白銀の世界に炎が燃え上がる
長野県小谷村の伝統のお祭り

長野県小谷村（おたりむら）の大網地区では、毎年2月の第2土曜日に「大網火祭り（おあみひまつり）」が開催されます。

長野県北部の小谷村の厳しい冬が終わり、春を迎える節目に行われる伝統のお祭りをご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

小谷村の一大イベント、大網火祭りとは？

「大網火祭り」とは、長野県小谷村の大網地区で毎年2月の第2土曜日に行われている伝統行事です。小谷村と新潟県糸魚川市の境界にある「雨飾山（あまかざりやま）」の神様に、1年がより良い年になるようにお祈りするお祭りです。

大網火祭りが行われる小谷村ってどんな村？

小谷村は長野県の最も北西にある小さな村で、標高1,600m～2,800mの山々が連なる自然豊かな村。夏は比較的涼しく、登山やキャンプなどのレジャーがさかんに行われ、一方冬は雪深い地域で、良質な雪質のゲレンデが評判です。

そんな小谷村のなかでも、大網地域はかつて日本海と信州を結んだ「千国街道（ちくにかいどう）」の宿場町だった場所。「千国街道」は、「塩の道」とも呼ばれ、江戸時代に日本海から塩や海産物を運んだ道として活用されていました。

小谷村を通る「千国街道」

勇壮な炎と踊りで白銀の景色が熱気に包まれる！

「大網火祭り」は、雪景色の会場にかがり火が焚かれる幻想的な空間で行われます。「雨飾山」の神々の遣いと言われている鬼に扮したふんどし姿の男性たちが、神輿の上に巫女（みこ）を担いでやってきます。

神事は、太鼓の演奏と共に行われ、その後、中央に置かれたどんと焼きに火をつけます。どんと焼きが燃え上がる周囲を鬼たちが雄叫びを上げながら踊る姿は、迫力満点！　会場が一気に熱気に包まれます。五穀豊穣を願って舞う踊りが最大の見どころです。

2024年の開催情報

2023年は中止となった「大網火祭り」は2024年は復活！　2月10日（土）18時30分頃から開催される予定です。

村に伝わる伝統行事を子供たちと一緒に体験してみませんか？

記事を書いた人

大縄典子

いこーよとりっぷ編集部／転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。