まもなく見頃!広島のあじさい名所5選<br/>2025人気スポット&イベントも
更新日2025年06月05日/公開日2025年06月05日

まもなく見頃!広島のあじさい名所5選
2025人気スポット&イベントも

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初夏を彩る代表的な花のひとつ「紫陽花」(あじさい)。見頃を迎える6月を中心に、青や紫、ピンクなど色とりどりの花が咲き誇る風景は、梅雨の時期ならではの絶景です。

寺院や植物公園、山あいなど、広島県には個性豊かな“あじさいの名所”があります。

今回は、親子で楽しめる名所から静かに癒される穴場スポットまで、見頃の時期に訪れたいおすすめの「あじさいスポット」をご紹介します。

雨の日も心が晴れる、とっておきの花風景に家族でおでかけしてみませんか?

※あじさいの開花時期は気候などによって変わるため、各施設の見頃はあくまで目安です。開花時期は公式サイトなどでご確認ください。また、あじさいの品種・株数は栽培状況や開花状況によって異なる場合があります

【全国】あじさい祭り情報はこちら!

あじさいとは?見頃は?

画像提供:Yama / PIXTA
画像提供:Yama / PIXTA

あじさいは、梅雨の時期に咲く初夏の風物詩。古くは『万葉集』にも「安治佐為・味狭藍」(あぢさゐ)という名で登場し、昔から愛されてきました。

花びらのように見える部分は「がく」(装飾花)で、青や紫、ピンクなど土壌の酸性度によって色が変化するのが特徴です。

一般的な見頃は6月上旬から下旬。地域によっては5月下旬から咲き始め、7月初旬まで楽しめる場所もあります。

あじさいにはどんな品種がある?

あじさいは品種改良が盛んに行われ、現在では2,000種類以上もの品種があると言われています。ここでは、代表的なあじさいの品種を紹介します。

ホンアジサイ(西洋アジサイ)

画像提供:スミレ _ PIXTA
画像提供:スミレ _ PIXTA

丸くこんもりとした花姿が特徴の「ホンアジサイ」は、日本原産の「ガクアジサイ」が18世紀後半に欧州に渡り、品種改良を経て「西洋アジサイ」として逆輸入されたもの。観賞用として最も広く親しまれています。

ガクアジサイ

画像提供:ペイレスイメージズ 2 _ PIXTA
画像提供:ペイレスイメージズ 2 _ PIXTA

中心に小さな花が集まり、その周囲を装飾花が額縁のように囲む姿から、その名が付けられたと言われています。太平洋沿いの限られた暖地に分布し、繊細な姿が魅力です。

ヤマアジサイ

Doctor-K __pixta
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「ヤマアジサイ」は、山地に自生しています。小さな花と光沢のない葉が特徴のヤマアジサイは、自然な趣がある姿とやさしい色合いで人気があります。

アナベル

haku _ PIXTA
haku _ PIXTA

「アナベル」は、北アメリカ原産のアジサイの一種で、真っ白な大きな花房が特徴です。咲き始めはライムグリーンで、次第に純白へと変化する清楚な美しさが魅力。丸くこんもりと咲く姿は、庭木や花壇でも人気があります。

ダンスパーティー

画像提供:shimofamy _ PIXTA
画像提供:shimofamy _ PIXTA

装飾花が星形のような形をした姿が特徴の「ダンスパーティ」は、静岡県の植物園で生まれたオリジナル品種。シャープな「がく片」が八重に重なり、優雅な花姿が特徴です。

ここから、広島県内のあじさいスポットについて見どころや見頃、イベント情報を紹介します。

【庄原市】国営備北丘陵公園

例年6月下旬から7月上旬に見頃を迎えるあじさい(画像提供:庄原観光ナビ)
例年6月下旬から7月上旬に見頃を迎えるあじさい(画像提供:庄原観光ナビ)

広島県庄原市に広がる「国営備北丘陵公園」では、梅雨の時期、約10,000株、およそ100品種もの色とりどりのあじさいが園内を鮮やかに彩ります。

例年6月下旬から7月上旬にかけて見頃を迎え、特に「中の広場」から「花の広場」へと続く「杉並木」や、その先にある「アジサイ園」は見応え抜群。青や紫、ピンク、白など、様々な色彩のホンアジサイやセンセーションが道の両脇を埋め尽くし、訪れる人々を幻想的な世界へと誘います。

