逗子「小坪漁港」で漁を体験!<br/>「絶品漁師めし」も大公開
公開日2021年11月25日/更新日2022年02月18日

逗子「小坪漁港」で漁を体験!
「絶品漁師めし」も大公開

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神奈川県逗子市

「漁港」と聞くと、朝早くから漁に出ている漁師さんの活気で賑わい、楽しそうな雰囲気はあるものの、親子でおでかけする場所としては、なかなかイメージがわきにくいもの。

神奈川県逗子市にある「小坪漁港」では、漁師さんのおしごと体験などの親子向けイベントを通じて、これまでの漁港イメージを一新する取り組みに力を入れています。今回は、同漁業協同組合の組合長を務める大竹清司さんにお話を聞き、小坪漁港で開催されている体験イベントや魅力を紹介します。

海とまちの境界線がない開かれた漁港

神奈川県逗子市にある「小坪漁港」
神奈川県逗子市にある「小坪漁港」

神奈川県逗子市にある「小坪漁港」は、JR横須賀線「逗子駅」や京急逗子線「逗子・葉山駅」がある市内中心部から、鎌倉駅方面行きのバスで20分ほどのところにあります。複合施設「リビエラ逗子マリーナ」のすぐ近くにあるバス停「小坪漁港」で下車します。

バス停からほんの数歩あるくと、見えてきたのはたくさんの漁船。船の上や傍らにはコンテナやバケツなどが積み重なっていて、漁港らしさを感じる風景が広がります。

漁師さんの仕事道具
漁師さんの仕事道具

漁師さんの仕事場である漁港は、いわゆる「日常生活」とは全く異なる世界。観光客や家族連れが立ち寄ると邪魔に思われてしまうのでは…。漁港に来る前は、そんな緊張感がありました。

ですが、小坪漁港で感じたのは、不安な気持ちをやわらげてくれる不思議な安心感です。

どうしてそんな風に感じるのだろうかと、漁港とその周囲をゆっくり見渡してみて気が付きました。

海外リゾートのような気分で過ごせる「リビエラ逗子マリーナ」エリアの一帯にあります
海外リゾートのような気分で過ごせる「リビエラ逗子マリーナ」エリアの一帯にあります

高いブロック塀で囲まれていて敷地内が見えない漁港が多いなか、小坪漁港には海とまちを分ける境界線がなく、住宅街や商業施設、乗用車が往来する道路などに溶け込み、まちの風景の一部として漁港が存在しています。逗子に暮らす人の日常を感じられることが安心感の理由であり、小坪漁港の魅力でもあるようです。

漁港ならではの「海のおしごと体験」や伝統行事に参加してみよう♪

小坪漁港の歴史はとても長く、鎌倉時代には既に開港していたといわれています。逗子の人たちの暮らしに寄り添いながら発展してきた「開かれた漁港」の魅力や伝統を、より多くの人、特に次世代の子供に伝えようと、小坪漁港漁業協同組合の組合長・大竹清司さんが中心になって、新しい取り組みを続々と行っています。

小坪漁港で働く現役漁師さん。写真左が今回お話を聞いている小坪漁港漁業協同組合の組合長・大竹清司さん
小坪漁港で働く現役漁師さん。写真左が今回お話を聞いている小坪漁港漁業協同組合の組合長・大竹清司さん

親子向けの注目イベントは「海のおしごと体験」。漁師さんと一緒に、小坪漁港で盛んに行われている刺し網漁や、漁獲量が多いワカメの収穫にチャレンジできます。

ほかにも、新鮮な魚を使った漁師さん直伝の魚のおろし方教室や料理教室、親子釣りが楽しめる乗合船の運行、市民参加型の伝統行事など、どれも小坪漁港ならではの体験ばかりです。

これぞ海のおしごと! 刺し網漁体験

地引き網漁や底引き網漁、定置網漁など、網を使って魚をとる方法はいくつかありますが、刺し網漁もそのひとつ。魚の通り道に帯状の網を垂直に仕掛け、海流に乗ってやってきた魚が網に刺さったり絡まったりすることから「刺し網」と呼ばれています。刺し網漁体験は、実際に船に乗って漁に挑戦するイベントです!

