
神秘の絶景!「日本三名瀑」とは?
2025夏の避暑&日帰り観光に人気
連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる迫力満点の「滝」を見におでかけしませんか? 今回は、日本を代表する3つの名瀑「日本三名瀑(日本三大名瀑)」をご紹介します。
それぞれの滝が持つ歴史や特徴、親子で楽しめるポイントを解説し、おすすめ周辺観光スポットを組み合わせた「日帰りモデルコース」もご提案! 天然のミストを浴びて、子供の夏休みに最高の思い出を作りましょう。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「日本三名瀑(日本三大名瀑)」とは?

「日本三名瀑」とは、数ある日本の滝のなかでも特に知名度や評価が高く、古くから人々に愛されてきた「華厳滝」(けごんのたき/華厳の滝、華厳ノ滝とも表記)、「袋田(ふくろだ)の滝」、「那智(なち)の滝」のこと。「日本三大名瀑」と呼ばれることもあります。
どの滝も国の名勝に指定されていて、日本が世界に誇る美しい滝です。人気観光地のため周辺にも見どころが多く、家族旅行にもぴったりですよ。
夏の避暑にもおすすめ!天然のミストが涼しい♪

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる水しぶきは、天然のミストシャワー! 気化熱の効果で、滝の周りの気温はぐっと低くなり、まさに「天然のクーラー」です。
また三名瀑それぞれに、夏におすすめの理由があります。
●「華厳の滝」の涼感ポイント
避暑地として有名な奥日光の、さらに標高約1,300mにあるため、夏でもひんやりと涼しいスポット。また、エレベーターで降りる観瀑台は滝つぼに近く、ミストをたっぷり感じられます。
●「袋田の滝」の涼感ポイント
「袋田の滝」は、観瀑台まで涼しいトンネルを通って行くのが特徴です。滝の目の前に着くと、四段に流れ落ちる滝の迫力とミストで、夏の暑さを忘れられますよ。
●「那智の滝」の涼感ポイント
「那智の滝」は、日本一の落差を誇るだけあって、その水量は圧巻! 深い森の中にあり、滝に近づくと水しぶきで空気がとても涼しく感じられます。
いずれも緑豊かな森や渓谷の中など自然に囲まれているため、木陰ができるのも涼しさを感じられる理由のひとつです。
日本三名瀑①「華厳の滝」とは?(栃木県日光市)

日光を代表する名瀑「華厳の滝」。日光四十八滝のなかでもっとも有名で、中禅寺湖の水が高さ97mの絶壁を一気に流れ落ちる壮大な滝です。自然が作り出す雄大さと、華麗な造形美を兼ね備えています。
まっすぐに落ちる「直瀑」の迫力と、岩壁から染み出すように流れる伏流水が作り出す繊細な「十二滝」が織りなす光景は、華厳の滝ならではの特徴です。
エレベーターで滝つぼへ!大迫力の音と四季折々の絶景を間近に

「華厳の滝」では、専用エレベーターに乗って約100m下の観爆台へ行くことができます。観爆台からは、滝つぼが目の前に広がり、轟音(ごうおん)とともに水しぶきが弾ける大迫力の光景を間近で体感できます。
また、四季折々に見せる表情の違いも大きな魅力です。春にはヤシオツツジが山肌をピンク色に彩り、5月は生命力あふれる新緑、6月はイワツバメが滝の周りを飛び交います。

また、紅葉の時季は夏と並ぶベストシーズン。冬期(1~2月)には十二滝が凍って「ブルーアイス」と呼ばれる青い氷の柱が並ぶ、幻想的な姿を楽しむことができますよ。
周辺おすすめ観光スポット&日帰りモデルコース

「華厳の滝」が位置する奥日光エリアは、豊かな自然に恵まれた日本有数の景勝地です。
滝の水源である雄大な「中禅寺湖」の湖畔には、食事処や遊覧船乗り場、国際的な避暑地として栄えた歴史を伝える「イタリア・英国大使館別荘記念公園」などがあります。華厳の滝と中禅寺湖を望む展望スポット「明智平」もおすすめ!
【日帰りモデルコース】
明智平展望台(ロープウェイ):奥日光の絶景を満喫
▼(バスで約5分)
華厳の滝:轟音と水しぶきを楽しむ
▼(徒歩で約5分)
中禅寺湖:湖畔の散策や遊覧船でのんびり
▼(徒歩またはバス)
中禅寺(立木観音): 湖畔に建つ荘厳な寺院を参拝
▼(徒歩で約15分)
英国大使館別荘記念公園:中禅寺湖を眺めながらミニアフタヌーンティー(要予約)
▼(徒歩で約5分)
イタリア大使館別荘記念公園:美しい建築と「国際避暑地歴史館」を見学
中禅寺湖エリアをじっくり楽しみつつ、カフェで休憩する時間も取りやすいプランです。歴史や建築に興味がある親子にぴったり。余裕があれば、奥日光三名瀑のひとつに数えられる「竜頭ノ滝」にも足を伸ばしてみてください。
■華厳の滝
所在地: 栃木県日光市中宮祠
エレベーター利用料(往復): 中学生以上600円、小学生400円
アクセス:【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約20分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約40分)、「中禅寺温泉」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場: あり
日本三名瀑②「袋田の滝」とは?(茨城県大子町)

