兵庫県の日帰り紅葉名所と穴場18選
2024見頃予想＆ライトアップ情報も

今回は、兵庫県の紅葉スポットを定番から穴場までご紹介！

兵庫県には六甲山や神戸市街、姫路城や寺院など、個性豊かな紅葉スポットが目白押し。標高によって色づく時期が異なり、長い期間紅葉が楽しめます。

見頃の時期にはライトアップやイベントも多数開催。

関西はもちろん、鳥取、岡山といった近郊からの日帰りドライブにもおすすめです。ぜひ秋の週末や連休に親子でおでかけしてみてください。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

神戸フリークの家族が案内！1泊2日観光ガイド

関西の紅葉情報をまとめてチェック！

【加西市】法華山一乗寺

国宝と紅葉のコラボレーション

紅葉に彩られた三重塔は一見の価値あり（画像提供：k-hiro / PIXTA）

加西市（かさいし）にある「法華山一乗寺」は、西国三十三所第二十六番札所の天台宗の寺院です。

石造宝塔、奥の院開山堂など文化財が多くあるお寺で、「聖徳太子 及 天台高僧像」と「三重塔」は国宝に指定されています。

春の桜も有名ですが、紅葉の名所としても人気があります。石造りの卒塔婆（そとうば）を横に石段を上がっていくと「常行堂」があり、次の石段をあがると国宝の三重塔が現れます。

紅葉と三重塔のコラボレーションを見ながら、ほっとひと息ついてみてはいかがでしょうか？

【香美町】猿尾滝

パワースポットとしても有名な名勝

紅葉の中を流れ落ちる「猿尾滝」（画像提供：おけいたん / PIXTA）

香美町（かみちょう）の名勝「猿尾滝」（さるおだき）は、県指定文化財や“日本の滝百選”に認定されている滝です。滝が猿の尾に似ていることから猿尾滝と名付けられました。

秋になると猿尾滝の周りの木々が色づき、滝と紅葉の美しいコントラストを楽しめます。

上段は迫力があり男性的、下段は流麗で女性的なイメージの滝といわれています。また上段の滝の中ほどには自然の石仏が見られます。

滝にある岩が観音様や仏様、聖母マリア像などに見えると評判で、パワースポットとしても知られていますよ。

また冗談の滝つぼでは、午後の日差しを受けてきれいな虹がかかることも。

親子でリフレッシュできる、おすすめの場所です。

【神戸市北区】神戸市立森林植物園

森の紅葉ライトアップも開催

水鏡に映る紅葉に感動（画像提供：まっさん / PIXTA）

神戸市北区にある「神戸市立森林植物園」は六甲山の緑化をすすめるためのシンボルとして建設された公園。紫陽花（あじさい）の名所として有名ですが、秋は市街地よりひと足早く紅葉を楽しめるスポットとして人気です。

園内には、約1,200種の木本植物を中心に、北アメリカ産樹林区、ヨーロッパ産樹林区、アジア産樹林区、日本産樹林区（北日本区・照葉樹林区・日本針葉樹林区）といった原産地別に、自然生態を生かした樹林として植栽展示しています。

