究極の口溶けに感動!
氷職人こだわりのかき氷に舌鼓
栃木県日光市で“三大氷室”(ひむろ)のひとつといわれている「四代目徳次郎」。その直営店「カフェ・アウル」では、天然氷を使った氷職人こだわりのかき氷が楽しめます。
※記事中のメニューや価格は、2022年取材時のものになります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認するか、店舗へご確認ください
“世界一硬い氷”を目指して
日光の氷室(氷を蓄えておく部屋のこと)として昔ながらの製法を守り続ける「四代目徳次郎」。
現在は、2006年(平成18年)に、100年以上続く「氷屋徳次郎」の看板を受け継いだ五代目の山本仁一郎(やまもとじんいちろう)さんが家族とともに日光の文化を守っています。
氷作りは手間と労力のいる仕事。山本さんは、「空気も水に含まれるミネラルも天然氷にとっては不純物。透明でおいしい氷を作るために、毎年秋には製氷池の土を耕し、何度も水を入れて草木を流します」と話します。
ようやく水を張っても、それで終わりではありません。「毎日のように不純物を取り除き、表面を磨き、雪が降れば雪かきをして、丁寧に丁寧に育てていく」と言います。
丁寧に管理しながら自然の中でゆっくり凍らせていくと、硬く、透明度の高い美しい氷に仕上がるのだそう。山本さんが目指しているのは、“世界一硬い氷”です。
「硬い氷は割れにくく、溶けにくい。だから、かき氷にした時に薄く削ることができるんです。薄く削った氷は食感がふわふわで、口の中に入れた瞬間に溶けていきます」(山本さん)
氷の冷たさで頭がキーンと痛くなることがないのも、口の中に氷がとどまる時間が短い天然氷ならではです。
切り出された氷は、竹のレールの上を滑らせて氷室へ。氷が溶けにくいようにおがくずをかけて保存する手法も昔のままです。
天然氷に対して真摯(しんし)に向き合う「四代目徳次郎」の氷職人たち。そのひたむきな姿勢は直営店の「カフェ・アウル」で提供するかき氷にも表れています。
氷の温度やシロップにもこだわる天然かき氷
直営店の「カフェ・アウル」は、日光霧降高原の中腹にある「チロリン村」の中にあります。同店で食べられるかき氷は、さまざまなこだわりが詰まっているんですよ。
氷の削り方へのこだわり
かき氷が口の中でふわっと溶けるように、マイナス1~2度まで温度を上げてから削っていきます。
また、氷を削る機械にも山本さん流のこだわりが。刃の角度や部品などを改造し、最高の氷削機にカスタマイズしたものを使っています。
シロップへのこだわり
こだわっているのは氷だけではありません。なんとシロップもすべて自社工場で作っているんです!
メニューを見ると、いちご、はちみつレモン、ブルーベリー、ゆず…と種類もいろいろ。ほとんどが地元で採れた食材を使って作られています。
「シロップに使う食材は農家さんまで足を運んで、納得できる食材だけを使っています。栃木にはおいしいものがたくさんあるので、日光まで来てくれたお客さんを地元の食材でもてなしたいという気持ちが大きいですね」(山本さん)
余計な添加物が入っていない手作りのシロップは、小さな子供も安心して食べられそうですね。
ミルク系のかき氷が好きな人には、あんこも練乳も全部自家製の「あずきミルク」がおすすめ!
栃木産の牛乳で作ったコクのある練乳をたっぷりかけて、やさしい甘さの小豆をのせた一品は、格別のおいしさです。
子供にはブルーハワイが大人気!
大人にとっては“ぜいたくすぎる自家製シロップ”の天然かき氷ですが、子供のなかには「いつものかき氷と違う!」といって食べない子もいるそう…。
そこでカフェ・アウルでは、「ブルーハワイ」を特別に用意。
ふわふわの美しい天然氷に、屋台でおなじみの真っ青なシロップ。これが子供に好評なんです!
食べ終わった子供たちは、青くなった舌を見せ合ってキャッキャッと大はしゃぎ!
子供にとっても自然に囲まれた空間で食べるかき氷は、きっと思い出に残るはずです。
とりっぷノート★おすすめフレーバー
ママパパにおすすめのかき氷は「ゆず」。栃木産のゆずを使った、すっきりとさわやかな風味が楽しめます。
夏休みシーズンは長い行列ができるため、熱中症対策を忘れずに。(いこーよとりっぷライター・齋藤久美子)
記事を書いた人
齋藤久美子
おでかけ、グルメ、レシピ、育児ライター。栄養士。趣味は食べ歩き。最近の楽しみは何もない休日に子供と一緒にふらりと遊びにでかけること。
スポット基本情報
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スポット名 | カフェ・アウル |
ふりがな | かふぇあうる |
住所 | 栃木県日光市所野1535-4 |
電話番号 | 0288-54-3355 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 月~金曜 ※そのほか臨時休業あり。詳細は公式サイトにてご確認ください |
アクセス | 【車】日光宇都宮道路・日光ICから約10分 【電車】東武日光線「東武日光駅」からバス(霧降高原行き)に乗車(約20分)、バス停「隠れ三滝入口」下車後、徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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