2025雪国の伝統・文化を伝える「雪まつり」14選 冬花火&雪遊び満喫
更新日2025年01月21日/公開日2025年01月21日

2025雪国の伝統・文化を伝える「雪まつり」14選 冬花火&雪遊び満喫

体験する
歴史・文化を感じる
北海道札幌市、北海道千歳市、ほか

今回は、「冬ならではの特別な体験がしたい」という親子におすすめの「雪まつり」をまとめてご紹介します。

北海道札幌市をはじめ、豪雪地帯と呼ばれる地域では、例年1月から2月にかけて「雪まつり」が数多く開催されます。

大迫力の雪像や氷像、地域の景観を生かしたライトアップ、冬花火や雪上アクティビティなど、雪国ならではの見どころや遊びがいっぱいです。

記事を参考に、家族みんなで楽しい冬の思い出を作ってくださいね!

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「雪まつり」とは?

「さっぽろ雪まつり」の過去の大雪像
「さっぽろ雪まつり」の過去の大雪像

雪まつりは、雪や氷を使った芸術作品や、イベントなどを楽しむ冬の祭典です。特に降雪量の多い北海道や東北、甲信越エリアなどで開催されています。

多くの会場では雪や氷で作られた巨大な彫刻や、ライトアップされた氷像が展示され、雪上でのアクティビティや地元グルメも満喫できます。

冬ならではの自然や文化、遊びを体験できるため、親子におすすめの「雪まつり」。雪景色とともに、特別な冬の思い出を作れる人気イベントです。

「さっぽろ雪まつり」と「十日町雪まつり」から始まった「雪まつり」の歴史

「さっぽろ雪まつり資料館」では、雪像のミニチュア模型、写真などを通じ「さっぽろ雪まつり」の歴史を学べます
「さっぽろ雪まつり資料館」では、雪像のミニチュア模型、写真などを通じ「さっぽろ雪まつり」の歴史を学べます

日本でもっとも歴史が古い「雪まつり」は、北海道札幌市の「さっぽろ雪まつり」と、新潟県十日町市の「十日町雪まつり」の2つです。どちらも戦後間もない1950年(昭和25年)に初めて開催されました。

1951年には新潟県南魚沼市で「六日町雪まつり」がスタート。その後「南魚沼市雪まつり」と名前を変え、札幌・十日町市と並ぶ“日本三大雪まつり”と呼ばれましたが、降雪の減少や人出不足などを理由に2024年に廃止が発表されました。

現在では、東北や甲信越エリアの雪深い地域を中心に、たくさんの「雪まつり」が開催されています。

「雪まつり」にはどんな服装がおすすめ?

帽子と手袋をお忘れなく(画像提供:yamasan / PIXTA)
帽子と手袋をお忘れなく(画像提供:yamasan / PIXTA)

寒さが厳しい真冬の雪国で行われるので、しっかり防寒対策をするのはもちろん、雪遊びで汗をかくこともあるので、体温調節できるよう重ね着しておくと便利です。

また、アクティビティを行う際の安全対策として、帽子や手袋が必須の「雪まつり」もあるので、念のため持参(もしくは着用)してでかけましょう。

足元はすべりにくい長靴と、防水性のある長ズボンがベストです。

それでは、魅力あふれる「雪まつり」をご紹介していきます!

【北海道旭川市】旭川冬まつり

過去の大雪像
過去の大雪像

世界最大級の雪像で知られ、過去に2度ギネスブックに掲載されている「旭川冬まつり」。毎年2月に北海道旭川市で開催されており、毎年約100万人の入場者数を誇る冬の一大イベントです。

テーマは“雪と氷とあかりの祭典”。旭川に降り積もる雪を生かし、「夢と希望のつまった元気いっぱいの雪像を作ろう」という声から、1960年に第1回目の祭りが開かれました。

過去開催時の様子
過去開催時の様子

会期中は、石狩川の河川敷・旭橋下流付近をメイン会場に、大雪像をはじめ、市民の有志が作った雪像が並び、冬マルシェやステージイベントなども開催されます。

超ジャンボすべり台、雪の巨大迷路、スノージップラインなどの雪上アクティビティも充実し、「旭川駅前広場」には天然氷のスケートリンクも登場! ご当地グルメや郷土料理、日本中&世界の食を楽しめる「冬のマルシェ」も楽しみのひとつです。

