春の桜&冬のハクチョウなど
自然豊かな実りの沼「多々良沼」
群馬県館林市と邑楽町(おうらまち)にまたがる「多々良沼」。東武伊勢崎線「多々良駅」から約1.5km離れた「多々良沼公園」の中心にあり、日本遺産に認定されている「里沼(SATO-NUMA)」のひとつです。周囲約7km、面積8万平方メートルと、里沼のなかで最大の大きさを誇ります。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
別名「実りの沼」と呼ばれる「多々良沼」の歴史
その昔、「多々良沼」の周辺では、鋳物業が栄えていました。鋳物を製造するための粘土と沼の水質が混合するのに適していたからと考えられています。
また、製鉄の際に使われる足踏み式送風機「たたら」を用いていたことから、「多々良沼」と名付けられたといわれています。
さらに、1570年には当時の農政家・大谷休泊(おおや きゅうはく)が、多々良沼から用水をとる水路を開きました。
その結果、周辺地域では米と麦の二毛作が盛んに行われるようになり、館林市は穀物生産地域として有名になりました。
人々の暮らしと結びつき、生業や文化が生まれた歴史的特色を踏まえて、多々良沼は別名「実りの沼」という呼び名が付けられています。
季節ごとの見どころをチェック♪
四季折々の風景が楽しめるのも「多々良沼」の魅力です。
沼を囲むように広がる「多々良沼公園」では、例年4月上旬に約120本の桜が見頃を迎えます。4月下旬には、長さ約130mの藤棚や立派な一本藤が満開になり、お花見におすすめです。
また、多々良沼はハクチョウの飛来地としても有名です。例年11月頃から、沼の北側にある「ガバ沼エリア」に約200羽のハクチョウがロシアから飛来します。特に12月中旬~1月に多く見られ、2月下旬まで観察できます。
写真を撮る場合は、ハクチョウを怖がらせないように、フラッシュはたかずに、なるべく遠くから撮影しましょう。
ハクチョウ以外にも、野鳥や水辺の動植物が多く生息しています。カモがのんびりと散歩するキュートな姿が見られることも。親子でじっくりと観察するなど、自然学習をするのにぴったりです。
ただし、野鳥へのエサやりは禁止。ルールを守って楽しく観察しましょう。
「多々良沼公園」で思い切り遊ぼう♪
「多々良沼公園」の南側にある「いこいと花のエリア」には遊具が設置されています。すべり台やうんていが楽しめる複合遊具はコンパクトサイズで、小さな子供でも楽しめます。ほかにも、ブランコやスプリング遊具などがあります。
北側エリアには、屋根付きの休憩スペースや多目的トイレ、自動販売機もあるので、公園内でゆっくりと過ごすことができますよ。
とりっぷノート♡ここがお気に入り
広大な多々良沼の周りを散策するもよし、ピクニック気分でのんびり過ごすもよし。季節ごとに訪れると、生き物の生態をより詳しく学べそうです。さらに多々良沼公園には、子供にうれしい遊具まで設置されていて、家族でのおでかけにぴったり♪(いこーよとりっぷライター・杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
スポット基本情報
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スポット名 | 多々良沼 |
ふりがな | たたらぬま |
住所 | 群馬県館林市日向町~松沼町・邑楽町鶉新田 |
電話番号 | 0276-56-9978 「多々良沼公園管理事務所」の電話番号です。 |
アクセス | 【車】東北自動車道・館林ICから約20分 【電車】東武伊勢崎線「多々良駅」から徒歩で約20分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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