新潟・佐渡版“青の洞窟”を探検!<br/>モーターボートで琴浦洞窟めぐり

新潟・佐渡版“青の洞窟”を探検!
モーターボートで琴浦洞窟めぐり

力屋観光汽船
りきやかんこうきせん
体験する
自然とふれあう
新潟県佐渡市

新潟県佐渡市の最南端、小木(おぎ)海岸にある「琴浦洞窟」(ことうらどうくつ)は、火山活動によって隆起した海底溶岩が波で侵食されてできた「海食洞」(かいしょくどう)と呼ばれる洞窟群です。

この自然が作り上げた神秘的な洞窟をモーターボートに乗って観賞するツアーがあるんですよ! 今回は、いこーよとりっぷライターの宇都宮薫が小学4年生の娘と一緒に琴浦洞窟を見学してきました!

【撮影】栗原美穂

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

親子で佐渡を遊び尽くそう!最新おすすめアクティビティ5選

モーターボートに乗って天然名勝地巡りに出発!

「力屋観光汽船」の観光船乗り場です
「力屋観光汽船」の観光船乗り場です

「佐渡小木海岸」の海岸線は、火山活動によって形成されたゴツゴツした岩場が続いていて、その迫力のある景観は国の天然記念物、および名勝に指定されています。

5つのコースが用意されています
5つのコースが用意されています

小木港のほど近くにある「力屋観光汽船」で楽しめるのが、洞窟や入江などのスポットをモーターボートで巡るツアー。コースはいくつかありますが、今回は「左八文字」(ひだりはちもじ)と「琴浦洞窟」を巡るコースに参加しました。

モーターボートで海岸線を探索!
モーターボートで海岸線を探索!

さっそくライフジャケットを着てモーターボートに乗り込みます。

この日はあいにくの小雨だったので、いい景色が見えるか不安でしたが、乗り物好きの娘はモーターボートに乗れること自体がうれしいようです。

船中の注意事項を聞いたらすぐに出発です!

海岸線に注目!

 「あれは何?」と見るものすべてに興味津々
「あれは何?」と見るものすべてに興味津々

水しぶきを上げながらぐんぐんとスピードを上げていくモーターボート。後部座席に座ると海風がよく当たって気持ちいい!

運が良ければ、シーズンによってはイルカの群れがモーターボートと並走したり、クロマグロが目の前を飛ぶこともあるそうですよ。

 矢島・経島(やじま・きょうじま)は歩いて回ることもできます
矢島・経島(やじま・きょうじま)は歩いて回ることもできます

5分ほど進むと、観光スポットのひとつ「矢島・経島」が見えてきました。2つの島をつなぐ朱色の太鼓橋が特徴的なので、遠くからでもすぐにわかります。

もっと近くで見たい場合は、矢島・経島を巡るコースもあるのでそちらを選ぶのがおすすめです。

奇岩「左八文字」を通って「虫谷の入江」へ

穏やかな入り江で海の色に感動!
穏やかな入り江で海の色に感動!

1つ目のスポット「左八文字」は、強い風によって岩が削られた「風蝕洞」(ふうしょくどう)です。その形が漢字の八の字を逆に書いたように見えるところから「左八文字」と呼ばれていて、弘法大師の筆跡とも伝えられる奇岩です。

その横を通り過ぎ、ゆっくりと「虫谷の入江」と呼ばれるエリアに入っていくと、驚いたのは海の青さ! 海底が見えるほど透き通っていて、エメラルドグリーンに輝いていました。

この辺りは水深が深いため、きれいな色に見えるのだそう。魚たちが泳ぐ姿もよく見えます。小雨の天候でも海の色の美しさがはっきりわかって驚きでした。

青の洞窟と呼ばれる「竜王洞」に到着!

竜王洞の入り口付近
竜王洞の入り口付近

続いて立ち寄ったのは、「竜王洞」(りゅうおうどう)です。天気の良い日には、イタリアの「青の洞窟」のように海が青く光ることから、別名“佐渡版青の洞窟”とも呼ばれています。

かつて、海底溶岩が火山活動で隆起したのち、波で削られてできた「海食洞」と呼ばれる洞窟が小木半島には11カ所かありますが、なかでも竜王洞は島内でも最大級の大きさなのだそう。

波の力で削られた岩肌に長い年月を感じます!
波の力で削られた岩肌に長い年月を感じます!

モーターボートが入れるのは洞窟の入り口の見えている範囲まで。ここでゆっくりUターンしてくれるので、後ろの座席から洞窟の奥の方までよく見ることができました。

取材日の海の色は「青」とまではいきませんでしたが、海の底までよく見える澄んだ水に感動!

なお、近隣にある「小木ダイビングセンター」で体験できるシーカヤックだと、洞窟の奥の方まで入っていくこともできるそうですよ。

特に青く見えるのはどんな時?

 よく晴れた日の竜王洞はこんな感じ!
よく晴れた日の竜王洞はこんな感じ!

海が青く見えるには天候や時間帯の条件があります。

海が青く見えるおすすめの時間帯は、直射日光が入る11時~昼過ぎくらいまで。よく晴れていて風が少なく、水の濁りがない日にはオーシャンブルーに輝く洞窟が見られるかもしれません。

約30分のモーターボートツアーを満喫♪

 海岸線を観察しながら帰ろう!
海岸線を観察しながら帰ろう!

2カ所のスポットを見終えたら、モーターボートは再び速度を上げて観光船乗り場へ 。

海から陸地を眺めると、ゴツゴツした岩場や断崖絶壁の海岸線がよくわかります。娘には、モーターボートに乗る前に、この景色が生まれた背景を話していたので、最後まで興味深そうに観察していました。

■高速モーターボート南仙峡コース
営業日:3月20日頃~11月20日頃
営業時間:【3月20日頃~7月31日】8:30〜16:30、【8月1日〜8月16日】8:00〜17:00、【8月17日〜11月20日】8:30〜16:30
※所要時間は約30分
予約:3月20日頃~4月28日までは要予約
予約方法:電話受付(0259-86-3153)
料金:一隻5人まで15,000円(6人目以降は1人につき3,000円)

不思議な形の岩や洞窟、そして青く透き通る海と、見どころが盛りだくさんだったモーターボートツアー。長い年月をかけて自然が作り出した絶景を海の上からじっくり眺める貴重な体験ができました。

とりっぷノート★モーターボートのあとは、たらい舟も!

たらい舟を自分で漕いでみよう!
たらい舟を自分で漕いでみよう!

モーターボートと同じ乗り場から佐渡名物の「たらい舟」も出ています。

船頭さんに漕ぎ方を教えてもらい、自分でたらい舟を操縦すると、「たらい舟操縦士」の海技免状をもらうこともできますよ!(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪

スポット基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
スポット名力屋観光汽船
ふりがなりきやかんこうきせん
住所新潟県佐渡市小木町1935
電話番号0259-86-3153
営業時間【3月20日頃~7月31日】8:30〜16:30、 【8月1日〜8月16日】8:00〜17:00、【8月17日〜11月20日】8:30〜16:30
定休日営業期間中(3月20日頃~11月20日頃)は無休
料金高速モーターボート1隻5人まで6,000円(6人目以降は1人につき1,200円)〜、など
※コースによって料金が異なる
アクセス【車】小木港から約1分/両津港から約60分
駐車場駐車場あり
公式URL公式URLはこちら
公開日2023年07月13日/更新日2023年07月14日