夜には打ち上げ花火が上がり、大雪像を幻想的に彩ります。

■「旭川冬まつり」概要
開催場所:旭橋河畔会場、平和通買物公園会場(旭川市宮下通〜7条通)ほか
開催期間:2025年2月6日(木)〜11日(火)

【北海道帯広市】おびひろ氷まつり

子供たちに大人気の巨大すべり台
子供たちに大人気の巨大すべり台

北海道帯広市の「おびひろ氷まつり」は、例年1月末から2月初旬にかけて開催される氷の祭典です。

JR「帯広駅」から車で約10分の「緑ヶ丘公園」に、大氷雪像のほか、氷のすべり台、回転そり、雪の迷路といった遊び場が並びます。

「おびひろ氷まつり」の打ち上げ花火
「おびひろ氷まつり」の打ち上げ花火

会期中は、紙袋ランタンフェス、コンサートや郷土芸能などのステージ、「こども氷のお面展」など、親子で楽しめるイベントも充実。夜空を彩る打ち上げ花火も人気です。

おなかがすいたら、十勝エリアの温かいグルメを味わってくださいね。

■「おびひろ氷まつり」概要
開催場所:緑ヶ丘公園一帯
開催期間:2025年1月31日(金)〜2月2日(日)

【北海道札幌市】さっぽろ雪まつり

過去の大雪像(大通会場)
過去の大雪像(大通会場)

「さっぽろ雪まつり」は冬の札幌を彩る風物詩。日本一有名な「雪まつり」です。

その歴史は、1950年に地元の中・高校生が6つの雪像を「大通公園」に設置したことから始まりました。初回には雪合戦やカーニバル、雪像の展示とあわせて5万人あまりの人が訪れ、以降、恒例行事として発展。

今では、国内外から毎年200万人以上の観光客が訪れる一大イベントになりました。

氷彫刻コンクールの氷像が並ぶ「すすきの会場」
氷彫刻コンクールの氷像が並ぶ「すすきの会場」

会場は「大通会場」「つどーむ会場」「すすきの会場」の3カ所です。

「大通会場」には大迫力の大雪像5基をはじめ、雪と氷の作品がずらり。屋外スケートリンクも設置され、札幌のまちなかで滑走できます。

幻想的な氷像が並ぶ「すすきの会場」も見応えたっぷり。

「つどーむ会場」で雪遊び♪
「つどーむ会場」で雪遊び♪
雪上アクティビティにも挑戦!
雪上アクティビティにも挑戦!

「つどーむ会場」には雪の滑り台やスノーパーク、スノーキックボードといった遊びやアクティビティが充実しています。帽子と手袋を身につけて、親子で思いっきり雪遊びを楽しんでくださいね。

■さっぽろ雪まつり概要
開催場所:大通会場、つどーむ会場、すすきの会場、
開催期間:2025年2月4日(火)〜11日(火)

【北海道千歳市】千歳・支笏湖 氷濤まつり

ライトアップされたカラフルな氷のオブジェ
ライトアップされたカラフルな氷のオブジェ

北海道千歳市の「支笏湖」(しこつこ)は、透明度と水質の美しさを誇る湖。環境省による公共用水域水質測定で20回以上も全国一位に輝いています。

例年1月下旬~2月中旬に、湖の水を凍らせて作った氷のオブジェを観賞できる「氷濤まつり」(ひょうとうまつり)を開催しています。

会場には「氷の美術館」をコンセプトに大小さまざまな氷像を展示。日中は「支笏湖ブルー」と呼ばれる淡い水色をしていますが、夜になると色とりどりにライトアップされて幻想的な雰囲気に一変します。

美しい「支笏湖ブルー」
美しい「支笏湖ブルー」

氷像作りは、骨組みにノズルやスプリンクラーで水を吹付けて凍らせるという手間がかかるもので、地元スタッフの熟練した技術と、気温や風などの自然条件も重要な要素です。

また、特設会場の「ノース・スノーランド イン 千歳」では、チューブスライダーやスノーラフティング、4輪バギー、ミニスノーモービルといった、雪の上ならではのアクティビティを満喫できます(一部有料)。

この一帯は温泉地としても有名なので、「氷濤まつり」を満喫したあとはゆっくり温泉で温まりましょう♪

■「千歳・支笏湖 氷濤まつり」概要
開催場所:支笏湖温泉周辺
開催期間:2025年2月1日(土)〜24日(月)
※協力金として中学生以上1,000円が必要

【青森県十和田市】十和田湖冬物語

イルミネーションも必見です
イルミネーションも必見です

「十和田湖冬物語」は、青森県と秋田県の県境にある十和田湖の畔で催される冬の風物詩です。

八甲田山の麓、標高約400mに位置する十和田湖は、平安の頃から信仰の対象とされてきた神秘の湖。深い雪に包まれる冬、峠を越えてたどり着くこの地で、冬を思い切り楽しんでもらおうと開催されてきました。

「冬の国境まつり」
「冬の国境まつり」

一面の銀世界に囲まれた会場には、雪遊びエリアも整備され、そりやチューブで滑走できる雪のすべり台が登場! 

