家族でアクティビティに挑戦!
自然を遊び尽くせる渓谷
長瀞は年間300万人の観光客が訪れる埼玉県内でも有数の人気観光地。なかでも、長瀞渓谷は国指定名勝となっている観光名所「岩畳(いわだたみ)」もあり、長瀞観光の中心的な場所になっています。
長瀞観光の目玉と言えば、やっぱり壮大な長瀞渓谷の風景の中で楽しめるリバーアクティビティ! 小さな子供から参加できる川下りから、迫力ある急流をパドルを漕いで進むラフティングまで。親子におすすめのリバーアクティビティを紹介します。
長瀞渓谷ってどんなところ?
長瀞渓谷とは埼玉県と東京都を流れる荒川の上流域、長瀞町付近のエリアを指します。中でも、河川敷の岩が畳のように平らに薄く重なっているとても珍しい地形の「岩畳」は有名な観光名所となっています。
「岩畳」は、約8500万年前から約6600万年前に地下20~30kmの深さに沈みこんでいた岩石が地殻変動により地表に隆起し、荒川の流れによって侵食され現在の姿になりました。8500万年前というと、白亜紀と呼ばれる時代で大型の恐竜が生きていた頃。
そんなとても古い時代の地下深くにあった岩石が地表で観察できるため「地球の窓」とも呼ばれており、その貴重さから国の天然記念物にも指定されています。
実際に「岩畳」の上を歩いてみよう!
天然記念物にも指定されている「岩畳」ですが、実際に岩の上を歩くことができます。平らな岩なので歩きやすく、小さな子供連れでも川の景観を間近で楽しめます。岩の上にレジャーシートを敷いてお弁当を食べたり、周辺のキャンプ場でキャンプを楽しんだりと大自然を満喫する休日が過ごすことができますよ。
また、「岩畳」の対岸の壁の部分も観察してみましょう。壁面がミルフィーユのような層になっている様子が見えます。縞模様の層の1つ1つが時間をかけて作られたものであることに思いを馳せれば、理科に興味を持つきっかけにもなりそうですね。
地層に興味を持ったファミリーは、「岩畳」から5分ほど歩いた場所にある「埼玉県立自然の博物館」付近の河原にも足を伸ばしてみるのもおすすめ。博物館前方の河原には、「虎岩」と名付けられた縞模様の岩が見えます。
河川敷は、一部整備された遊歩道もありますが、整備されていない自然のままの岩の上は滑りやすいので、おでかけの際はスニーカーなどの滑りにくい靴を履いて行きましょう。
風情ある和船で、長瀞渓谷の景色を堪能できる!川下りを体験
長瀞渓谷と言えば、川下りが有名です。川下りとは、船頭さんの舵取りを楽しみながら、和船で川を下るアクティビティです。「ライン下り」とも呼ばれています。
長瀞渓谷では、3社が川下りの船を運行しています(2021年12月現在)。どの会社の船も予約がいらず、比較的小さな年齢から体験できるので、リバーアクティビティが初めてのファミリーに特におすすめです。
乗船の際に渡されるライフジャケットの着用も必須となっていますので、安全に楽しむことができます。水しぶきによって濡れることもありますので、タオルや着替えがあると安心です。
長瀞渓谷の川下りの特徴は、なんと言っても岩に囲まれた光景と季節ごとに変化する山々の豊かな自然を楽しみながら船旅ができること。迫力のある岩肌が間近に迫る様子は圧巻! 長い年月をかけて水の流れが作り出した景色を満喫しましょう。
川下りのコースは、上流の急流をスリリングに下るコースと、岩畳付近からスタートする穏やかな流れで景色をゆったりと楽しむコース、2つのコースの両方を楽しめるロングコースなどがあります。選ぶコースによってまったく違う楽しみ方ができるのも、長瀞渓谷の川下りの魅力です。
スリル満点のドキドキ体験、ラフティングに挑戦!
小学校高学年以上の少し大きなお子さんにはラフティングもおすすめ。
ラフティングとは、空気を入れた大きなゴムボートに乗って川を下るアクティビティです。川下りと大きく違うのは、ボートに乗ったひとりひとりが自分達でパドルを持って船を漕ぐというところ。
もちろんガイドも一緒に乗船しますが、漕ぐのは基本的には自分たち。みんなで息を合わせてパドルを漕いで進むので、より体験度もアップ! 無事に目的地まで到着した際には、達成感も感じられます。
また、ラフティングは急流を下るので、ずぶ濡れになります。また、運営会社によっては「スイムポイント」と呼ばれる場所で川に入って遊ぶことも。
そのため、運営会社によって参加者の服装の指定があります。運営会社のHPを確認し、水着や着替えやウォーターシューズなど必要なものを事前にチェックしておきましょう。ほとんどの運営会社では水着やタオルなどのレンタルも充実していますので、用意がなくても安心して参加できますよ。
運営会社によって対象年齢は異なりますが、おおよそ小学生以上が対象になります。詳しくはそれぞれ運営会社のHPなどをチェックして、おでかけしましょう。また、川下り、ラフティングは、水位や天候によって運休になる場合がありますので、必ず運営会社にご確認ください。
このほかにも、カヌーやカヤックなど色々なリバーアクティビティが楽しめる長瀞渓谷。水辺のアクティビティは夏場が人気ですが、季節によって川沿いの風景や水量も変わるため、季節ごとに異なる楽しみ方ができるのも魅力です。
今週末はリバーアクティビティを体験しに、長瀞渓谷へおでかけしてみませんか。
スポット基本情報
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スポット名 | 長瀞渓谷 |
ふりがな | ながとろけいこく |
住所 | 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞 |
アクセス | 秩父鉄道長瀞駅より徒歩5分 関越自動車道練馬ICから花園ICまで約50分、その後国道140号線で約30分 |