親子で逗子のまち歩きを楽しむ<br/>~大崎・披露山公園エリア編~
更新日2023年10月30日/公開日2021年12月07日

親子で逗子のまち歩きを楽しむ
~大崎・披露山公園エリア編~

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自然とふれあう
神奈川県逗子市

鎌倉市と葉山町の間にある、神奈川県逗子市は三浦半島の付け根の海沿いの町。湘南エリアにあるので海の印象が強いかもしれませんが、逗子市には、実は緑豊かな山手のエリアもあり、魅力がたっぷり! 

今回は、山手エリアのひとつ「大崎・披露山(ひろやま)公園エリア」を編集スタッフが実際に歩いてみました! これを読んで、山も満喫できる逗子へおでかけしてみませんか?

「大崎・披露山公園」エリアとは

「大崎・披露山公園エリア」は、逗子海岸の北側に広がる高台エリア。徒歩10分程度の距離に「大崎公園」と「披露山公園」の2つの公園があり、お散歩気分で楽しくハイキングができます。

2つの公園の間には、「披露山庭園住宅」と呼ばれる住宅街が整備されています。住宅街のまち並みは、神奈川県が選定している「かながわのまちなみ100選」にも選ばれており、優雅な大邸宅が立ち並んでいます。

まずは子供大満足のスポット、「披露山公園」を満喫

今回のまち歩きは、「披露山公園」からスタート! 高台にあるので、公園までは車でのアクセスが便利です。公園併設の広い無料駐車場があります。駐車場は8時30分から16時30分まで利用できます。

「披露山公園」では、海の景色が楽しめるほか、ニホンザルやアヒルなどの動物を観察することもできます。遊具もあり、子供も大人も充実の時間が過ごせる公園です。

公園に到着した編集スタッフは、このエリアの醍醐味である絶景を満喫するために、まずは展望台へ。階段を登りながら、「どんな景色が待っているんだろう」と期待が高まりました。

登ってみると期待通り、いや、期待以上の絶景が! 目の前には「披露山庭園住宅」が見下ろせ、その向こうには大海原が広がります。さらに、海の向こうには江の島が。本日最初の感動を味わった瞬間でした。

展望台からの見晴らしを堪能したあとは、公園の一番奥に設置されているベンチに座り、ここからも海の景色を満喫。まだ、まち歩きの前半だというのに、満足度は120%!

眺望を一通り楽しんだあとは、動物たちを観察したり、遊具で遊んだりして、公園をめいっぱい満喫できますよ。子供も大満足間違いなしです。

憧れの邸宅が並ぶ「披露山庭園住宅」へ

「披露山公園」から見える「披露山庭園住宅」
「披露山公園」から見える「披露山庭園住宅」

「披露山公園」をあとにし、次の目的地「大崎公園」へ向かいます。「大崎公園」までは「披露山庭園住宅」を歩いて行きます。思わずため息がでるほど、素敵な邸宅ばかりです。

住宅街を歩いているうちに、「あれ、空が近い気がする。」と感じました。もちろん、高台を歩いているからというのもありますが、「道幅が広く開放的だから?」などといろいろ思い巡らせてみると、発見が! 見渡す限り、電柱も電線もないことに気が付きました。まっすぐきちんと整地された道路の先は、1つも電柱がないため、空が近く感じられたのかもしれません。

住宅街を歩いていくと、「大崎公園」の方向を示す看板があります。この小さな看板だけが目印になるので、注意して歩いていきましょう。

最後に「大崎公園」からも景色を堪能!

先ほどの看板を進んでいくと、「大崎公園」の入口が見えてきます。住宅街の道はほぼ平坦で、子供でも歩きやすいですが、公園は岬の上にあるので、入口からは少し勾配がきつくなります。

「大崎公園」は「披露山公園」ほど大きな公園ではなく、住宅街の奥にあるので、知る人ぞ知る絶景スポット。

公園入口から坂道を登っていくと、芝生広場のようなスペースが見えてきます。緑豊かな環境で、穏やかな時間が過ごせそうな空間です。「大崎公園」は、サクラの名所としても有名で、春にはこの広場でお花見を楽しむ人も多いそう。

園内中央には、明治39年から41年まで逗子に住んでいた泉鏡花の文学碑があります。泉鏡花は俳人としてはもちろん、ウサギの品々を集めていたコレクターとしても有名で、文学碑もかわいらしいウサギの形をしています。子供と一緒に探してみるのもおすすめですよ。

園内には、海を望める場所にベンチが設置されています。眼下には「リビエラ逗子マリーナ」が見渡せ、晴れた日には、海の向こうに江の島や富士山が望めます。海と空が目の前に広がる開放感を存分に味わえますよ。

夕日もおすすめ!

「大崎公園」は夕日が美しいスポットとしても知られています。取材に行った編集スタッフも、公園からの夕日を見てみたくて、夕暮れの時間を目指して行きました。

到着すると、すでに数人の先客が。みなさん本格的なカメラを構え、本格的な夕暮れが始まる前に、一足早く撮影を楽しんでいました。毎日のように撮影に来るという気さくな男性が、「ここは湘南一の夕日の絶景スポットだよ」と教えてくれました。

そこで、私たちもベンチに腰かけて夕暮れを楽しむことに。

日没の時刻はもうすぐ。日が沈んでいくにつれ、空が夕焼けに染まっていきます。刻一刻と表情を変えていく空の美しさに、言葉を失いました。

この日は富士山も良く見え、山の上には恐竜のような形をしたかわいらしい雲も。今日この瞬間の景色を胸に刻める旅の喜びを感じました。

もう少し日が暮れてくると、江の島のシーキャンドルが点灯。ピカッピカッと遠くで光る様子もまた幻想的で、いつまでも眺めていられる時間でした。親子で寄り添いながら、静かに夕日を眺める時間も大切な思い出になりそうです。

なお、「大崎公園」には駐車場がありません。「披露山公園」の駐車場も16時30分で閉鎖されるので、夕方に訪れるときは、タクシーを呼ぶ方法などを事前にチェックして、帰りの交通手段を考えておでかけしましょう。

初回は昼間に訪れるのがおすすめ。帰りのルートなどをしっかり確認し、何度か訪れて慣れてきたら、ぜひ夕日鑑賞にもチャレンジしてみましょう。

今回は、「大崎・披露山公園エリア」の魅力を紹介しました。ほかにも、横須賀市との境にある「鷹取山」や、広大な自然が広がる「池子の森公園」など、緑が豊かで魅力的なスポットがたくさんあります。

都内から電車で約1時間と思い立ったらすぐにおでかけができる逗子。ぜひ季節ごとの自然を満喫してみましょう。

ぜひ、逗子の海も山も親子で楽しんでみてくださいね。

記事を書いた人

大縄典子

いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。

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