2025今が見頃!京都のミツバツツジ<br/>親子で行きたい絶景名所&穴場4選
更新日2025年04月16日/公開日2025年04月16日

2025今が見頃!京都のミツバツツジ
親子で行きたい絶景名所&穴場4選

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今回は京都府にある、親子におすすめの「ミツバツツジ」スポットをご紹介!

ミツバツツジは春の里山や丘陵地に自生する色鮮やかな花。つつじの仲間の中でも開花が早く、関西では4月上旬から各地で見頃を迎えます。

ハイキング途中に見かける花は野趣にあふれ、ハッとするような美しさ。群生している場所では、一面が濃いピンク色に染まり非日常感が漂います。

ぜひ春の日帰り~1泊旅の候補に加えてみてください。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

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ミツバツツジってどんな花?

はじめに、ミツバツツジの特徴や魅力を解説します!

ミツバツツジの特徴&名前の由来

枝先に3枚の葉をつけるミツバツツジ(画像提供:奈良観光 / PIXTA)
枝先に3枚の葉をつけるミツバツツジ(画像提供:奈良観光 / PIXTA)

ミツバツツジ(別名・ムラサキツツジ)は、日本の山地や丘陵地に自生するツツジ科ツツジ属の落葉低木。春を代表する山野の花木のひとつです。

葉が出る前に花が咲き、赤紫色の花が枝いっぱいに咲く姿が印象的。枝先に3枚の葉(=三つ葉)をつけることから「ミツバツツジ(三葉躑躅)」と呼ばれます。

開花時期と分布エリアは?

九州原産のハヤトミツバツツジ(画像提供:ARTS / PIXTA)
九州原産のハヤトミツバツツジ(画像提供:ARTS / PIXTA)

ミツバツツジは北海道から九州まで分布し、特に東北~関東の山野で多く見られ、登山者の目を楽しませてくれます。

見頃の時期は標高や地域によって異なりますが、関西では例年4月上旬から下旬が開花のピークです。

ミツバツツジの種類

日本国内に自生・分布しているミツバツツジだけでも、ミツバツツジ(ホンミツバツツジ)、コバノミツバツツジ、トウゴクミツバツツジ、ハヤトミツバツツジ、ヤクシマミツバツツジなど多彩な品種があります。

ミツバツツジの魅力は?

新緑とトウゴクミツバツツジ、滝の共演が美しい奥日光の「竜頭滝」(画像提供:magos / PIXTA)
新緑とトウゴクミツバツツジ、滝の共演が美しい奥日光の「竜頭滝」(画像提供:magos / PIXTA)

なんといっても、赤紫からややピンクがかった紫の華やかな花色が魅力。新緑の中や渓流に咲く様子は、ハッとするような美しさです。

開花し始める頃には葉が出ていないため、花だけが浮かび上がるように見えるのも特徴。群生地では山肌が紫に染まるような絶景をつくり出します。

ミツバツツジの名所は「自生地」がほとんど

ミツバツツジは明るい雑木林や尾根、乾いた斜面を好み、人の手があまり入らない里山などで育ちやすいのが特徴です。

そのため、名所の多くは、もともと山林や尾根、斜面などに自然分布していたミツバツツジが残っている場所か、自生地を保全・管理しているスポットがほとんど。

気軽に登れる山や丘陵地に自生する姿は、たくましくたおやかです。ここからは、そんなミツバツツジの名所を京都府からご紹介します!

【京都府綾部市】楞厳寺(大師山)

夕方になり日が落ちてくると、幻想的な雰囲気に(画像提供:綾部市観光協会)
夕方になり日が落ちてくると、幻想的な雰囲気に(画像提供:綾部市観光協会)

「楞厳寺」(りょうごんじ)は「関西花の寺二十五カ所霊場」の第二番札所である“花の寺”・春には本堂向かいの大師山に約2,000株のミツバツツジが咲き誇ります。

満開になると池にも赤紫の花が映り込み、とても幻想的です。

心が穏やかになる参拝のひととき(画像提供:綾部市観光協会)
心が穏やかになる参拝のひととき(画像提供:綾部市観光協会)

参道に続くミツバツツジのトンネルも必見。花をくぐり抜けて参拝する体験は、きっと親子の心に残ることでしょう。

また、例年7月中旬~8月上旬にかけて咲く蓮の花も有名です。ほかにも、境内の椿(つばき)、菩提樹(ぼだいじゅ)、百日紅(さるすべり)が“三古木”として知られているので、参拝の際はお見逃しなく。

