海水から塩作り&工房見学も!
佐渡の塩と米で作るおにぎり体験
新潟県佐渡市にある七浦海岸のシンボル「夫婦岩」(めおといわ)。その目の前にあるドライブイン「めおと岩観光」では、“佐渡の米”と“佐渡の塩”を使ったおにぎり作りが楽しめます。
おにぎりを握るだけでなく、なんと塩作りから体験できるんだとか…!
今回は、いこーよとりっぷライターの宇都宮薫が小学4年生の娘と一緒に、佐渡の恵みを贅沢に使った「おにぎり作り」に挑戦してきました!
【撮影】栗原美穂
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「めおと岩観光」とは?
七浦海岸に寄り添うように立つ「夫婦岩」は縁結びの神様として崇められています。
その目の前にあるドライブイン「めおと岩観光」では、海の幸を中心とした食事を楽しむことができ、佐渡のお土産も豊富に揃っています。
こちらで体験できるアクティビティが「極上オニギリ作り体験」です。
【体験STEP1】釜に火をつけてホクホクのご飯を炊こう!
「おにぎり作り体験」は、まず自分で釜に着火するところからスタートです。用意されているのは一人一釜で1合分のお米です。おいしく炊けますように…!
使用するお米は、佐渡市認証米の「朱鷺と暮らす郷」。「トキと共生する佐渡の里山」の名称で、2008年6月に世界農業遺産の認定を受けた佐渡市では、農薬や化学肥料を通常の半分以下に抑えた独自農法で、田んぼに生き物を育み、トキと共存する米作りを行っています。
粘りが強くて甘いコシヒカリなので、おにぎりに最適なんだとか。
お米が炊き上がるのには約40分かかります。もちろんその間、ただ待っているだけじゃありません。さっそく次の工程、「塩作り」に向かいましょう。
【体験STEP2】塩工房で塩作りを体験
バケツを持ってやってきたのは、「めおと岩観光」のすぐ目の前にある七浦海岸の岩場。塩作りは、なんと海水を汲み上げるところから始めます。
現代の塩作りではポンプを使って海水を汲み上げているそうですが、こうやって実際に自分の手で海水を汲む体験をすることで、娘は「塩って本当に海の水を使うんだねぇ」と実感しているようでした。
海水入りのバケツを持って向かったのは、道を挟んだすぐ向かいにある塩工房「佐渡風塩釜」です。
こちらでは佐渡伝統の塩を再現するために、海水を薪で長時間焚きつめる古来からの製法で塩を作っています。時折り職人さんが手作業で海水をろ過しながら、約15時間かけて塩ができあがります。
塩工房の中は、まるでスチームサウナのように湯気が立ち込めていてかなりの暑さ。この塩釜の中に、先ほど汲んできた海水を加えます。
いったん塩工房の外に出て、昔ながらの薪割りも体験してみましょう。子供と一緒に「せーの!」の掛け声で斧(おの)を振り下ろすと、パカッと気持ちよく割れました!
現代では薪割りも機械で行っているそうですが、こうやって昔からのやり方を徹底して教えてくれるので勉強になります。
塩工房での体験が終わると、おにぎり用の「縁塩」(えにしお)がもらえます。これを持っておにぎり作りの会場へ戻りましょう!
【体験STEP3】炊き立てのご飯でおにぎりを作ろう!
塩工房から戻ると、釜のごはんがちょうど炊き上がる頃合いです。釜の蓋(ふた)を開けてみると、食欲をそそるごはんの香りが辺りにふんわりと立ち込めます。
「あぁ〜お腹空いてきちゃった!」と娘。うんうん。ここまでいろいろと作業をこなしてきたもんね。
一般的なおにぎりは表面だけに塩をつけますが、佐渡のお米と佐渡の塩は相性が抜群ということで、お互いの味を引き立てるために、炊いたごはんに直接塩を混ぜ込んで握ります。
真剣な眼差しでキュッキュッキュッ。上手に握れるかな?
佐渡の塩と米を使ったおにぎりができ上がりました! 昔話に出てくるような竹皮でおにぎりを包んだら完成です。
その場ですぐに食べてもいいですし、このまま持ち帰ってもOK。佐渡の塩を混ぜて握ったおにぎりは、冷めても美味しいのが特徴なんですって。
とはいえ、やっぱり温かいうちに食べたいので、さっそくいただきまーす!
炊きたてのお米で握ったおにぎりの美味しいこと! 風味豊かでまろやかな佐渡の塩の味わいは、塩むすびにすることでとてもよくわかります。塩からおにぎりを作るだなんて、なかなかできない贅沢な食体験でした。
娘も自分で握ったおにぎりは美味しく感じるようで、2つともあっという間に完食でした!
【体験STEP4】竹皮の紐を結んで夫婦岩に願掛けを
最後に、竹皮を細く割いて作った紐を持って、再び七浦海岸へ。
「夫婦岩」の前には竹皮の紐を結ぶ場所があり、結んだ紐が取れたときに願いが叶うといわれているのだそう。
もちろん、“夫婦”岩だからといって夫婦に関する願いごとじゃなくても大丈夫。「縁を結ぶ」お願いごととして、「勉強の縁」や「友人関係の縁」でもいいんです。娘も結んだ紐にしっかり手を合わせて何かお願いごとをしている様子でした。
■極上オニギリ作り体験
開催時間:9:30に現地集合
※体験時間は9:30~10:40(約70分間)
予約:3日前17:00までに要予約
予約方法:電話受付(0259-27-5000)
料金:一人2,000円
佐渡の恵みを存分に味わえるおにぎり作り体験。特に本格的な塩工房は一見の価値ありです。普段何気なく食べているお米や塩とじっくり向き合える、とってもレアな体験でした!
とりっぷノート★お土産に佐渡の塩がもらえる!
おにぎり作り体験のお土産に、ミネラルたっぷりの佐渡の塩「夫婦岩エン(塩・縁)結び」がもらえます。塩と縁をかけた開運アイテム。これで運気も上がりそう!(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)
記事を書いた人
宇都宮薫
多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪
スポット基本情報
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スポット名 | めおと岩観光 |
ふりがな | めおといわかんこう |
住所 | 新潟県佐渡市高瀬1267-5 |
電話番号 | 0259-76-2511 ※体験申込の電話受付は8:30~20:00 |
営業時間 | 【売店】8:00~17:00(冬期 9:00~16:00)/【レストラン】11:00~15:00(14:00LO) ※極上オニギリ作り体験は9:30~10:40 |
定休日 | 冬期を除き定休日なし |
料金 | 極上オニギリ作り体験 2,000円 |
アクセス | 【車】両津港から約50分/小木港から約60分 【バス】両津港から約70分/小木港から約95分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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