
千本鳥居が見られる都内の神社7選
2025東京観光&親子でご利益めぐり
鮮やかな朱色の鳥居がずらりと並ぶ「千本鳥居」。そのどこまでも続く鳥居の風景は、まるで異世界へと誘われているような不思議な気持ちになります。
千本鳥居といえば、京都の「伏見稲荷大社」が有名ですが、じつは東京都内にも気軽におでかけできる“千本鳥居スポット”があるんです!
今回は、お散歩気分で楽しめる千本鳥居のある神社をご紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
千本鳥居とは?

神さまの聖域に通してもらう“通り入る”という意味を持つ「鳥居」。そんな鳥居が連なる「千本鳥居」は、江戸時代から明治時代にかけて広まった風習から生まれました。
当時、鳥居を奉納することで願いが“通る”と信じられており、願いごとが叶うように、または叶ったお礼として、鳥居を奉納する人が増えていきました。その積み重ねが、今の千本鳥居の姿を作ったのです。
つまり、鳥居は神社が建てるものではなく、参拝者から神さまへの贈り物。実際には千本に満たないことも多いですが、一本一本に、願いと感謝の気持ちが込められているんですね。

また、鳥居を染める朱色にも大切な意味があります。朱色は、古くから魔除けや生命力の象徴とされ、神聖な場所を守る色として使われてきました。特に稲荷神社では、稲作に欠かせない太陽のあたたかさを表す色として大切にされています。
鮮やかな鳥居がずらりと並ぶ風景は、ただ美しいだけでなく、たくさんの人の思いが重なり合ってできたもの。訪れた際には、そんな歴史や意味にも注目してみてくださいね。
花園神社(威徳稲荷神社)【新宿区】

高層ビルや飲食店などが立ち並ぶ新宿の真ん中にある「花園神社」。JR「新宿駅」からアクセスも良く、ショッピングや観光の合間に気軽に立ち寄れます。
大鳥居をくぐってすぐ、中央の右手に、千本鳥居のある「威徳稲荷(いとくいなり)神社」があります。戦争で資料が焼失してしまったため詳しい記録は残っていませんが、1928年(昭和3年)頃に建てられたと伝えられています。
鳥居の規模は小さいながらも、「夫婦円満」「子授け」「縁結び」などのご利益があるとされ、身近なご縁や家族の幸せを願う人にも親しまれています。
■花園神社(威徳稲荷神社)
所在地:東京都新宿区新宿5-17-3
アクセス:
【電車】「新宿三丁目駅」から徒歩すぐ、「新宿駅」から徒歩で約7分
【車】首都高速4号新宿線「新宿出口」から約5分
根津神社(乙女稲荷神社)【文京区】

1900年以上の歴史を誇る「根津神社」は、多くの文豪たちが足を運んだことでも知られる由緒ある神社です。
表参道から楼門へ進むと、左手に千本鳥居が見えてきます。すぐ隣には「つつじ園」があるので、春にはツツジと鳥居のコラボレーションも楽しめますよ。
また、この千本鳥居の途中にある「乙女稲荷神社」は、女性を応援する神社としても親しまれています。親子でのんびりと季節の風景を楽しみながら、お参りしてみてはいかがでしょうか。
■根津神社(乙女稲荷神社)
所在地:東京都文京区根津1-28-9
アクセス:
【電車】①東京メトロ千代田線「根津駅」「千駄木駅」から徒歩で約5分 ②東京メトロ南北線「東大前駅」から徒歩で約5分 ③都営三田線「白山駅」から徒歩で約10分
穴守稲荷神社【大田区】

羽田空港のほど近くにある「穴守稲荷神社」は、かつて約46,000基以上もの鳥居が奉納されていたという、壮大な歴史を持つ神社です。現在でも、本殿の右手には千本鳥居があり、奥之宮へと続いています。

2023年からは、かつての鳥居の数を取り戻していくことを目指して「願掛け小鳥居」を頒布しています。
かわいらしい小さな鳥居が並ぶ光景は、見ているだけでも楽しい雰囲気に。願いごとがある方は、3,000円で奉納できますよ。
さらに同年には、神社の歴史と地域文化を未来へ伝えるネオンアート「無窮(むきゅう)の鳥居ネオン」も奉納されました。人感センサーによって無限に続く千本鳥居が浮かびあがるので、ぜひこちらも注目してみてくださいね。
■穴守稲荷神社
所在地:東京都大田区羽田5-2-7
アクセス:
【電車】京浜急行空港線「穴守稲荷駅」から徒歩で約3分、京浜急行空港線・東京モノレール線「天空橋駅」から徒歩で約5分
【車】首都高速1号線「羽田ランプ」から約5分
日枝神社(山王稲荷神社)【千代田区】

