魚沼三大奇祭のひとつ!
雪国魚沼に伝わる冬の祭り
新潟県魚沼市にある「八幡宮」で、2024年2月11日(日・祝)に「雪中花水祝(せっちゅうはなみずいわい)」が行われます。
「雪中花水祝」は魚沼市の伝統の冬の祭りで、「魚沼三大奇祭」のひとつです。米どころ魚沼の冬のお祭り「雪中花水祝」をご紹介します。
極寒のなかで行われる雪中花水祝とは?
「雪中花水祝」とは、魚沼市堀之内地域で毎年2月11日に行われる、江戸時代から続く伝統行事です。
雪国魚沼で一番寒さが厳しい時期に行われる「雪中花水祝」。メインの神事「水祝の儀」は子宝や夫婦円満などを願い行う、新婚の男性に水をかけるという驚きの内容です。ダイナミックな神事には遠方からも観光客が訪れ、極寒の魚沼が熱狂に包まれます。
江戸時代以前より続く、婿に水をかける習慣
「雪中花水祝」が行われる魚沼市堀之内地域では、昔から嫁をもらったり、婿を迎えたりする際に神からの命令と称して、婿に水をかける習慣がありました。
この習慣を「花水祝い」と呼んでいて、「雪中花水祝」の由来となったのだとか。
まるで絵巻物の世界!装束に身を包んだ行列も必見
「雪中花水祝」では、裃(かみしも)姿や巫女の姿に身を包んだ人たちが行列をなす「行列行進」も見どころの1つ。
艶やかな装束の人たちが次々登場する光景はまるで絵巻物の世界のようです。
行列では、日本神話に登場する神様「猿田彦(さるたひこ)」や女神「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」に扮した人たちが、見物している人たちに豆や餅などを配って回ります。
会場周辺ではグルメや縁起物の販売も!
「雪中花水祝」の当日、「水祝の儀」は17時40分頃から行われますが、会場周辺では昼間から「うまいもの市」や縁起物が販売される「はと市」が行われます。
「はと市」で販売される「ハト飾り」は、この地域に伝わる伝統工芸品。
「雪中花水祝」が行われる八幡宮では、ハトは神のお使いとされています。また、魚沼市堀之内地域では、上新粉を原料に作られるしんこ餅でハトの形をつくり、モミジの小枝に刺したものを縁起物として各家庭で飾る風習があります。
伝統の行事を親子で体験して、お祭りとあわせて魚沼のグルメや観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
イベント基本情報
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イベント名 | 雪中花水祝(2024年) |
ふりがな | せっちゅうはなみずいわい |
開催期間 | 2024年2月11日 |
開催時間 | 11時頃~:うまいもの市、はと市 17時40分頃~:水祝の儀 ※天候の関係で時間が前後する場合があります |
開催スポット | 堀之内八幡宮境内 |
住所 | 新潟県魚沼市堀之内2427番 |
アクセス | 【車】 関越自動車道 堀之内ICより車で約5分 【公共交通機関】 JR上越線 越後堀之内駅より徒歩で約10分 |
駐車場 | 駐車場あり |
公式URL | 公式URLはこちら |