「高幡不動尊あじさいまつり」と
里山風景が残る周辺スポットめぐり
東京都西部の多摩丘陵を中心に、八王子市、日野市、多摩市と広いエリアにまたがる「都立多摩丘陵自然公園」。
「高幡不動尊金剛寺」や「多摩動物公園」、「京王百草園」といった自然豊かな観光スポットも多く、東京の里山として親しまれています。
なかでも、あじさいの名所として知られる「高幡不動尊金剛寺」は、京王線・多摩都市モノレール「高幡不動駅」下車徒歩約5分というアクセスの良さもあり、6月から7月にかけて毎年多くの人々が訪れます。
今回は、2024年6月1日(土)~30日(日)に開催される「高幡不動尊あじさいまつり」と、あわせて行きたい周辺おすすめスポットをご紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
約250種類・7,800株が満開に!「高幡不動尊あじさいまつり」
例年6月初旬から7月初旬にかけて開催される「高幡不動尊あじさいまつり」。2024年6月1日(土)~30日(日)に開催され、境内と隣接する山林に、約250種類以上7,800株余りのあじさいが咲き誇り、自由に鑑賞することができます。
まつりの期間中は「山内八十八ケ所クイズめぐり」や「あじさい市」「植木市」「写真コンクール」などのイベントも実施されます。
【あじさいまつり見どころ1】約3,000株の自生の山あじさい
高幡不動尊の境内から続く小高い山、愛宕山(あたごやま)には「山内八十八巡拝」ができる散策路が整備されていて、道筋には約3,000株の自生のヤマアジサイが咲いています。
数メートルおきに立っている小さな石仏と鮮やかなあじさいのコラボレーションが楽しめます。
【あじさいまつり見どころ2】:全国から寄せられた約200種のアジサイ
自生のヤマアジサイのほか、敷地内では全国から寄せられた多種多様なあじさいを見ることができます。
また、散策路の途中には「山あじさい園」もあり、さまざまな品種を鑑賞することができます。ヤマアジサイは6月初旬から中旬にかけて、ガクアジサイなどは6月中旬から7月初旬にかけて見頃を迎えます。
珍しい品種のあじさいもたくさん咲いています。
「カシワバアジサイ」は、柏の葉のような形の葉とピラミッド形に咲く花が特徴的です。
「ハチジョウチドリ」は、伊豆・八丈島が原産のガクアジサイです。漢字で「八丈千鳥」と書きます。
「トサノアカツキ」は、高知県原産のヤマアジサイです。漢字で「土佐の暁」と書きます。
どれだけ見つけられるか、子供と一緒に植物図鑑を持ってじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
土曜、日曜は混雑しますが、平日であれば期間中でも比較的ゆっくり楽しむことができそうです。
「山内八十八ヶ所クイズめぐりクイズの会」を開催
あじさいまつり期間中に同時開催されている「山内八十八ヶ所めぐりクイズの会」は、誰でも無料で参加できます。巡拝路沿いに10問のクイズが掲示されているのであじさいを鑑賞しがてらチャレンジしてみてくださいね。
解答用紙は、不動堂前、五重塔無料休憩所、五重塔外階段下、大日堂、大師堂、交通安全祈願受付所、山内八十八ヶ所一番札所に置いてあります。
解答を書いた紙を事務局か宝輪閣受付へ持っていくと、正解者の中から抽選で150名に賞品が当たるチャンスも!
「山内八十八カ所めぐり」とは
「山内八十八カ所めぐり」とは「四国八十八ヶ所めぐり」の縮小版です。
愛宕山にある散策路に沿って一番から八十八番まで順に並んでいる弘法大師像を巡ると、「四国八十八ヶ所霊場」を巡ったのと同じご利益があるのだそう。森林浴をかねて約1時間でお参りすることができます。
ほかにも催しがたくさん!
2024年の「高幡不動尊あじさいまつり」では、「山内八十八ヶ所めぐりクイズの会」のほかにも、期間中はさまざまな催しが行われます。
毎日開催されるさまざまなイベントをあじさいとともに楽しんでくださいね。
見どころたくさんの境内を歩いてみよう!
関東三大不動のひとつである高幡不動尊。
平安様式の五重塔をはじめ、広い敷地内に美しい建物が点在し、国指定重要文化財の不動堂や仁王門など、都内にあるお寺のなかでも文化財が特に多いスポットです。
新選組副長・土方歳三の菩提寺としても有名です。
縁起ものグルメ&グッズで運気をアップ!