2021年11月時点では不定期開催なのですが、定期開催に向けて準備が進められています。次回の開催日程が決まり次第、「いこーよとりっぷ」でもお知らせしていきます。

過去開催時の様子
過去開催時の様子

体験イベントでは、まず漁師さんの日々の仕事内容から、漁場である小坪漁港のこと、逗子でとれる魚について座学形式で学びます。その後、刺し網漁で使う網の種類の確認や、漁船を見学して、刺し網漁法についてイメージを膨らませていきます。

そして、いよいよ船に乗って沖合に出発! 網が仕掛けてあるポイントに着いたら漁のスタートです。

まずは、あらかじめ仕掛けておいた網を、網をたぐり寄せながら回収していく様子を見学します。回収作業は簡単そうに見えるかもしれませんが、実は熟練の技がキラリと光る貴重な瞬間! しっかりと目に焼き付けておきましょう。

参加者の出番はここから! 網にかかった魚のうち、トゲなどがない安全な魚をとって、丁寧に桶へ移していきます。

大漁!
大漁!

とれる魚は、アンコウ(1月ごろ)、ヒラメ(1月~4月、11月)、イセエビ(8月~9月)、カマス(11月)など、季節によってさまざま。どんな魚がとれたのか、漁師さんがしっかり教えてくれます。

魚をとって終わりではなく、漁港に戻ったら、漁師さんの仕事や体験した漁法の振り返り、とれた魚の見た目や感触を思い出しながら絵に描いて、レポートとしてまとめていきます。自宅に持って帰れるおみやげも付いてきて、思い出が鮮明に記憶に刻まれます。

刺し網漁体験のくわしい様子はこちら!

冬の風物詩! わかめ収穫体験

ワカメを1枚1枚丁寧に干していきます
ワカメを1枚1枚丁寧に干していきます

漁師さんが海からとってきたワカメは、茹でたあと天日干しで数日間乾燥させたあと出荷されます。収穫体験では、ワカメを干すお仕事にチャレンジ! 

ワカメの根元部分(メカブ)と茎を切り落として、熱湯で茹でたワカメを受け取り、1枚1枚丁寧に広げて干していきます。

ワカメの旬の時期に合わせて、例年2~3月に開催されます。とっても冷え込む季節ですが、冬の漁港仕事や雰囲気を体験できる貴重なイベントです。

手ぶら乗船もOK! チャーター釣り船に乗って釣りを楽しもう

画像はイメージです
画像はイメージです

小坪漁港では防波堤を乗り越えたり、消波ブロックに降りたりすることは禁止されていて、釣りをする場合は釣り船を利用します。

現在、小坪海岸で運行している釣り船は、「鮎丸」「かず丸」「たつ丸」「太郎丸」「椿丸」「洋征丸」の6隻。釣り船によってプランが異なるので、親子向けや初心者向けを探してみましょう。家族だけで気兼ねなく楽しみたいときは貸し切り、料金を抑えたいときは乗り合いなども選べますよ。

初心者でも簡単に釣れるキスやアジ、サバのほかにも、カサゴ(1月~7月)、イナダ(8月~12月)、カワハギ(10月~3月)など、季節ごとの旬の魚も狙ってみましょう。運行状況は各船の公式サイトで確認ができます。

幸運を呼ぶミカンが降ってくる! 「小坪みかん投げ」に参加

最前列より少しだけ後ろに下がるとミカンをキャッチしやすいそうです
最前列より少しだけ後ろに下がるとミカンをキャッチしやすいそうです

小坪漁港には、海の神様「龍神様」を祭る「八大龍王社(はちだいりゅうおうしゃ)」があります。祭事の1つとして毎年1月2日に行われるのが「小坪みかん投げ」。豊漁と海上での安全を願う、漁港ならでは年中行事です。

あざやかな大漁旗も見どころのひとつ
あざやかな大漁旗も見どころのひとつ

接岸した漁船から船主さんたちがミカンを投げ入れていきます。このミカンは、龍神様に奉納された縁起物。厄除け&幸運を呼ぶと伝えられているミカンをもとめて、例年2,000人近い人で盛大に賑わうそうです!