永田町にある「日枝神社」は、江戸城の鎮守として古くから信仰を集めてきた神社です。特に、江戸三大祭のひとつ「山王祭」で知られ、毎年多くの人々が足を運んでいます。
表参道のちょうど反対側にある「稲荷参道」には千本鳥居がずらりと並び、風にゆれる奉納幟(のぼり)と一緒に、幻想的な雰囲気を作り出しています。
観光客にも人気のフォトスポットなので、時間帯によっては少し混み合うことも。写真を撮るときは、まわりの人にも気を配りながら、親子で素敵な一枚を残してくださいね。
■日枝神社(山王稲荷神社)
所在地:東京都千代田区永田町2-10-5
アクセス:
【電車】①千代田線「赤坂駅」から徒歩で約3分 ②南北線・銀座線「溜池山王駅」から徒歩で約3分 ③丸の内線「赤坂見附駅」から徒歩で約8分
【車】首都高速「霞ヶ関IC」から約5分
乃木神社(赤坂王子稲荷)【港区】

「乃木神社」は、明治時代の軍人・乃木希典(まれすけ)と、その妻・静子をお祀りする神社です。近年では、アイドルグループ「乃木坂46」がヒット祈願や成人式を行っていることから、ファンの間では聖地としても親しまれています。
千本鳥居のある「王子稲荷神社」は、1962年に北区王子の本社から勧請されたもので、乃木一家が特に深く信仰していたことに由来しています。
この千本鳥居はちょっとユニークで、行きと帰りで違うルートが通れる、一方通行のような作りになっています。
■乃木神社(赤坂王子稲荷)
所在地:東京都港区赤坂8-11-27
アクセス:
【電車】①都営大江戸線「六本木駅」から徒歩で約6分 ②日比谷線「六本木駅」から徒歩で約8分 ③半蔵門線・銀座線・都営大江戸線「青山一丁目駅」から徒歩で約8分
品川神社(阿那稲荷神社)【品川区】

京急「新馬場駅」北口を出てすぐの場所にある「品川神社」は、1187年に源頼朝が海上交通の安全と願いごとの成就を祈って創建したと伝えられています。
本殿の右手に進むと、千本鳥居があり、その先に「阿那(あな)稲荷神社」があります。こちらは、上社と下社の二社に分かれており、上社には「天の恵みの霊」、下社には「地の恵みの霊」と、霊泉「一粒萬倍(いちりゅうまんばい)」が祀られています。
「一粒萬倍」とは、“一粒の米が万倍にもなる”という意味。千本鳥居を楽しんだあとは、金運アップのお参りもお忘れなく!
■品川神社(阿那稲荷神社)
所在地:東京都品川区北品川3-7-15
アクセス:【電車】京浜急行「新馬場駅」から徒歩で約1分
東伏見稲荷神社【西東京市】

青梅街道沿い、東伏見の交差点近くでひときわ目を引く鮮やかな大鳥居。その奥にあるのが「東伏見稲荷神社」です。
1929年(昭和4年)、関東で暮らす稲荷信仰の人々の願いにより、京都の伏見稲荷大社のご分霊を迎えて創建されました。朱色の社殿が緑に映える美しい景観は、東京都による「新東京百景」にも選ばれています。
境内の裏手には、京都の「稲荷山(お山)」を模した「お塚」があり、100基以上の小さな鳥居が迷路のように連なっています。
ここには多くの末社が祀られ、歩いて巡ることでさまざまなご利益にふれられるのも魅力。京都のお山よりコンパクトなので、子供と一緒に気軽に“プチ伏見体験”が楽しめますよ。
■東伏見稲荷神社
所在地:東京都西東京市東伏見1-5-38
アクセス:【電車】西武新宿線「西武柳沢駅」または「東伏見駅」から徒歩で約7分
子供と一緒に歩く千本鳥居の道は、まるでちょっとした冒険のよう。ご利益にあやかりつつ、ぜひ家族の思い出も一緒に刻んでみてくださいね。
記事を書いた人

わかめ
ライター・占い師・音楽家。 朝は原稿、夜はタロット、週末はヘブンアーティスト「わかめとミュゼット」でアコーディオンを演奏する子育て主婦です。
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