絵の具工場をリノベーション!<br/>カフェ&アートの劇場型複合施設

絵の具工場をリノベーション!
カフェ&アートの劇場型複合施設

月光荘ファルベ
げっこうそうふぁるべ
食べる
埼玉県入間郡三芳町

埼玉県三芳町(みよしまち)にある「月光荘ファルべ」は、東京・銀座で100年以上続く画材店「月光荘」の絵の具工場です。

工場のすぐ隣がカフェバーになっていて、絵の具職人さんの手仕事を眺めながら、ゆったりとティータイムを楽しむことができます。

地域の皆で作るアートが生まれる場所

1917年に創業した「月光荘」は、1940年に純国産の絵の具を初めて作った歴史ある画材店です。その絵の具工場をリノベーションして作られたのが、カフェ&アートの劇場型複合施設「月光荘ファルべ」。大人も子供もカジュアルに楽しめる“アートが生まれる場所”なんです。

落ち着いた雰囲気の店内
落ち着いた雰囲気の店内

店内にはピアノやステージがあり、演奏会や落語会などの催しが開かれることも。訪れた人が自由にお絵描きできる画材も用意されています。

 (右から)店主の日比康造さん、カフェ店員の林敏江さん、絵の具職人の鈴木竜矢さん
(右から)店主の日比康造さん、カフェ店員の林敏江さん、絵の具職人の鈴木竜矢さん

「(ジャンルを問わず)アートって難しいもののように思われがちだけど、『お茶してたらいきなり生演奏が始まったからちょっと聴いてみよう!』くらいの気楽なノリで楽しんでもらえればいいんです」と語るのは、「月光荘」と「月光荘ファルベ」店主であり、アーティストでもある日比康造(ひびこうぞう)さん。

「誰もが日常の延長線上で触れられる“アートの公民館”みたいになれたらいいなと思っています」(日比さん)

蕎麦屋さんがお店でそばを打つように、「絵の具職人が絵の具を作っているライブ感を味わいながら乾杯ができたら面白い」という日比さんの発想から、2021年6月に絵の具工場の隣にカフェスペースをオープンさせました。

絵の具工場がカフェから丸見え!

カフェスペースからの風景。ガラス戸の向こうには絵の具工場が!
カフェスペースからの風景。ガラス戸の向こうには絵の具工場が!

テーブル席の奥にはガラス戸があり、絵の具工場で職人さんが絵の具を作っている様子を見ることができます。

取材日に作っていたのはグリーンライトの油絵の具
取材日に作っていたのはグリーンライトの油絵の具

作業スペースには大きな機械があり、通常は関係者以外立ち入り禁止なのですが、今回特別に絵の具作りの工程を間近で見学させていただきました。

月光荘の絵の具は、職人さんの手によって、なんと8時間もかけてじっくり練って作られているんです。

絵の具の材料を3本のローラーで練り上げ、下から出てきたものをヘラで取って、またローラーにかけるという作業を何度も繰り返しています。

絵の具が作られる工程なんて日常生活じゃなかなかお目にかかれないですよね。お絵描き好きの子供に見せてあげたくなる光景です。

大切に使いたくなる上質な絵の具たち
大切に使いたくなる上質な絵の具たち

工場で作られた絵の具や月光荘オリジナルのスケッチブックなどの画材はお店で購入することもできますよ。

絵の具がアートに生まれ変わる場を見学!

アーティストのアトリエ
アーティストのアトリエ

建物3階にはアーティストのアトリエ兼住居があり、自由に見学することができます。滞在するアーティストは半年に一度入れ替わり、この工場で作られた絵の具を使って絵を描きながら暮らしています。

「どうやって使うのかな?」と想像するだけで楽しい道具の数々
「どうやって使うのかな?」と想像するだけで楽しい道具の数々

同じく3階には、絵の具職人さんのラボラトリーもありますよ。どんな顔料からどんな色が作れるのか、ここで研究しているんです。

並べられた道具の一つ一つが骨董品のように美しく、見ていて飽きません。

※ラボラトリーは部屋の扉付近からの見学になります。部屋の中には入れません。

丁寧に焼き上げた手作りマフィン&スコーン

(左上)スコーン(250円)、(左下)クリームソーダ(700円)、(右)マフィン(300円)、コーヒー(500円)
(左上)スコーン(250円)、(左下)クリームソーダ(700円)、(右)マフィン(300円)、コーヒー(500円)

カフェメニューも豊富に揃っています。

おすすめは手作りのマフィンとスコーン。マフィンには季節の果物を使っていて、10月上旬の取材日は柿とクリームチーズが入っていました。ほどよい甘さで、苦味の効いたコーヒーとよく合います。

クリームソーダやバニラアイス(300円)、オレンジジュース、グレープフルーツジュース(各500円)など、子供向けのメニューもありますよ。

絵の具作りを見ながらお茶を楽しむというレアな体験ができる「月光荘ファルべ」。子供の創作意欲をくすぐるアートなカフェにぜひ足を運んでみてくださいね。

とりっぷノート!取材こぼれ話を紹介

顔料を混ぜる“粉場(こなば)”と呼ばれるエリアも見せていただきました(通常は見学不可)。

年季の入った顔料の配合表を見せてもらうと、配合の割合(レシピ)を他社に盗まれないように、昔の職人さんが暗号で書き記した跡が。絵の具がどうやって作られているのかよくわかる貴重な経験でした!(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪

スポット基本情報

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スポット名月光荘ファルベ
ふりがなげっこうそうふぁるべ
住所埼玉県入間郡三芳町竹間沢324-6
電話番号049-259-4116
営業時間火〜土曜12:00〜18:00(金・土曜のみ22:00まで)
定休日毎週日・月曜
料金コーヒー500円、カプチーノ650円、スコーン250円、マフィン300円、ホットドック700円、クリームソーダ700円、バニラアイス300円、オレンジジュース500円、グレープフルーツジュース500円など
アクセス東武東上線「みずほ台駅」より徒歩で約20分
駐車場周辺にコインパーキングあり
公式URL公式URLはこちら
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公開日2022年11月17日/更新日2022年11月17日