高幡不動尊のおすすめグルメといえば、参道沿いにあるそば処「開運そば」。
どの蕎麦にも「開運」の焼印が入ったかまぼこが添えられていて、見た目も可愛らしく、なんだか運気が上がりそうですね。
新選組の「誠」の文字と高幡不動尊の五重塔が焼印された瓦せんべいは、カリッと歯ごたえがありほんのり甘い口当たり。日持ちもするのでお土産にぴったりです。
また、あじさいまつりの期間以外にも、「高幡不動尊」では、年間を通してさまざまなイベントが開催されているのでチェックしてみてくださいね。
高幡不動尊とあわせていきたいおすすめ“里山スポット”
今もなお美しい里山景観が残る「都立多摩丘陵自然公園」。面積は19.59平方キロメートルにもおよび、たくさんの動植物が生息しています。
エリア内には、都立公園や動物園などレジャースポットも盛りだくさん。そのなかから、親子向けおでかけスポットを厳選してご紹介します。
京王百草園(東京都日野市)
「京王百草園」は、四季折々の草花が楽しめる日本庭園です。
園内には約50種500本の梅の木があり、都内有数の梅の名所として広く知られています。
5月は藤、6月はアジサイ、9月は曼珠沙華と、季節ごとにさまざまな花が咲き乱れ、秋にはモミジやイチョウがあざやかに色づきます。
「高幡不動尊あじさいまつり」と同時期には、園内各所でたくさんのあじさいを見ることができます。
両方まわってあじさいづくしの1日を味わってみるのも素敵ですね。
所在地:東京都日野市百草560
営業時間:9:00〜17:00 (11月、12月は16:30まで)
アクセス:京王線「百草園駅」から徒歩で約10分
多摩動物公園(東京都日野市)
総面積52.3ヘクタール(東京ドーム約11個分)の広大な敷地に、300種類以上の動物を飼育している「多摩動物公園」。
アジア園・オーストラリア園・アフリカ園・昆虫園の4エリアに分かれていて、動物をできるだけ自由な姿で展示するために、檻のかわりに壕(ごう/土を掘って作る穴や溝)で仕切っているのが特徴です。
広いスペースで群れをなしたり、リラックスして過ごす動物の姿が見られます。
バスに乗って放し飼いのライオンが暮らす「ライオン園」を巡る「ライオンバス」は、子供はもちろん大人にも大人気。迫力満点のライオンを観察する体験ができます。
所在地:東京都日野市程久保7-1-1
営業時間:9:30~17:00
アクセス:京王線、多摩モノレール「多摩動物公園駅」から徒歩で約1分
桜ヶ丘公園(東京都多摩市)
雑木林が多く、自然散策に適した「桜ヶ丘公園」。春は桜、秋はモミジが園内を彩ります。
「ゆうひの丘」からの眺めは素晴らしく、人気の展望スポットです。公園の中央には、多摩市の指定有形文化財「旧多摩聖蹟記念館」もあります。
毎月第2日曜の10時(時間変更の場合あり)からは「SATOYAMAアウトドアライフ」が開催されています。竹馬や紙芝居、竹とんぼなど昔ながらの楽しい遊びが体験できますよ(参加費1人50円)。
※雨天中止。内容や日程の変更を行う場合があります
所在地:東京都多摩市連光寺5-15(サービスセンター)
閉園日:なし
アクセス:小田急多摩線「小田急永山駅」、京王相模原線「永山駅」から京王バス(聖蹟桜ヶ丘駅行き、または聖ヶ丘団地行き)乗車、バス停「桜ヶ丘公園西口」下車、徒歩で約1分/京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から京王バス(永山駅行き)に乗車、バス停「桜ヶ丘公園西口」下車、徒歩で約1分
平山城址公園(東京都八王子市)
多摩丘陵の地形を活かした「都立平山城址公園」。クヌギやコナラを中心とした雑木林の丘陵の斜面が広がっています。
多摩丘陵に源氏方の侍大将・平山季重(ひらやますえしげ)の見張所があったと伝えられていることにちなんで「平山城址公園」という名がつけられました。
園内は高低差がありますが、湿地帯にはウッドデッキが設置されており、散策しやすくなっています。自然の中のハイキングにぴったりの公園です。
所在地:東京都八王子市堀之内
閉園日:なし
アクセス:京王線「平山城址公園駅」から徒歩で約20分
高幡不動尊がある日野市には、ほかにも「新選組のふるさと歴史館」や「土方歳三資料館」など新選組関連スポットも多くあります。
「高幡不動尊あじさいまつり」をきっかけに、多摩丘陵や周辺スポットへおででかけしてみませんか?
記事を書いた人
宇都宮薫
多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪
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