荘厳な不動明王像に感動!<br/>重要文化財を間近に見る特別な体験

荘厳な不動明王像に感動!
重要文化財を間近に見る特別な体験

高幡不動尊金剛寺
たかはたふどうそんこんごうじ
見る
東京都日野市

京王線、多摩都市モノレール「高幡不動」駅から徒歩で約5分のところにある高幡不動尊金剛寺。

関東三大不動のひとつで、広い境内には国指定重要文化財の不動堂や仁王門など見どころがたくさん! 都内にあるお寺のなかでも文化財が多いのが特徴です。

今回は、小学3年生と6年生の娘2人を連れて春の高幡不動尊を参拝してきました。

賑やかな参道を通っていざ参拝の旅へ

高幡不動駅を降りると、駅前広場のすぐそばに「高幡不動尊参道」の門が見えます。

参道付近にはお蕎麦屋さんやおまんじゅう屋さん、たい焼き屋さんなどがあって、参拝前についつい寄り道したくなっちゃいます。

参道を150mほど歩くと高幡不動尊の「仁王門」が見えてきます。

室町時代に建立された仁王門は国の重要文化財に指定されていて、左右には寄木造りの金剛力士像が安置されています。

さっそく仁王門を通って境内に入ってみましょう。

境内には重要文化財がいっぱい!

娘2人は大香炉で煙を浴びている人々が気になった様子。

「参拝する前に体を清めるところだけど、煙を浴びると体の悪いところが良くなるって言い伝えもあるんだって」と話すと、「頭がよくなりますように〜」ですって!

不動堂

重要文化財の「不動堂」
重要文化財の「不動堂」

まず足を運んだのは、重要文化財の「不動堂」。東京都最古の文化財建造物で、靴を脱いで中に入ることができます。

お堂の中には、「丈六不動明王(じょうろくふどうみょうおう)」を修理する際に身代わりの本尊として新たに造られた「新丈六不動明王像」が安置されています。

■不動堂
休館日:なし
料金:無料

奥殿(寺宝展)

重要文化財「木造不動明王像並びに両童子像」
重要文化財「木造不動明王像並びに両童子像」

続いて向かったのは、不動堂のさらに奥にある「奥殿(寺宝展)」。高幡不動尊が収蔵する数多くの文化財や寺宝を拝観することができます。

7つの展示室をぐるりと巡ると、最後の部屋に鎮座しているのが重要文化財「木造不動明王像並びに両童子像」です。

本尊の大きさは1丈6尺(約2.8m)、総重量は1,100kgを超すのだそう!

その大迫力に娘たちも驚きを隠せない様子で、真剣に手を合わせて拝んでいました。

■奥殿(寺宝展)
休館日:月曜
※月曜が休日および御縁日(28日)に当たる場合と正月中、各種まつり期間中は開館
拝観料:300円

大日堂

境内の一番奥には「大日堂」があります。こちらでぜひ体感してほしいのが「鳴り龍天井」です。

鳴り龍天井
鳴り龍天井

手を叩くと天井に描かれた龍の絵が鳴り、願い事が叶うと伝えられています。

パンッと拍手した後に「ビィィィィン」と空気が振動するような音がかなりはっきりと聞こえるので、娘は2人とも「すごいすごい!どうなっているの?」と大興奮でした。

■大日堂
拝観時間:9:00~16:00
休館日:月曜
※月曜が休日および御縁日(28日)に当たる場合と正月中、各種まつり期間中は開館
拝観料:200円

ほかにも見どころが盛りだくさん!

新選組副長・土方歳三の像
新選組副長・土方歳三の像

境内を歩いていると土方歳三の像を発見!

じつは高幡不動尊は新選組副長・土方歳三の菩提寺としても有名なんです。

高幡不動尊のシンボル「五重塔」
高幡不動尊のシンボル「五重塔」

ほかにも高幡不動尊のシンボル、総高45mの「五重塔」や弘法大師を祀る「大師堂」、四国八十八ヶ所巡拝を模した巡拝コース「山内八十八ヶ所」など、見どころが盛りだくさん。

【あわせて読みたい】「山内八十八ヶ所めぐり」体験レポ♪

大観音像に手を合わせる小学生の娘たち
大観音像に手を合わせる小学生の娘たち

境内はとても広いのでじっくりと時間をかけて巡るのがおすすめです。

ランチは高幡不動尊名物「開運そば」

「冷やし梅そば」(950円)
「冷やし梅そば」(950円)

お昼ごはんを食べに訪ねたのは、参道沿いにあるそば処「開運そば」です。

どの蕎麦にも「開運」の焼印が入ったかまぼこが添えられていて、見た目も可愛らしく、なんだか運気が上がりそう! 

