親子で逗子のまち歩きを楽しむ
~海辺エリア編~
三浦半島の付け根にある神奈川県逗子市は、東京都内から電車で約1時間と気軽に訪れることができる町。鎌倉と葉山の間にあり、海も山も満喫できるプチリゾートです。逗子海岸へは2つの駅から徒歩でアクセス可能で、さまざまな魅力がギュッと詰まった町です。
そこで、実際に逗子の町を歩いた「いこーよとりっぷ」編集スタッフ2人が、開放的な海辺エリアと緑豊かな山エリアに分けておすすめのまち歩きを紹介。今回は、海辺エリア編をお送りします!
※記事中の価格などの情報には、一部取材時の情報が含まれます。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認するか、店舗へご確認ください
まち歩きのスタートはJR逗子駅から
逗子には、JR横須賀線と京浜急行電鉄逗子線の2路線が乗り入れていて、海方面へ向かう場合はJR逗子駅、または京浜急行電鉄の逗子・葉山駅で降ります。
2つの駅は徒歩5分ほどの距離にあるので、どちらからスタートしても大丈夫! いこーよとりっぷの編集スタッフもそれぞれの駅に降り立ちましたが、すぐに合流できましたよ。
JR逗子駅東口の目の前はバスのロータリーになっていて、駅前はとてもにぎやかな雰囲気です。
ロータリーの目の前には創業100年以上の鮮魚店「魚佐次商店」があります。近海で捕れた魚はもちろん、さまざまな種類の魚介類が並び、たくさんのお客さんが新鮮な魚を求めてやってきます。ここからも活気のある逗子を感じられましたよ。
町中にはカフェが点在!自慢のフードをテイクアウトしながら海を目指す
駅から海までの間にはたくさんのカフェが点在。また、逗子銀座商店街をはじめ、商店が立ち並ぶ通りも多く、どのルートを通っても町の新たな発見が! その中でもおすすめの往復ルートを詳しくご紹介します!
逗子銀座商店街を歩いて、にぎわいの町「逗子」を感じながら海へ
海を目指すなら、上の地図イラストに描かれた赤のルートがおすすめ。逗子銀座商店街を歩くと、さまざまな店舗が目に入ってきます。商店街沿いの道は車の往来もありますが、歩道が整備されているので安心して歩けました。
商店街を歩き始めてすぐの脇道を左に入ると、昔ながらの店舗が軒を連ねる場所を発見! 「フルーツハウス吉田屋」の斜め前にあるのが、逗子の地産地消を支える「逗子生産直売所」。7軒の農家が入れ替わりで新鮮野菜を販売しています。珍しい野菜もあったりするので、覗いてみる価値ありですよ♪農家の方々との会話を楽しみ、生産者の心がこもった野菜を購入するのも旅の思い出の1ページになりそうです。
次は、いったん商店街に戻り、反対側の路地に入って寄り道をしてみましょう。ハンバーガーがテイクアウトできる「Craftsman's burger(クラフツマンズ バーガー)」へ。ボリューム満点のハンバーガーやホットドッグは、子供から大人まで大満足間違いなし♪
海岸の中央エリアへ抜けるシンボルロードへ入る前に、また、ちょっと寄り道。逗子海岸入口の交差点を左折した県道24号線(横須賀逗子線)沿いには、逗子市民に人気の自然食品店「陰陽洞」があります。
景色の変化を楽しみながら歩けば、海はすぐそこ
逗子銀座商店街を抜けて、その後シンボルロードを進むと、東郷橋が見えてきます。このあたりは閑静な住宅街になっていて、本当にこの先に海があるのだろうかと心配になるほど。ですが、先程の商店街とは打って変わって落ち着いた雰囲気で、町並みの変化を楽しみながら歩けましたよ。
東郷橋は1927年に建設された歴史ある橋で、「かながわの橋100選」にも選ばれています。
東郷橋を渡るとすぐ、「カフェくじらぐも」が見えてきます。「カフェくじらぐも」は朝6時30分からオープンしているので、朝イチのおでかけでも利用できるのが嬉しいですね。私達が歩いた時間はすでにお昼前でしたが、「海岸でモーニングなんてとっても優雅な時間になりそう!」と思いながら歩きました。
「カフェくじらぐも」を過ぎて少し歩くと、ちょっとユニークなご当地自動販売機が。黄色のカラーとかわいいキャラクターに釘付けになり、思わず何が売っているのか気になって足を止めてしまいました。中にはおやつにピッタリのクッキーが! 海辺で食べても良し。お土産にしてもいいですね。
シンボルロードを進んでいくと、海が見えてきました! つい数分前まで、「この先に海があるのだろうか」と疑った自分を忘れたかのような、感動が押し寄せました。編集スタッフ2人ともテンションマックス♪ 取材日は10月上旬にもかかわらず、真夏のような暑さの1日で、汗がじわりとにじむような陽気でしたが、海が見えると爽やかな風が。明らかに空気が変わる瞬間を感じることができました。
駅から海まで徒歩約15分。カフェなどに寄り道をして、子供と一緒に歩きながらでも30分あればたどり着けそうです。ちょうど親子の会話が弾むころに海が見えてきます。
途中のカフェでテイクアウトして、食料の準備もバッチリ! 海に出たら、砂浜を歩いてお気に入りの場所を見つけましょう。
レジャーシートを広げて、景色を楽しみながら買ってきたグルメを堪能してくださいね。
帰りは川沿いを歩いて、逗子の守り神に参拝
逗子のまち歩きはまだ終わりません。海でたくさん遊んだあとは、来るときとは違ったルートで帰れば、旅の続きを楽しめます。海岸沿いを南方面へ歩き、地図の黄色のルートで帰りましょう!