園の中心地である「長谷池」では、ハナノキやカエデの紅葉を見ることができます。

紅葉の季節には「森林もみじ散策」というイベントも開催。見頃の時期には森のライトアップもあるので、夜の散策もおすすめですよ！

【神戸市北区】修法ヶ原池（再度公園）

池のほとりで紅葉狩り

「修法ヶ原池」の紅葉は思わず息をのむ美しさ（画像提供：Junken / PIXTA）

兵庫県神戸市の六甲山地・再度山頂上にある「再度公園」（ふたたびこうえん）。都市公園としては初めて国の名勝に指定された場所です。

園内にある「修法ヶ原池」（しおがはらいけ）のほとりは、紅葉の名所として知られています。池にまるで鏡のように紅葉が映る景色は見る価値ありです。

神戸の中心地・三宮エリアから、「再度山ドライブウェイ」を通り、車で約20分とアクセスしやすいものの、地元でも意外と知られていない隠れた紅葉スポットです。

土日にはテイクアウトカフェがオープンし、スコーンやハンバーガーで紅葉ピクニックもOK♪　静かな場所で紅葉を楽しみたい親子におすすめですよ！

【神戸市北区】瑞宝寺公園

有馬温泉を代表する紅葉の名所

真っ赤に染まった秋の「瑞宝寺公園」（画像提供：masa / PIXTA）

「瑞宝寺公園」は神戸市北区にある人気温泉街・有馬温泉にある都市公園です。同園の秋の紅葉は関西でも有名で、有馬温泉随一の紅葉スポットとして人気があります。

有馬は豊臣秀吉もお気に入りだった場所で、瑞宝寺公園には秀吉が愛用したといわれる石の碁盤があります。

園内には松やカエデが多く、秋は色づいた木々がとても艶やか。ぜひこの秋は有馬にでかけて、温泉と紅葉を堪能してみてはいかがでしょうか？

【神戸市北区】ねね橋

真っ赤な橋と紅葉は必見

フォトジェニックな朱色の橋（画像提供：うっちー / PIXTA）

有馬温泉街のトレードマークとしても有名な「ねね橋」。豊臣秀吉の妻であったねねに由来した場所です。遠くから見ても目立つ赤い橋で、観光客に人気のフォトスポットでもあります。

秋になると、周りの木々が色づき紅葉スポットに一変。真っ赤なねね橋とねね像、そして色鮮やかな紅葉の組み合わせは必見です。

【神戸市北区】鼓ヶ滝公園

滝の音と紅葉に癒される

鼓ヶ滝へ向かう散策道の紅葉（画像提供： LOCO / PIXTA）

有馬温泉エリアから南へ歩いた森の中にある「鼓ヶ滝公園」。徒歩で少し時間がかかるにも関わらず、温泉街を訪れた人の多くが足を運ぶ観光名所です。

鼓ヶ滝の紅葉（画像提供：masa / PIXTA）

人気の秘密は素晴らしい滝。鼓ヶ滝公園という名称も「ポン！ポン！」と鼓を打つかのような軽やかな落水の響きが、滝壷から聞こえてきたことに由来しています。

秋になると、この滝の近くにある木々が色づきます。滝の音と美しい紅葉とともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか？

【神戸市須磨区】奥須磨公園

遊具もある紅葉の穴場スポット

知る人ぞ知る紅葉スポット（画像提供：そら / PIXTA）

「奥須磨公園」は神戸市須磨区にある「多井畑厄神神社」の東に隣接している公園です。

7つの池がある園内には、50種以上のトンボなどの昆虫をはじめ、カワセミ、コゲラといった鳥類など、多様な生き物が生息。自然や生き物とふれあえる貴重な場所です。

神戸市に住んでいる人にもあまり聞きなじみがない公園かもしれませんが、じつは秋になると美しい紅葉を楽しめる穴場スポットなんです。

遊具広場や芝生広場もあり、子供も思いっきり遊べますよ。駐車場も完備しているので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね！

【神戸市須磨区】神戸市立須磨離宮公園

滝の音と水面に映る紅葉

園内の滝も風情があります（画像提供：バッシー / PIXTA）

「神戸市立須磨離宮公園」は神戸市須磨区の丘陵に広がる面積82ヘクタールの広大な都市公園です。バラを中心に、季節ごとのさまざまな花を観賞できる公園で、秋には紅葉の名所としても知られています。

園内にはモミジを楽しめるスポットが点在。和室近くにある和庭園や、モミジの並木道になっている約150mの「もみじ道」など、それぞれ異なる魅力があります。もみじ道では秋が深まると紅葉のトンネルを歩くことができますよ。