メニューの種類が豊富で選ぶのも楽しく、つるつると喉越しのよい蕎麦はとても美味しくて大満足のランチでした。

新選組の「幕末せんべい」をお土産に♪

「幕末せんべい古代瓦」(450円)
「幕末せんべい古代瓦」(450円)

総門を入ってすぐのところにお土産屋さんがあり、名物の「高幡まんじゅう」や「開運そば」のほか、土方歳三や新選組のグッズもたくさん並んでいました。

今回購入したのは「幕末せんべい 古代瓦」。

新選組の「誠」の文字と高幡不動尊の五重塔が焼印されています。

カリッと歯ごたえがありほんのり甘い口当たり。日持ちもするのでお土産にぴったりですよ。

高幡不動尊の年中行事を紹介!

高幡不動尊では、年間を通してさまざまなイベントを催しています。

その一部をご紹介します。

【1月】初詣

過去の初詣の様子
過去の初詣の様子

例年、30万人もの参拝客が訪れる初詣。三が日には「大護摩修行」が執り行われ、1年の健康と安全を祈る参拝者でにぎわいます。

初詣期間中は、その年の絵柄絵馬がついた破魔矢(はまや)や熊手(くまで)なども頒布されています。

家族で新年のご挨拶に行きましょう!

「初詣」の情報はこちら

【2月】豆撒式

毎年盛大に行われる豆撒式。大勢の有名人らがゲストに招かれ朱色の舞台から豆を撒きます。

注目ゲストはハローキティ! 高幡不動尊から近い東京都多摩市に「サンリオピューロランド」があるため、毎年キティちゃんが参加しているそう。

これには小さい子供も大喜びですね。

【5月】ひの新選組まつり

過去開催時の様子
過去開催時の様子

新選組ゆかりの地らしいイベント。新選組隊士に扮した人々がまちを練り歩く「新選組隊士パレード」は必見です。

「ひの新選組まつり」の情報はこちら

【6月】あじさいまつり

6月頃になると、高幡不動尊の境内にある愛宕山には250種類以上7,800株ものあじさいが開花

また、山内八十八ヶ所巡拝路の周りには「山あじさい園」もあります。

あじさいが咲き乱れる散策路をちょっとしたハイキング気分でお散歩することができます。

あじさいまつりの詳しい情報はこちら

【10~11月】菊まつり

多摩地域最大規模と言われる「菊まつり」。菊愛好家の団体から1,200鉢あまりの菊花が出品されます。

丹精込めて育てられた菊は品種によってさまざまな色、形をしており、その多様さに驚かされます。

菊の育て方講習会も行われるので、親子で参加してみましょう。

【11月】もみじまつり

境内にある1,200本以上のもみじが赤く色付きます。

まつり期間中は五重塔に提灯が灯され、もみじと共に美しくライトアップされます。

【11月】萬燈会(まんどうえ)

例年11月22日、23日に執り行われる大法要。

五重塔をはじめ境内の至るところに提灯が灯され、幻想的な光景が見られます。

高幡不動尊への参道を3,000個もの灯篭が照らす「たかはたもみじ灯路」も同時に行われます。

【12月】星まつり

1年で最も日照時間が短くなる冬至の日、来年の厄除や開運を星曼荼羅に祈る行事です。

祈願が終わると参拝客には「冬至うどん」がふるまわれます。

毎月開催している定期イベントも♪

毎月28日は「お不動様のご縁日」が開催され、参道が歩行者天国になります。一年で最初の縁日となる1月28日は「だるま市」が開かれます。

ほかにも、日用品や古着などのリサイクル品「フリーマーケット」(毎月第2日曜)や、古民具、アンティークなど何でもござれの骨董市「ござれ市」(第3日曜)などがあります。

年間を通して多種多様な花が咲き、数多くのイベントが開催される高幡不動尊金剛寺。じっくり参拝すれば1日かけて楽しめるくらい境内の見どころも盛りだくさんです。

親子で遊びに行ってみてくださいね。

とりっぷノート♪取材こぼれ話を紹介

神社仏閣巡りは「小学生には退屈かな?」と思いきや、迫力の不動明王像や不思議な鳴り龍、ハイキング気分で楽しめる山内八十八ヶ所など思いっきり楽しんだ様子。

娘たちから「また来ようね」の声が出たので、次は紅葉の季節に行ってみたいと思います!(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪

スポット基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
スポット名高幡不動尊金剛寺
ふりがなたかはたふどうそんこんごうじ
住所東京都日野市高幡733
電話番号042-591-0032
営業時間9:00~17:00
料金境内は散策無料/奥殿300円、大日堂200円
アクセス京王線・多摩都市モノレール「高幡不動駅」下車、徒歩で約5分
駐車場駐車場あり
公式URL公式URLはこちら
公式SNS
公開日2022年05月26日/更新日2023年12月13日