ちなみに、大勢の大人のなかに子供が入ってしまうと、押し合いになって転んでしまったり、ケガをしてしまう危険があるため、小学生以下には手渡しでミカンが配られます。漁師さんの心遣いがうれしいですね。

一息ついたら、あったかいふるまい汁で体も心もポカポカに。

※2022年は、新型コロナウイルスの影響で開催中止です

漁師さんに聞きました! 魚や貝を「よりおいしく食べる」方法

小坪漁港で採れる魚や貝、せっかくならよりおいしく食べたいですよね。おいしい食べ方は、漁師さんに聞くのがいちばん! ということで、今回お話をうかがっている小坪漁業協同組合長の大竹さんにポイントを教えてもらいました。

小坪漁業協同組合長の大竹さんに小坪でとれる魚や貝のおいしい食べ方を聞きました!
小坪漁業協同組合長の大竹さんに小坪でとれる魚や貝のおいしい食べ方を聞きました!

小坪漁港で水産物のなかから、シラスとサザエ、カマスをピックアップ! 自宅でも簡単にできる「おいしい食べ方」を紹介します。漁港の近くにある鮮魚店や、スーパーなどで手に入るので、ぜひおみやげに買って帰って、自宅で作ってみてくださいね。

ほかほかごはんにシラスをオン♪

画像はイメージです
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ほかほかの炊き立てごはんの上に、きざみ海苔、釜揚げシラスの順番でトッピング。そこに、万能ネギをのせたら出来上がり! 長ネギをのせると海苔やシラスの風味が薄まってしまうため、「主張しすぎない」万能ネギをのせるのが大竹さんのこだわりです。わさび醤油やショウガはお好みで。

シンプル&定番レシピですが、大人も子供も大好きな王道の食べ方が1番ですね。

小坪漁港では、毎年3月11日にシラス漁が解禁され、12月まで水揚げされます。

サザエは小さく刻んでまぜご飯に♪

画像はイメージです
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サザエを食べやすい大きさに刻んだら、お米と一緒に炊飯器へ入れて炊き込みご飯に! 炊いているときにサザエのうま味が出るので、「醤油と料理酒で味を整えるだけでもおいしく仕上がる」とのこと。

サザエは年間を通してとれる、小坪漁港を代表する水産物のひとつです。

カマスはうま味が増す干物がイチオシ♪

画像はイメージです
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手頃な価格で手に入るカマスは、お刺身もおすすめですが、干物にすることで身がギュッと締まって、うま味がアップ。安く売られている理由は「漁獲量が多い」からで、味は「高級魚よりうまい」と大竹さんイチオシの魚です。

食べ方は「焼いてそのまま食べるのが1番!」と大竹さん。焼きあがって一口食べたときに、「ちょっと塩っ気が足りないなあと感じたら、ちょろっと醤油をかける」くらいで良いのだそう。

そして、カマスに限らず、「脂がのって、新鮮でうまい魚ほど加工は不要。シンプルに食べてみて」とアドバイスをいただきました。魚のおいしさを知り尽くす漁師さんの言葉には説得力があります。

カマスの旬は秋で、特に11月がベストシーズン。また、3~4月ごろのカマスは脂がのっていて、秋にとれるカマスとはまた違った味わいが楽しめます。

都心から小坪漁港までは電車で約1時間半。気軽におでかけができる距離感で、本格的な漁が体験できる注目スポットです。体験を通じて食育や海への関心を持つきっかけにもつながりそうですね。食卓に出る魚や貝について、海について、さらには自然環境についても考えるきっかけを作ってみましょう。

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
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