また、「みどり滝」は、水面に映る紅葉と滝の音に情緒を感じるスポットです。

公園には子供に人気のジャンボすべり台があり、アスレチックも充実しているので、子供も大満足です。

【神戸市須磨区】須磨寺

三重塔と紅葉のコラボレーション

境内が朱色に染まる秋

神戸市須磨区にある仏教寺院「須磨寺」。

正式名は「上野山福祥寺」（じょうやさんふくしょうじ）といいますが、古くから「須磨寺」の通称で親しまれています。

古来より景勝地として知られ、与謝蕪村や松尾芭蕉など多くの文人も訪れた場所。

本堂

平敦盛遺愛の青葉の笛や弁慶の鐘、さらに敦盛首塚や義経腰掛の松など、多数の重宝や史跡があり“源平ゆかりの古刹”として全国的にも知られています。

境内ではモミジ、イチョウなどが例年11月中旬から色づき、12月上旬まで見頃が続きます。

三重塔と紅葉のコラボレーションは、ここでしか見られない絶景です。

ユニークな置物を探すのも楽しい紅葉の穴場

京都のお寺の紅葉はとても混みあいますが、須磨寺はそこまで混雑することなく美しい景色を比較的ゆっくりと満喫できますよ。

境内にユニークな置物がたくさんあるのも特徴。

「ぶじかえる」というカエルの置物や、「七福神マニコロ」、「五猿」（みざる、いわざる、きかざる、おこらざる、見てござる）といった、ほかでは見られない置物があるので、紅葉狩りをしながら探してみませんか？

【神戸市中央区】神戸市立相楽園

重要文化財が並ぶ日本庭園

手入れが行き届いた庭園の紅葉は格別（画像提供：tanemu385 / PIXTA）

神戸市中央区の「南京町」ほか、有名観光スポットからもほど近いところにある「神戸市立相楽園」。100年以上の歴史がある公開和風庭園として知られています。

施設内にある欧風建築の「旧小寺家厩舎」、「船屋形」、「旧ハッサム住宅」などが重要文化財にも指定されています。その素晴らしい景観から、結婚式の前撮りなどでも利用されています。

紅葉と庭園の共演が見事

相楽園はツツジの名所として有名ですが、秋の紅葉も見応え抜群。色づいた木々と庭園のコラボレーションはあまりに美しく、心が洗われます。

樹齢500年と伝えられる大クスノキも圧巻。秋に神戸市を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね！

