さいのかみ」と呼んでいます

賽の神どんど焼き歴史

画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会
画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会

狛江の村々に伝承されてきた正月明けの文化伝統行事「賽の神どんど焼き」は、高度成長期時代の都市化により衰退しました。

しかし、1988年(昭和63年)に、現在の狛江市ボーイスカウト連絡協議会が主体となり再開。2015年(平成27年)から狛江市が主催する「こまえ初春まつり」の一環としてどんど焼きが実施されました。

事前準備~当日まで、子供たちが主役!

どんど小屋を組む子供たち(画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会)
どんど小屋を組む子供たち(画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会)

どんど焼きの準備は年末からスタート。狛江市内の児童や生徒とボーイスカウトのメンバーを中心に、多摩川河川敷の萱(かや)を刈ります。

どんど小屋を組む子供たち(画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会)
どんど小屋を組む子供たち(画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会)

どんど焼きが開催される前日には、市内の竹林から竹を切り出し、河川敷に運びます。

刈り取った萱と竹を利用し、お焚き上げを行うどんど小屋づくり。市民から寄せられた正月飾りや、市内の「伊豆美(いずみ)神社」からの破魔矢(はまや)等で飾り付けをして完成です!

地域の伝統文化に触れ、教えあい学びあう活動

どんど焼きの活動は、「社会との協同」や「行うことによって学ぶ」ことを実践する貴重な場。遊びながら地域の伝統文化に触れ、子供たちは手と体と頭を使って体験し、教えあい、学びあいます。

「賽の神どんど焼き」 2024年の開催内容

画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会
画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会

2024年は1月14日(日)に開催予定。しめ縄やお正月飾り等の受付は、前日の13時から16時、もしくは当日の8時から10時の予定です。

点火前に「伊豆美神社」の宮司によるおはらいが行われ、その後お焚き上げをします。

燃え盛る炎が落ち着いたら、お餅などを焼いて食べてもOK。

画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会
画像提供:狛江市ボーイスカウト連絡協議会

コロナ禍以前、ボーイスカウトの子供たちは、竹の先に餅やウインナー、マシュマロ、スルメなどを吊るして焼いて楽しんでいました

また、火のそばにアルミホイルで包んださつま芋を置いて焼き芋を作るなど、工夫しながらアウトドア料理にも挑戦していたそうです。

一般の参加者も持参したお餅などを調理できる

2024年は、感染症対策を十分に講じた上であれば一般の参加者でも調理は可能です。しかし、各自で持参したものは周囲に分け与えることはせず、ご配慮を忘れずに。事故や怪我も自己責任になるので、ご注意ください。

※例年実施されている前日の夜鍋会および、当日の来場者への甘酒やお汁粉などのふるまいの実施は2023年12月現在未定です

制服姿の勇ましいボーイスカウトの子供たちに元気をもらえるイベントです。子供たちが一丸となって作りあげたどんど焼きの小屋は、圧巻! ぜひ親子で参加してくださいね。

とりっぷノート★おすすめポイントを紹介

東日本大震災で被災した多くの地域で、コミュニティを復興させ心のよりどころとなったのが、地元で継承されてきた伝統文化です。「結い」の心がコミュニティに宿り、人々を希望に導きました。

この狛江の地でも、どんど焼きが市民に親しまれ、コミュニティの無形の財産となればうれしいです。

子供たちが世界に羽ばたくとき、原風景としてどんど焼きの思い出が心に残っていてくれれば、こんなにうれしいことはありません。(狛江市ボーイスカウト連絡協議会 会長・児玉史郎/こだましろう様)

記事を書いた人

岡本ハナ

1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。

イベント基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
イベント名令和6年初春こまえ賽の神 どんど焼き(2024年)
ふりがなはつはるこまえさいのかみどんどやき
主催者名狛江市ボーイスカウト連絡協議会
開催期間2024年1月14日
開催時間9:30~16:00
【開会】9:30~
【おはらい】9:50~
【どんど焼き点火】10:00~
【閉会】12:00~
※閉会セレモニー後、16:00頃までに現状復帰
開催スポット「多摩川緑地公園」グランド脇
住所東京都狛江市多摩川緑地公園グランド脇(多摩川左岸河川敷)狛江市猪方4丁目地先
電話番号090-4007-7976
※電話窓口は狛江市ボーイスカウト連絡協議会 会長・児玉さまです
料金入場無料
アクセス【電車】小田急電鉄小田原線「和泉多摩川駅」より徒歩で約5分
備考【お焚き上げのお飾りの受付】
1月13日(土)13:00〜16:00
1月14日(日) 8:00〜10:00
※いずれもどんど焼き実施会場にて受付
公式URL公式URLはこちら
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公開日2022年12月19日/更新日2023年12月14日