木漏れ日が差し込む林間や、池のほとりなど、園内の各所で多様な表情を見せるあじさいを、広大な自然のなかでゆったりと楽しめますよ。

イベント情報:初夏の花物語

2025年5月31日(土)〜7月6日(日)の期間、「初夏の花物語」を開催しています。

5月中旬ごろから見頃を迎える「バラ」をはじめ、「ササユリ」や「あじさい」など初夏の花々とともに、土日を中心にホタルや七夕などにまつわるイベントを実施。園内のカフェなどでは、アイスキャンディや、高野りんごソフト、ジェラートなど、初夏にぴったりなスイーツも販売されます。

7月1日(火)からは、自然のなかで楽しめる「じゃぶじゃぶ池」もオープンするので、ぜひチェックしてみてくださいね。

■スポット概要&開花情報
所在地:広島県庄原市三日市町4-10
開花時期・見頃:例年6月下旬~7月上旬
アクセス:電車:JR芸備線「七塚駅」から徒歩約20分
車:中国自動車道「庄原IC」から約5分(北入口)、約10分(中入口)

【世羅町】Flower village 花夢の里(フラワービレッジ 花夢の里)

初夏の花「あじさい」や「立葵」(タチアオイ)が見られます
初夏の花「あじさい」や「立葵」(タチアオイ)が見られます

広島県世羅町の観光農園「Flower village 花夢の里(フラワービレッジ かむのさと)」では、春の芝桜やネモフィラに続き、2025年6月7日(土)〜7月13日(日)まで約4,000株ものあじさいやタチアオイが彩る「あじさいとタチアオイの丘」がオープンします。

例年6月中旬から7月中旬にかけて見頃を迎え、特に純白のアナベルが一面に咲き誇る「アナベルの森」は圧巻の光景。そのほか、色鮮やかな西洋アジサイや趣のあるヤマアジサイなど、多彩な品種が梅雨の時期ならではの風情を演出します。

山の斜面を活かした植栽は変化に富み、散策しながら様々な角度からあじさいの美しさを堪能できますよ。

あじさいと水の饗宴&浴衣着付け体験

「あじさいと水の饗宴」過去の展示の様子
「あじさいと水の饗宴」過去の展示の様子

園内では、土日を中心にあじさいにまつわる様々なイベントが開催されます。6月21日(土)、22日(日)、7月5日(土)、6日(日)には、園内に咲くあじさいなどの生花と水を使い「あじさいの花手水(はなしゅすい)」や「あじさいの万華鏡」などを展示。

また、6月21日(土)、22日(日)には、レンタル浴衣をプロが着付けする「浴衣着付け体験」(事前予約制)も行われます。体験した人には、アナベルの切花のプレゼント(1本)もありますよ。

瑞々しく凛と咲くあじさいを、親子で堪能してみませんか?

■スポット概要&開花情報
所在地:広島県世羅郡世羅町上津田3-3
開花時期・見頃:例年6月上旬~7月初旬
アクセス:車:館山自動車道「木更津南IC」から国道127号線経由、約30分、館山自動車道「君津PAスマートIC」(ETC車専用)から約10分

【広島市】観音寺

山の斜面を覆うようにして咲きます(画像提供:atsu / PIXTA)
山の斜面を覆うようにして咲きます(画像提供:atsu / PIXTA)

広島市佐伯区に位置し、「あじさい寺」として親しまれている観音寺(かんのんじ)では、例年6月中旬から下旬にかけて約400種類、およそ5,000株ものあじさいが境内を美しく彩ります。

山門へと続く参道をはじめ、本堂や鐘楼の周辺、さらには山の斜面にまで、青、紫、ピンク、白と色とりどりの花々が咲き誇ります。ガクアジサイやセイヨウアジサイをはじめ、細長い花弁が特徴の「剣の舞」や、ホンアジサイよりも花がより丸く小ぶりな「ヒメアジサイ」など多彩な品種が一堂に会し、訪れる人々の心を和ませてくれます。

歴史あるお寺の厳かな雰囲気と、あじさいのコントラストは格別ですよ。

イベント情報:あじさい祭り

あじさいを背景に写真撮影をしてみては?
あじさいを背景に写真撮影をしてみては?