海辺からまずは、田越川に架かる富士見橋を渡って、県道24号線を北上しましょう。
帰り道だって寄り道したい! そんなファミリーには、「Beach Muffin(ビーチマフィン)」がおすすめ! 店名にもなっているマフィンをはじめ、クッキーやブラウニーなどもあり、手軽にお腹を満たすおやつを購入することができます。店先のショーウィンドウに並ぶアイテムを見るだけで、ワクワク!
遊び疲れて休憩したいときには、アンティーク調の家具や小物が配置されていて、落ち着いたくつろぎの空間が広がる店内でゆっくりお茶を楽しむこともできますよ。
編集スタッフも、もちろんテイクアウトして帰りました。家に帰っても旅の思い出が蘇る一瞬。なんとも贅沢なひとときでした!
「Beach Muffin」を過ぎて川沿いをもう少し歩くと田越橋が見えてきます。このあたりは交通量が多い道沿いなので、子供に注意を払いながら歩きましょう。
田越橋を渡って、右手に京急電鉄の逗子・葉山駅が見えてくれば、ゴールはすぐそこ。その前に、逗子の町を見守る「亀岡八幡宮」にお参りしてみてはいかがでしょうか。市役所の隣にあるのですぐに見つけられますよ。
大きな木々が生い茂る境内は、駅前にある神社とは思えないほど、静かで穏やかな空気が流れていました。今日の旅が安全に過ごせたことに感謝して、また次の旅が楽しいものになるようお祈りしてみては?
※番外編※ 幅広い歩道が整備された、海沿いの国道を散策
逗子海岸で一通り遊んだあと、体力がまだある親子は、海岸沿いの国道を散策してみてはいかがでしょうか。
逗子海岸沿いには国道134号線が走っています。爽快に海沿いをドライブするのも楽しいですが、子供と一緒なら景色を楽しみながらゆっくりと歩いてみるのもおすすめ! 国道なので交通量は多いですが、歩道がしっかりと整備されているので、子供と一緒でも安心です。
リゾート感たっぷりのヤシの木の下で海を眺めよう!
国道沿いを鎌倉方面へ歩くと、海と反対側に「披露山公園」の小高い丘が見えてきます。丘沿いを進んでいくと、少し開けた場所にヤシの木が立ち並ぶスポットが。この場所は「浪子不動園地」と呼ばれる小さな公園となっています。ここが、国道沿いを歩くゴール地点です。
ヤシの木の下にはベンチが設置されているので、ここで小休憩をしましょう。海を望むと海面に浮かぶ「不如帰(ほととぎす)の碑」が見えますよ。
歩道は「伊勢山トンネル」の手前でなくなります。国道沿いを歩いて「小坪漁港」や「逗子マリーナ」方面へ行くことはできませんので、注意が必要です。
国道沿いをUターンして駅に戻る際には、たくさん歩いてお腹がすいた子供と、気になったカフェに立ち寄ってみるのも楽しみの一つ♪
逗子の海は子供と一緒に歩くにはちょうどいい
子供と一緒に町を散策するなら、ずっと歩きっぱなしは難しく、途中の寄り道スポットが重要になってきますよね。
逗子海岸は駅からも徒歩圏内、その上、途中で立ち寄れるカフェも点在! 「テイクアウトをして、海で一緒に食べよう!」と声かけすれば、子供もワクワクしながらまち歩きを楽しめます。
また、海辺で遊んだあとも、また別のルートで駅まで歩けば、旅の満足度もアップ! にぎやかな商店街、落ち着いた住宅街、そして開放感たっぷりの海。帰り道は、田越川沿いの何気ない風景や凛とした空気が漂う神社と、いろいろな景色を楽しみながら親子で歩けば、いつもとは違った旅の思い出になることでしょう。
逗子は、海だけではなく、自然たっぷりな山手のエリアもあります。海を満喫したあとは逗子の山手エリアを攻略してみてくださいね!
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
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