県境を跨ぐ十和田湖エリアならではの「冬の国境まつり」も見どころのひとつです。青森・秋田・岩手の北東北三県の芸能パフォーマンスが、毎週末に披露されます。

地元の食材を使ったグルメ屋台「雪灯り横丁」や、かまくらのなかでカクテルや地酒を味わえる「かまくらバー」もママパパに人気です。

真冬の澄んだ夜空を花火が彩ります(画像提供:十和田湖冬物語実行委員会)
真冬の澄んだ夜空を花火が彩ります(画像提供:十和田湖冬物語実行委員会)

イルミネーションやプロジェクションマッピングによる幻想的な演出も見どころのひとつ。

冬花火が毎晩開催され、誕生日や入学祝い、結婚記念日などのメッセージを添えた「メモリアル花火」を打ち上げることもできます(事前予約制、8,800円〜24,000円)。

■「十和田湖冬物語」概要
開催場所:十和田湖畔休屋多目的広場
開催期間:2025年1月31日(金)〜2月24日(月)

【青森県弘前市】弘前城雪燈籠まつり

ライトアップされた天守
ライトアップされた天守

「弘前城雪燈籠まつり」は、1977年から実施されている雪まつり。「長くてつらい北国の冬を楽しく演出しよう」と、市民が手作りでスタートさせました。会場は、弘前藩主・津軽家の居城だった「弘前城」の敷地に広がる「弘前公園」です。

例年2月上旬の祭り期間中は、雪化粧をした天守がライトアップされ、市民が製作した大小約150個の雪灯籠や雪像が並びます。

雪灯籠やミニかまくらの光が温かな雰囲気
雪灯籠やミニかまくらの光が温かな雰囲気

メイン会場の四の丸には、歴史的建造物などをかたどった大雪像や、大きなすべり台が作られ、イベントも盛りだくさん。出店も20軒ほど並びます。

西の郭(蓮池周辺)にはローソクが灯されたミニカマクラが約300個並び、まるで昔ばなしの世界に入り込んだよう。

雪をまとった桜の木を桃色に染める「冬に咲くさくらライトアップ」
雪をまとった桜の木を桃色に染める「冬に咲くさくらライトアップ」

例年2月28日まで、追手門付近で「冬に咲くさくらライトアップ」が同時開催されるほか、市内の文化財施設もライトアップされ、各所のイルミネーションも点灯。

まちじゅうがファンタスティックな雰囲気に包まれます。

■「弘前城雪燈籠まつり」概要
開催場所:弘前公園
開催期間:2025年2月7日(金)〜11日(火)

【岩手県雫石町】雫石冬フェスタin小岩井農場

「小岩井農場まきば園」のそり遊び広場
「小岩井農場まきば園」のそり遊び広場

「雫石冬フェスタin小岩井農場」は、かつて岩手山・南麓エリアの8会場で開催されていた「いわて雪まつり」の後継イベントです。

岩手県雫石町の「小岩井農場まきば園」を会場に、そり遊び、スノートレインといった冬ならではの雪遊びや体験を満喫できます。

雪の上に子供たちの笑顔があふれます
雪の上に子供たちの笑顔があふれます

期間中の土日祝日には、「雪中宝さがし」「ティラノサウルスレース&雪上運動会」「親子そりレース」など楽しいイベントが盛りだくさん。

会期中の土曜には打ち上げ花火が上がり、イルミネーションと共演。幻想的な夜空が堪能できますよ。

■「雫石冬フェスタ in 小岩井農場」概要
開催場所:小岩井農場まきば園
開催期間:2025年1月25日(土)〜2月16日(日)

【山形県新庄市】新庄雪まつり

夜の「新庄雪まつり」
夜の「新庄雪まつり」

JR山形新幹線「新庄駅」から徒歩で約3分の「最上中央公園」(愛称・かむてん公園)で開かれる「新庄雪まつり」は、ファミリーに人気の雪まつりです。

巨大雪像の展示、伝統的な御祭燈の奉納のほか、雪上運動会や相撲大会、子供たちの宝釣り、巨大すべり台など、雪国ならではのコンテンツが目白押し!

