新潟県佐渡市

にいがたけんさどし
美しい自然と独自の伝統文化、豊かな食文化が揃う日本海側最大の島

佐渡島について

佐渡はアルファベットの「S」や「Z」のような形をしていて、北に1,172メートルの金北山(きんぽくさん)をはじめとする大佐渡の山地、南は645メートルの大地山(おおじやま)をはじめとする小佐渡の山地、中央部に国中平野が広がっています。

島の面積は約855平方キロメートル、海岸線は約280キロメートルあり、日本では東京23区や淡路島、海外ではグアム島やプーケット島の約1.5倍の大きさがある、日本海側最大の島です。

佐渡の気候は海洋性で、四季の変化に富んでいます。夏は高温多湿で、冬は雪国のイメージがある新潟県の離島ということから、寒い印象を持たれますが、佐渡沖を流れる対馬暖流の影響を受けるため、積雪は本土よりも少ない状況です。

佐渡の楽しみ方

佐渡はみなさんが思っている以上に広い島です。楽しみ方もたくさんあるんです。

山を楽しむ

標高1,000m級の山々が続く大佐渡山地では、離島ならではの風景と植生に出会える山歩きが楽しめます。稜線から眺める日本海、雪で複雑な形に折れ曲がった天然杉、そして圧倒的といわれる山野草の豊富さ。下山後の疲れた体には温泉や海鮮グルメが染み渡ります。

サイクリングを楽しむ

佐渡島は国際的なトライアスロンやロングライドの大会が開かれ、本格派サイクリストに人気がありますが、電動アシスト付レンタサイクルも充実しており、初心者の方も楽しめます。

レンタサイクル
レンタサイクル

エコでパワフルな電動アシストサイクル「エコだっチャリ」は、観光スポットめぐりにオススメ!自転車ならではのゆったりしたスピードで佐渡ならではの美しい自然や文化を感じてください。

マリンレジャーを楽しむ

約280kmの海岸線を持つ佐渡は、砂浜や岩礁など日本の海岸地形が全てそろっているといわれ、海水浴をはじめ様々なマリンレジャーを楽しむことができます。

透明度抜群!二ツ亀海水浴場
透明度抜群!二ツ亀海水浴場

夏は海水浴!島内には海水浴場や海遊びを楽しめる海岸がたくさんあります。 北端にある「二ツ亀海水浴場」は、景観の美しさや海水の透明度から「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星として掲載されています。「日本の快水浴場100選」にも選ばれています。

透明度の高い佐渡の海は、魚影の濃さや個性的な海底地形が楽しめることから、ダイビングも人気で毎年多くのダイバーが訪れます。 コブダイと泳げる北小浦や地形が魅力の琴浦といった定番エリアを始め、各地にダイビングスポットがあります。

ダイビングも人気!
ダイビングも人気!

最近人気のシーカヤックも島内各地で体験できます。「佐渡版・青の洞窟」竜王洞がある小木の洞窟群や外海府の入り江など、船では入れない場所もカヤックなら思いのままに行くことができます。

佐渡版「青の洞窟」でシーカヤック
佐渡版「青の洞窟」でシーカヤック

佐渡島のイベント

アース・セレブレーション

毎年8月に太鼓芸能集団「鼓童」が開催している夏のフェスティバル。2018年、日本紹介サイト「japan-guide.com(ジャパンガイド)」で「訪日外国人の旅行先満足度 No.1」に選ばれました!1988年から続く歴史あるイベントで、海外からのお客様にも人気です。コンサートだけでなくワークショップやフリンジなど、3日間に渡っていろんな角度から佐渡をお楽しみいただけます。

京町音頭流し 「宵乃舞」

金山が栄えた江戸時代初期のメインストリート「京町通り」。毎年6月初めの週末に、かつて商家が立ち並んだ歴史の道を雪洞(ぼんぼり)の淡い灯りが照らし、島内外の参加団体が「相川音頭」で優雅に踊り流します。それぞれの流しは、すべて生で演奏され、哀調を帯びた唄声とともに踊り手が進んで行きます。

京町音頭流し 「宵乃舞」
京町音頭流し 「宵乃舞」

佐渡国際トライアスロン大会

毎年9月の第1日曜に開催される、鉄人たちが挑む佐渡の人気レース!佐渡全域を舞台に複数のコースがあり、参加選手2,000人規模を誇る大会。日本全国からはもちろん、海外からも選手が集まります。Aタイプ(ロング)は佐渡の外周をほぼ一周するコースで、国内最長距離を誇ります。

