四国八十八ヶ所巡りと同じご利益!
ハイキング気分で楽しく巡ろう
東京都日野市にある「高幡不動尊」の境内から続く小高い山、愛宕山(あたごやま)には「山内八十八巡拝コース」があります。
山中の散策路に沿って一番から八十八番まで順に並んでいる弘法大師像を巡ると、「四国八十八ヶ所霊場」を巡ったのと同じご利益があるのだとか。
今回は、高幡不動尊の参拝と一緒に、小学3年生と6年生の娘2人を連れて「山内八十八巡拝コース」を歩いてみました!
散策路沿いに建つ石仏を順に巡ろう!
そもそも「四国八十八ヶ所巡り」とは、約1,200年前、弘法大師(真言宗の開祖・空海)が修行のために開いた四国の霊場を巡礼する旅のこと。
しかし実際に四国を一周するのはとてつもなく時間がかかるため、「山内八十八巡拝」がその代わりとなるというわけです。
山内八十八ヶ所巡拝入口は、高幡不動尊内の「五重塔」のすぐ足元にあります。ここから緩やかな坂道を一段ずつ登っていきましょう。
新緑の季節、木漏れ日が差し込む散策路は空気も清々しくて本当に気持ちいい!
歩き始めるとすぐに「第一番」の弘法大師像が見えてきました。
案内板には、番号と四国の札所の地名が記載されています。こちらは徳島県にあるお寺なんですね。
その後も、赤い帽子を被った弘法大師像が短い間隔で並んでいます。
娘2人は、「○番見つけたよ!」「次は何番だっけ?」と宝探しの迷路気分でズンズンと先へ進んでいきます。
ちゃんとお参りもしていきましょうね。ご利益がありますように!
季節の草花にも注目&見晴らし台からは絶景が!
取材で訪れた4月下旬には、シャガやヤマツツジの花が咲いていました。
6月にはあじさいが、9月には彼岸花が、11月にはもみじが散策路をあざやかに彩ります。
見晴らし台から市街地を一望
しばらく歩くと「見晴らし台」の案内板が。参拝の基本順路を少し外れて向かってみると…
日野の市街地を一望できるスポットがありました!
来るときに乗ってきたモノレールが走っている姿も見えて、テンションが上がっちゃいます!
最後は大師堂へ。巡りきった達成感に感激!
どの弘法大師像もみんなお顔が違うことに気づいた娘。
「この子は優しそうな顔してるねぇ」と年季の入った石仏をじっくりと観察しています。
入口から1時間ほど歩いて、いよいよ八十八番が近づいてきました。
愛宕山をぐるりと回って高幡不動尊の境内にある「大師堂」まで降りてきました。こちらが山内八十八ヶ所のゴール地点です。
「大師堂」は、これまで巡ってきた弘法大師を祀るお堂です。
お賽銭箱の足元には、四国八十八ヶ所霊場のお砂がまとめて収められた「お砂ぶみ石」が埋まっています。このお砂を踏むことで実際に巡ったのと同じ御利益があるそうです。
娘たちは案内板に書いてある通り、お経を唱えながら石を踏み踏み。
全て回りきれた達成感でいい笑顔!ご利益あるといいね!
山内八十八巡拝コースは子供と一緒に巡るのにちょうどいい距離感で、さほど疲れることもなく1時間ほどのハイキングが楽しめました。森林浴も兼ねてお遍路さん気分で巡礼してみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪取材こぼれ話を紹介
取材日は人通りも少なくのんびりと散策できましたが、あじさいの咲く時期は多くの人で賑わうそうです。いつかは本場四国の八十八ヶ所も巡ってみたいです!(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)
記事を書いた人
宇都宮薫
多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪
スポット基本情報
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スポット名 | 高幡不動尊「山内八十八ヶ所めぐり」 |
ふりがな | たかはたふどうそん(さんないはちじゅうはちかしょめぐり) |
住所 | 東京都日野市高幡733 |
電話番号 | 042-591-0032 |
営業時間 | 9:00~17:00(巡拝可能時間) |
料金 | 無料 |
アクセス | 京王線・多摩都市モノレール「高幡不動駅」下車、徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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