「雪ゆきマルシェ」では新庄・最上エリアの多彩なグルメを堪能できます。夜は雪上花火やキャンドルが会場を美しく彩り、一日楽しめるイベントです。

■「新庄雪まつり」概要
開催場所:かむてん公園(最上中央公園)
開催期間:2025年2月8日(土)〜9日(日)

関連サイト(山形県公式観光サイト)

【福島県金山町】会津かねやま雪まつり

親子で参加できる雪上ゲーム(画像提供:金山町)
親子で参加できる雪上ゲーム(画像提供:金山町)

福島県の金山町では、例年2月中旬に「会津かねやま雪まつり」が開催されます。当日は、ステージショーや雪上ゲーム大会を行うほか、金山町の特産品やご当地グルメも堪能できます。

「なかがわ雪月列火」の様子(画像提供:金山町)
「なかがわ雪月列火」の様子(画像提供:金山町)

また、祭り前日に催される「なかがわ雪月列火(せつげつれっか)」も見どころのひとつ。

JR只見線「会津中川駅」付近の雪原に灯りをともした灯籠が約600本配置され、ロマンチックな光景が広がります。

■「会津かねやま雪まつり」概要
開催場所: 金山町民体育館周辺
開催期間:2025年2月16日(日)/なかがわ雪月列火:2月15日(土)

【福島県下郷町】大内宿雪まつり

江戸時代の宿場のまち並みが残る大内宿(画像提供:YAEZAKURA / PIXTA)
江戸時代の宿場のまち並みが残る大内宿(画像提供:YAEZAKURA / PIXTA)

福島県下郷町にある大内宿は、、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えた場所。現在も茅葺屋根の建物が街道沿いに規則的に立ち並び、店舗兼住居として活用されています。

例年2月上旬には、冬化粧をした宿場町で、2日間にわたり「大内宿雪まつり」を開催。

夜は雪灯籠に灯りがともります(画像提供:YAEZAKURA / PIXTA)
夜は雪灯籠に灯りがともります(画像提供:YAEZAKURA / PIXTA)

日中は、地域の伝統や文化を楽しめる「ぐし餅拾い」や「日本一の団子さし」のほか、そばの早食い競争など楽しいイベントがいっぱい。

初日の夕方からは「御神火戴火」神事・行列、夜はライトアップや街道沿いの雪灯籠に火が灯され、さらにノスタルジックな雰囲気に。

2025年「大内宿雪まつり」の打ち上げ花火は初日に実施(画像提供:下郷町)
2025年「大内宿雪まつり」の打ち上げ花火は初日に実施(画像提供:下郷町)

雪の宿場町を彩る打ち上げ花火も必見です。

■「大内宿雪まつり」概要
開催場所:下郷町大内宿
開催期間:2025年2月8日(土)~9日(日)

【新潟県十日町市】十日町雪まつり

「十日町雪まつり」過去開催時の様子
「十日町雪まつり」過去開催時の様子

「さっぽろ雪まつり」と同じく、1950年(昭和25年)からの長い歴史を持つ雪まつり。絹織物の産地として有名な新潟県十日町市で開催されています。

十日町・下条・越後水沢の3駅から徒歩圏内にある拠点エリアのほか、市内各所に「おまつりひろば」を開設。毎年2月の2日間、趣向を凝らしたイベントが行われます。

市民手作りの「雪の芸術作品」は一番の見どころ。圧倒的なスケール感と、着物のまちならではの美しく緻密な造形が見事です。

雪上花火も開催(画像提供:Mugimaki / PIXTA)
雪上花火も開催(画像提供:Mugimaki / PIXTA)

市街地や山あいの集落などに点在する「おまつりひろば」では、雪とのふれあいイベントや地元グルメの屋台で地域の魅力を体感。

イベント当日は、市内を巡回する無料シャトルバスが運行されます。

■「十日町雪まつり」概要
開催場所: JR飯山線「十日町駅」「下条駅」「越後水沢駅」周辺および市内各所
開催期間:2025年2月15日(土)〜16日(日)