佐渡国際トライアスロン大会
佐渡国際トライアスロン大会

佐渡國鬼太鼓どっとこむ

毎年5月に開催。「佐渡おけさ」「鬼太鼓」を代表とする佐渡の郷土芸能が一堂に会するイベントです。佐渡島内で伝承されてきた各地域の芸能を居ながらにして鑑賞できます。特産品を味わえる屋台も出店、新鮮な佐渡沖の魚介類、佐渡地酒などが楽しめます。

佐渡國鬼太鼓どっとこむ
佐渡國鬼太鼓どっとこむ

天領佐渡両津薪能

8月を除く5月~10月の初旬の土曜日に、加茂湖を望む椎崎諏訪神社能舞台にて「天領佐渡両津薪能」が開催されています。松明が焚かれた幻想的な雰囲気の中で能をお楽しみいただけます。能について詳しくなくても、月明かりや虫の音、吹き抜ける風など自然を感じながら幽玄の世界を楽しむことができます。

天領佐渡両津薪能
天領佐渡両津薪能

主な産業

国中平野の田んぼ
国中平野の田んぼ

現在の農業はコメ作り中心で、約3万トンの生産量を誇っています。佐渡特有の温暖な気候と清らかな水、ミネラルを含んだ潮風など大自然の恵まれた環境の下で栽培されるお米は、新潟県で魚沼と並ぶトップブランドとして知られています。

中でも、2008年からスタートした「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」にそった栽培方法で作られたお米は、農薬や化学肥料を通常の半分以下に抑えることや、田んぼの小さな生き物たちを育む農法であることなど、厳しい基準をクリアしたブランド米「朱鷺と暮らす郷」として佐渡市が認証している安全、安心なお米です。

おけさ柿
おけさ柿

植生分布の北と南の境界線とされる北緯38度線が島の中央を通過しているため、1,700種近い南北両系の植物が自生し、果樹栽培も盛んです。柿やルレクチェ、りんごにみかん、いちじくやキウイフルーツなど、さまざまな果樹が栽培されています。

佐渡沖で寒流と暖流がぶつかるため、海では魚の種類も豊富、イカやブリ、カニが知られています。
また、日本酒の蔵元も多く地酒ファンに喜ばれています。

歴史

佐渡って不思議な形をしていますよね?アルファベットの「S」や「Z」のような、とか、サツマイモを2つ並べたような、とか、外国の方には蝶のように見えるようで「Butterfly Island」なんて呼ばれています。

約2000万年前に日本海が誕生した際、佐渡は海底に沈みました。その後、約300万年前に日本海の海底の一部が持ち上がり海上に現れ佐渡となりました。この頃は、大佐渡と小佐渡の2つの島に分かれていました。

約8000万年前から人が住みはじめ、約2000万年前に山から流れ出す土砂が島の間の海を埋め立て、現在の佐渡島の形となりました。

奈良時代にすでに一国とされ、流刑地に定められた佐渡は、722年に皇室批判を行った万葉歌人の穂積朝臣老を始めとして、1221年に承久の乱で敗れた順徳上皇、1271年に鎌倉幕府や他教を批判した日蓮聖人、1434年に時の将軍の怒りを買った能楽の大成者である世阿弥など、中世までは政争に敗れた貴族や知識人が流されてきました。

薪能
薪能

平安時代後期の「今昔物語集」にも記録されているとおり、昔から金が採れる島として知られていた佐渡は、江戸時代に入ると、その有望性を見出した徳川家康が幕府直轄(天領)として本格的に金銀山開発を進め、採掘された金や銀が江戸幕府の財政を支えました。

「佐渡島の金山」は日本の世界文化遺産候補としてユネスコへ推薦され、2023年現在、本登録に向けて準備が進んでいます。

史跡佐渡金山
史跡佐渡金山

鉱山の繁栄によって日本各地から多くの人が集まり、佐渡島は文化面でもさまざまな影響を受けました。特に能の普及には佐渡代官大久保長安が大きく影響を与えたと言われています。往時、島には200もの能舞台があったといわれ、現在も30以上の能舞台が残っており、4月~10月は各地で能が披露されています。

また、無名異焼や鋳金など金銀山開発に関わる文化も広がり、今では佐渡を代表する美術工芸となっています。

まち基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
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市区町村名新潟県佐渡市
(にいがたけんさどし)
アクセス新潟港よりジェットフォイルで67分、カーフェリーで2時間30分
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