「楞厳寺」は、明治~昭和の浮世絵師・長井一禾(ながい いっか)が四季のカラスを描いた襖絵により、“カラス寺”と親しまれているお寺でもあります。カラス襖絵の見学には事前予約と志納金が必要です。

■スポット概要&開花情報
所在地:京都府綾部市舘町楞巌寺6
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】京都縦貫自動車道「綾部安国寺IC」から約17分
【電車】JR山陰線「綾部駅」からあやバス志賀南北線に乗車、「舘」バス停で下車後、徒歩で約20分

公式サイト(綾部市観光ガイド)

【京都府京丹後市】東山公園

はミツバツツジと桜が見頃が重なると、額縁のようにかぶと山と久美浜湾を彩ります(画像提供:京丹後市観光公社)
はミツバツツジと桜が見頃が重なると、額縁のようにかぶと山と久美浜湾を彩ります(画像提供:京丹後市観光公社)

“海の京都”と呼ばれる京丹後市の「東山公園」は地元で親しまれている憩いのスポット。久美浜湾に面した高台にある公園です。

例年4月上旬から中旬にかけて、園内では濃いピンク色のミツバツツジが咲き誇ります。

公園を訪れたら、頂上広場にある展望台に足を運んでみましょう! 久美浜町のシンボル・かぶと山と久美浜湾を背景にミツバツツジが咲く絶景を見渡せますよ。

■スポット概要&開花情報
所在地: 京都府京丹後市久美浜町十楽
例年の見頃:4月上旬~中旬
アクセス:【電車】京都丹後鉄道宮豊線「久美浜駅」から徒歩で約15分
駐車場:なし

公式サイト

【京都府京丹後市】如意寺

如意寺(画像提供:京丹後市観光公社)
如意寺(画像提供:京丹後市観光公社)

同じく京丹後市にある「如意寺」(にょいじ)は、穏やかな内湾を望む自然豊かな場所にあります。

広々とした境内は一年を通して山野草や花木に彩られ、「関西花の寺25カ所霊場会」の第七番札所でもある“花の寺”です。

散策路や「珠山千年石の庭」(山野草の庭)を歩けば、花と仏が調和する癒しの時間を過ごせます。

ミツバツツジが咲く境内からの眺望(画像提供:京丹後市観光公社)
ミツバツツジが咲く境内からの眺望(画像提供:京丹後市観光公社)

例年4月には、境内一帯に自生する約1万株のミツバツツジが鮮やかに咲き誇り、心和むお寺として多くの人が参拝に訪れます。

ミツバツツジと桜のコラボが見られる年も(画像提供:こいち / PIXTA)
ミツバツツジと桜のコラボが見られる年も(画像提供:こいち / PIXTA)

春の「日切不動尊祭」や夏の「千日会」といった季節の行事にも、ぜひ親子で足を運びたいもの。

また、“花の寺”ならではのかわいい絵馬やお守りも人気です。参拝した際はチェックしてみてくださいね!

■スポット概要&開花情報
所在地: 京都府京丹後市久美浜町1845
例年の見頃:4月上旬~中旬
アクセス:【電車】京都丹後鉄道宮豊線「久美浜駅」から徒歩で約15分
駐車場:あり

公式サイト

【京都府宮津市】天橋立雪舟観展望休憩所(獅子崎稲荷神社)

“日本三景”のひとつ・天橋立(あまのはしだて)とミツバツツジを同時に堪能(画像提供:海の京都DMO)
“日本三景”のひとつ・天橋立(あまのはしだて)とミツバツツジを同時に堪能(画像提供:海の京都DMO)

室町時代の画家・雪舟が描いた国宝「天橋立図」に似た構図の風景を望む「天橋立雪舟観展望休憩所」。その周辺では、春になると赤紫のミツバツツジが咲き広がります。

隣接する「獅子崎稲荷神社」の鳥居や社殿とのコントラストも美しく、写真映えするスポットです。

“日本三景”のひとつ、天橋立エリアの喧騒から少し離れた静かな丘にあり、展望台からは阿蘇海や宮津湾の絶景が見事。散策コースの途中に立ち寄れるのもポイントです。

華やかさと力強さが魅力のミツバツツジは、宮津市の「市の花」でもあります。雪舟も見たかもしれないこの景色を、親子で堪能してみませんか?

■スポット概要&開花情報
所在地:京都府宮津市獅子崎
例年の見頃:4月中旬
アクセス:【電車】京都丹後鉄道「宮津駅」からタクシー(要予約)で約5分
【車】京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」から約10分
駐車場:あり

心穏やかな時間を過ごせる京都ならではの花の旅で、親子の素敵な思い出をつくってくださいね!

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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