【新潟県津南町】つなん雪まつり&SNOWWAVE

会場には露店もたくさん並びます
会場には露店もたくさん並びます

日本有数の豪雪地帯・津南町で例年3月上旬に開催される「つなん雪まつり」は、雪を存分に楽しめる企画が盛りだくさんのイベントです。

「ニュー・グリーンピア津南」をメイン会場に、国内最大規模のスノーチューブ(SNOWWAVE)やかまくらなど、都会ではできない雪遊び体験が充実。地域の伝統的な催しやステージイベントも行われます。

冬の夜空を彩るランタンの光に感動(画像提供:Hiroko / PIXTA)
冬の夜空を彩るランタンの光に感動(画像提供:Hiroko / PIXTA)

たくさんの企画のなかで、特に人気なのがランタンの打ち上げです。津南町では、長野北部地震や東日本大震災の復興と鎮魂の想いを込めて、2012年からランタンの打ち上げをスタートしました。

冬の夜空をランタンの光が舞う光景は、見ているだけで心が癒されます。

なお、ランタンの打ち上げ観賞には事前のチケット購入が必要です。

■「つなん雪まつり&SNOWWAVE」概要
開催場所:ニュー・グリーンピア津南会場、大割野特設会場
開催期間:2025年3月8日(土)

【新潟県魚沼市】湯の里雪まつり百八灯

山々が燃え上がる「百八灯」(画像提供:yokko / PIXTA)
山々が燃え上がる「百八灯」(画像提供:yokko / PIXTA)

「百八灯」(ひゃくはっとう)とは、新潟県魚沼市折立地区で江戸時代初期から続く伝統行事です。稲を象徴する農耕の神様「稲荷大明神」に豊年満作や無病息災を願い、旧暦2月初めの午(うま)の日に行われていました。

現在は「湯の里雪まつり百八灯」として、毎年3月第1日曜に行われています。

「百八灯」では、里山のふもとにあるお稲荷様の社から山の頂上まで108個の稲わらが置かれ、日没とともに点火。まだ雪が残る山々が燃え上がる様子は、とても神秘的です。

祭りの最後を飾る打ち上げ花火
祭りの最後を飾る打ち上げ花火

また、雪まつり会場では演芸舞台が披露され、甘酒や豚汁などが無料で振る舞われます。なかでも、6人で一斉に餅をつく、「6人餅つき」のお餅はふわふわで絶品。

祭りのラストには花火が打ち上げられ、祭りの盛り上がりはピークを迎えます。

■「湯の里雪まつり百八灯」概要
開催場所:折立温泉特設会場(新潟県魚沼市下折立430)
開催期間:2025年3月2日(日)

【長野県飯山市】いいやま雪まつり

過去の「いいやま雪まつり」の雪像
過去の「いいやま雪まつり」の雪像

長野県でもっとも北に位置する飯山市は、日本有数の豪雪地帯。雪は市民の暮らしに負担を与えることもありますが、地元が誇る“まちの個性”でもあります。

そんな飯山市で、「雪を資源と捉えて地域の活性化を図りたい」という若者たちの思いから生まれたイベントが「いいやま雪まつり」です。多くの人々に愛され支えられながら、40回を超える歴史を歩んできました。

例年2月上旬の2日間行われ、まち全体が市民の手によるたくさんの雪像で賑わいます。

灯りのともる雪見灯籠はまさに雪の芸術品!(画像提供:飯山市)
灯りのともる雪見灯籠はまさに雪の芸術品!(画像提供:飯山市)

JR飯山線「北飯山駅」から徒歩約10分の「飯山城址公園」にはキッチンカーも並び、グルメを満喫しながら雪像を観賞できます。

スノーカーニバル、スノースライダーなど、ハラハラドキドキのスノーアクティビティも登場。「文化交流館なちゅら会場」では、市民や人気キャラクターによるステージショーも多数行われますよ。

夕方以降は雪像がライトアップされ、昼間とはひと味違う幻想的な光景が広がります。

■「いいやま雪まつり」概要
開催場所:「飯山市文化交流館なちゅら」「飯山城址公園」ほか飯山市内全域
開催期間:2025年2月8日(土)~9日(日)

雪国の人たちが支えてきた、心温かくなるイベントばかり。雪像の観賞や雪遊びを通じて、冬ならではの楽しい思い出を作ってくださいね。

※本記事は姉妹サイト「いこーよニュース」掲載の記事を再編し、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行っています

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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