観音寺では、2025年6月14日(土)〜22日(日)に「あじさい祭り」が開催されます。

初日には、涅槃図を特別に公開します。1年に一度しか公開されないのでお見逃しなく! また、期間中は風鈴まつりも行われているので、家族であじさい散策を楽しみながら、涼し気な風鈴の音にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

イベントの詳しい情報はこちら!

■スポット概要&開花情報
所在地:広島県広島市佐伯区坪井町736
開花時期・見頃:例年6月中旬〜下旬
アクセス:電車:JR・広電宮島線「五日市駅」東観音台団地行きバスに乗車、「観音台入口」下車後、徒歩約7分

公式サイト

【尾道市】持光寺

「あじさい寺」としても知られている持光寺(画像提供:一般社団法人尾道観光協会)
「あじさい寺」としても知られている持光寺(画像提供:一般社団法人尾道観光協会)

広島県尾道市の風光明媚な千光寺山の麓に佇む「持光寺」(じこうじ)は、国宝の普賢延命像や、門をくぐると、巨石より発するパワーにより寿命増長されるといわれている「延命門」で知られる古刹です。

境内では、四季折々の花が見られますが、例年6月中旬頃からは、石段の脇や庭園の片隅で青や紫、ピンク色のあじさいが見頃を迎え「あじさい寺」としても知られています。

36枚の花岡岩でできた大石門(延命門)とあじさい(画像提供:一般社団法人尾道観光協会)
36枚の花岡岩でできた大石門(延命門)とあじさい(画像提供:一般社団法人尾道観光協会)

雨上がりの日には、瀬戸内海を借景とした境内で、瑞々しいあじさいが一層その美しさを増し、風情ある景観を作り出しますよ。

■スポット概要&開花情報
所在地:広島県尾道市西土堂町9-2
開花時期・見頃:例年6月中旬〜
アクセス:電車:JR「尾道駅」から徒歩約5分

【三原市】三景園

100種類・約10,000本のあじさいが初夏の訪れを告げます(画像提供:TOMI / PIXTA)
100種類・約10,000本のあじさいが初夏の訪れを告げます(画像提供:TOMI / PIXTA)

1993年に広島空港の開港を記念して造られた「三景園」は、「山」「里」「海」の三つの風景を表現した日本庭園です。

例年6月上旬〜7月中旬にかけて見頃を迎え、里のゾーンの東北に位置する「紫陽花園」(あじさいえん)や散策路沿いで、セイヨウアジサイやガクアジサイをはじめ、紫紅梅や、羽衣の舞、伊予絞りなどの品種が咲き誇ります。

特に、山のエリアのダイナミックな滝や渓流とあじさいの組み合わせや、里のエリアののどかな水辺に咲く姿は風情があり、訪れる人々の心を癒しますよ。

イベント情報:花まつり

棚田をイメージさせる石垣が連らなり、スギやヒノキの間に植えられたあじさい
棚田をイメージさせる石垣が連らなり、スギやヒノキの間に植えられたあじさい

三景園では、2025年6月6日(金)〜29日(日)に「花まつり」が開催されます。

期間中は、潮見亭喫茶で抹茶をいただいたり、漬物、蜂蜜、工芸品、和小物、雑貨などの出店販売を楽しんだりと、自然に囲まれながら癒しのひと時を過ごせます。

瀬戸内海の風景をモチーフにした回遊式庭園内の「あじさい園」にて咲き誇る色とりどりのあじさいを観賞しながら、家族で初夏の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

イベントの詳しい情報はこちら!

■スポット概要&開花情報
所在地:広島県三原市本郷町善入寺64-24
開花時期・見頃:例年6月上旬~7月上旬
アクセス:車:山陰自動車道「河内IC」または「本郷IC」から約5分

広島県内のあじさいスポットやイベントをご紹介しました。色とりどりの紫陽花が咲き誇る景色は、梅雨の時期でも気分を癒してくれるのにぴったり。見頃を迎える時期に、ぜひお気に入りのあじさいスポットを訪れて、親子で思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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