【神戸市中央区】神戸布引ハーブ園

ロープウェイで紅葉を楽しむ

紅葉を眺めながら空中散歩♪（画像提供：masa / PIXTA）

JR「新神戸駅」から少し歩いたところにある「ハーブ園山麓駅」からロープウェイに乗ると、約10分で「神戸布引ハーブ園」に到着します。

ここは約200種7万5,000株の花やハーブが咲き集う日本最大級のハーブ園。テーマ別に分けられた12のガーデンがあり、四季折々のさまざまな花やハーブが咲きます。

紅葉と神戸の市街地を一望

ロープウェイから見下ろす六甲山の山々の紅葉はまさに絶景！　眼下にはコスモス畑も広がっています。秋ならではの大パノラマを親子で満喫しましょう。

カラフルな秋のガーデンでピクニック

紅葉したコキアが華やかな秋のガーデン

秋はガーデンのお散歩にもぴったりの季節。紅葉したコキアや艶やかなケイトウ、爽やかな香りのセージなど、色鮮やかなハーブ＆花々で彩られた秋のお庭は必見です。

コスモスが咲くガーデン

園内では至福のランチやスイーツ、ガーデンピクニック（2024年は9月28～11月24日）も楽しめるので、ぜひ秋の紅葉シーズンに訪れてみてはいかがでしょうか？

【神戸市灘区】六甲高山植物園

植物園で楽しむ夜の紅葉散歩

さまざまな植物が色とりどりに池のほとりを染め上げます（画像提供：オリバー / PIXTA）

「六甲高山植物園」は海抜865mの六甲山頂付近に位置する植物園です。

標高865m、年平均気温約9度という環境下で世界の高山植物、寒冷地植物、六甲自生植物など約1,500種が栽培されています。

この植物園にはイロハモミジ、オオモミジをはじめとするカエデ類や、ブナ、カラマツ、シロモジ、ツツジ類があり、毎年10月から11月頃まで紅葉を楽しむことができます。

夜の紅葉散策 開催時の様子

例年、紅葉の時期には園内でライトアップも開催され、いつもと違った植物園の幻想的な景色を楽しめます。

六甲山上の澄んだ空気とともに夜の紅葉散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか？

【宍粟市】赤西渓谷

大河ドラマの撮影地として話題を集めた名所

「赤西渓谷」の秋（画像提供：TM / PIXTA）

宍粟市（しそうし）にある「赤西渓谷」（あかさいけいこく）は、“ひょうご森林浴場50選”にも選ばれている素晴らしい渓谷です。

2014年には、大河ドラマ「軍師官兵衛」のタイトルバックの撮影地として話題を集めました。

周囲にはカエデの木が多いため、秋になると渓谷が赤く染まり、よりいっそう美しくなります。

ゆるやかな渓谷に沿って林道が走っているので、ハイキングにも最適です。美しい紅葉を眺めながら、自然の中を親子でのんびり歩いてみてくださいね。

【宍粟市】音水湖・引原ダム

雄大な湖と色づく山々

秋の音水湖とカラウコ大橋（画像提供：takapon / PIXTA）

同じく宍粟市にある「音水湖」（おんずいこ）は、引原ダムの人工湖です。ダムはカエデやブナなどに囲まれており、秋には美しい紅葉を見ることができます。

紅葉に包まれた「引原ダム」（画像提供：barman / PIXTA）

湖畔ではサイクリングや散策、釣りができ、素敵な秋の一日を過ごせます。色づいた山々と雄大な湖を眺めるだけでも、きっと豊かな気持ちになりますよ。

また、毎年ゴールデンウィーク頃からカヌークラブがオープンし、夏には親子でカヌーやSUPを体験できます。

【丹波市】高源寺

「天目カエデ」の紅葉が古刹の境内を埋め尽くす

圧巻の紅葉（画像提供：masa / PIXTA）

丹波屈指の名刹として知られる「高源寺」は、1325年に開創された臨済宗のお寺です。

戦国時代に焼失した歴史もありますが、現在は惣門・山門・仏殿・方丈・鐘堂・多宝塔などの建物があります。

県内でも屈指の紅葉名所として広く知られ、「天目カエデ」と呼ばれるカエデの木が有名です。

開山した遠谿祖雄（えんけいそゆう）禅師は、中国で禅の修行をしたのち丹波に帰り、高源寺を建立しました。その際、中国天目山から持ち帰ったカエデを境内に植えたという歴史があります。

葉が小さく、葉の切れ目が深いのが天目カエデの特徴。紅葉の時期は境内のところどころに植えられた天目カエデが美しく色づきます。

特に多宝塔と紅葉の組み合わせは美しく、必見です！

【丹波市】高山寺

まるで紅葉のトンネル

「高山寺」の参道（画像提供：TM / PIXTA）

丹波市にある「高山寺」（こうさんじ）。757年に法道仙人により開基された、歴史あるお寺です。1958年（昭和33年）に本堂などが現在の場所に移築されました。

紅葉シーズンの見どころは山門から眺める参道です。両脇にカエデと石灯籠が並び、紅葉のトンネルを歩く時間はまさに至福のとき。

時期によっては落ち葉がじゅうたんのように広がります。ぜひ足を運んでみてくださいね！

【姫路市】好古園

日本庭園を美しく彩る紅葉

ライトアップ開催時の艶やかな景色（画像提供：TM / PIXTA）

姫路市にある「好古園」（こうこえん）は、世界遺産「姫路城」の南西に広がる日本庭園です。

1618年に本多忠政が造営した西御屋敷や武家屋敷、通路跡などの遺構が確認され、それらを生かして作庭されました。

庭園ならではの美しい情景は一見の価値あり。

庭の紅葉を眺めながら食事ができるレストラン、季節のお菓子と抹茶（セットで700円）を味わえる数寄屋造りの茶室もあり、非日常感を味わいながら一日ゆっくり過ごせます。

例年11月中旬から12月初旬の期間、金～日曜・祝日限定で「紅葉会」（もみじえ）が開催され、紅葉のライトアップが行われます。昼間とは違った雰囲気を楽しめますよ。

奈良・平安時代から日本人に愛されてきたといわれる紅葉狩り。大自然の中の渓谷や、手入れの行き届いた庭園、寺院など、兵庫県内のさまざまな名所で季節の移り変わりを感じてみてくださいね。

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事（2019年1月掲載）の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。