せんべい焼きの見学ができる!
100年以上続く老舗せんべい店
JR日暮里駅の西口から徒歩約2分。食べ歩きスポットとしても有名な、谷中銀座商店街に向かう途中にある「谷中せんべい」は大正2年(1913年)創業の老舗。現在は、四代目店主の高柳忠志さんと優子さん夫妻が二人三脚で営んでいます。
開店時刻の10時頃から忠志さんがせんべいを焼き始め、ふわっと漂う醤油のいい香りが道行く人々の鼻をくすぐります。早い時間帯であれば、せんべい焼きの見学も可能。見て、食べて、楽しめるお店です。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。また、商品情報および価格は2022年取材時のものです。最新情報は店舗にお問い合わせください
100年以上続く老舗せんべい店
創業当時からの伝統的な作り方で1枚ずつ丁寧にせんべいを焼く「谷中せんべい」は、第20回全国菓子大会博覧会で「大臣賞」受賞の折り紙付き! 毎日、地元住民や観光客、周辺の寺社にお参りする人が次々と訪れる人気店です。
せんべいの種類が豊富!味、形、食感、好みのものを選べる
ガラス張りの陳列棚には、せんべいがギッシリ! 甘党にはたまらない「ザラメ」、ぴりりと辛い「唐辛子」、亀型せんべい等が並び、豊富なせんべいに子供は大興奮。「どれにしようか」と親子で選ぶのも楽しい時間です。
「一番人気は、定番の醤油味『堅丸』。お子さんには『ザラメ』のほか、『胡麻』も好評ですよ」(高柳優子さん)
醤油味はやや柔らかめの「中堅」、一般的な歯ごたえの「堅丸」、より固い「堅焼」など、好みの食感を選べます。
全て個装でリーズナブルなのも嬉しい! 食べ歩きにもぴったりです。
香ばしい醤油の香りと、手焼きならではのパリッと気持ちのいい食感。シンプルでありながら奥深い美味しさに、昔からのリピーターが多いのも納得です。子供もひとくち食べた瞬間、「おいしい…!」と声をあげていました。
早い時間がおすすめ!せんべい焼きも見学できる
店の奥で毎朝せんべいを焼いているのは、四代目店主の高柳忠志さん。せんべい焼きを行う10時~14時頃に来店すると、窯(かま)の真横にある引き戸の外側から誰でも見学できます(必ずスタッフに声をかけてくださいね)。
取材時は特別に、店内で見学させていただきました。せんべいが次々と焼き上がる臨場感と窯の熱気が迫力満点です。髙柳さんはいとも簡単に利き手だけで網を扱っていましたが、網を持たせていただいたところ、大人でも両手でしっかり支えないと持てないほどの重さに驚きました。
懐かしい雰囲気と店主夫妻の優しさにほっとする店
地域に寄り添った温かなふれあいも、この店の大きな魅力。近隣に通う中学生は、職業体験でせんべい焼きを実際に行い、店頭に立って販売をするのだそうです。
「せんべいは、私たち日本人にとって大切な文化。これからも子供たちに、伝統的なせんべいの美味しさや奥深さを伝えていきたいです」(高柳優子さん)
懐かしく温かな雰囲気に惹かれ、つい立ち寄りたくなる「谷中せんべい」。それは高柳さんご夫婦のおだやかな人柄があってこそ。「この機械の中はどうなってるの?」「熱くないの?」と、息子の度重なる質問にも笑顔で優しく答えていただき、親子ともども幸せな気持ちで店をあとにしました。
※高柳さんの「高」の正しい表記はハシゴダカです
取材のこぼれ話をご紹介!とりっぷノート
せんべいが焼き上がる時間にタイミングよく来店し、混雑していなければ、普段はなかなか食べることができない焼き立てのせんべいを購入できることも! 谷中周辺には寺社が多く、特にお盆やお彼岸の時期には多くの人が訪れるため、ゆっくり買い物を楽しむならその時期を避けるとよさそうですよ。
記事を書いた人
岡本ハナ
1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。
スポット基本情報
| |
---|---|
スポット名 | 谷中せんべい |
ふりがな | やなかせんべい |
住所 | 東京都台東区谷中7-18-18 |
電話番号 | 03-3821-6421 |
営業時間 | 10:00~17:30 |
定休日 | 毎週火曜 |
料金 | 堅丸(80円)、胡麻(80円)、砂糖(80円)、ザラメ(80円)、海苔(130円)、ピーナツ(150円)、海老(80円)、抹茶(80円)、唐辛子(80円) |
アクセス | JR山手線・日暮里駅から徒歩約2分 |
公式URL | 公式URLはこちら |