茨城県のシンボル的存在「袋田の滝」。高さ120m、幅73mの大きさを誇り、巨大な岩壁を水が四段に分かれて流れ落ちることから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれています。

その名の由来は、一説には平安時代の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)が訪れた際に「四季に一度ずつ来てみなければ、真の風趣は味わえない」と絶賛したことにあるともいわれ、季節ごとにまったく異なる表情を見せます。
なかでも、厳冬期に滝全体が凍結する「氷瀑」(ひょうばく)や、秋~冬のライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」は圧巻です。
観瀑台を巡り、さまざまな角度から滝の迫力を体感

「袋田の滝」を見学するためのトンネル内には、2つの観瀑台が用意されています。
第1観瀑台は、滝つぼからわずか10mほどの場所から見上げるように観賞でき、轟音と水しぶきを肌で感じられ迫力満点です。そこからエレベーターで約50m上ると第2観瀑台に到着し、四段に流れ落ちる滝の全景を一望できます。
また、滝川にかかる吊橋も、人気の観瀑スポットです。季節や見る場所によって変化する滝の姿を、親子で楽しみましょう。
周辺おすすめ観光スポット&日帰りモデルコース

「袋田の滝」が位置する大子町は、自然の恵みを生かしたグルメや、親子で楽しめる体験スポットが豊富なエリアです。
なかでも、滝の裏側に入れる珍しい「月待の滝」や、その滝を眺めながら食事ができる食事処「月待の滝 もみじ苑」、廃校を再利用したユニークな体験施設「大子おやき学校」、旅の拠点として便利な「道の駅 奥久慈だいご」などがおすすめです。
【日帰りモデルコース】
袋田の滝:2つの観瀑台から迫力の四段の滝を鑑賞
▼(車で約18分)
月待の滝 もみじ苑:滝を眺めながら名物の蕎麦&天然氷のかき氷で一服
▼(隣接)
月待の滝:「裏見の滝」を散策し、マイナスイオンを浴びる
▼(車で約15分)
大子おやき学校:親子で楽しくオリジナルのおやき作り体験(要予約)
▼(車で約10分)
道の駅 奥久慈だいご:お土産探しと旅の締めの温泉(有料)を楽しむ
上記は袋田の滝を中心に、滝巡り、ご当地グルメ、食育につながる体験、お土産探しと温泉まで満喫できる、盛りだくさんのプランです。全スポットを巡る場合は、時間に余裕をもって計画を立てるのがおすすめです。
■袋田の滝
所在地: 茨城県久慈郡大子町袋田3-19
袋田の滝トンネル利用料:中学生を除く15歳以上500円、小・中学生300円
アクセス:【車】常磐自動車道「那珂IC」から約60分
【電車】JR水郡線「袋田駅」からバスに乗車(約10分)、「滝本」バス停で下車後、徒歩で約10分
駐車場: あり
日本三名瀑③「那智の滝」とは?(和歌山県那智勝浦町)

「熊野那智大社」の別宮、「飛瀧神社」の御神体として、古くから信仰を集める「那智の滝」。落差133m、滝幅13m、毎秒約1トンもの水が絶壁を流れ落ちる、日本最大級の名瀑です。
スケール感抜群の雄大な姿は、圧巻のひとこと! 流れが三筋に分かれて見えることから「三筋の滝」とも呼ばれています。
滝のしぶきを浴びて名瀑の迫力とご利益を肌で体感

滝を真正面から拝観できる「御滝拝所舞台」から滝つぼのすぐ近くまで行けば、轟音とともに水しぶきを全身で感じられますよ。滝のしぶきを浴びると、延命長寿のご利益があるのだとか。
また、滝つぼのお水を飲むこともできます。その壮大な姿と神聖な空気を、ぜひ間近で体感してみてください。
周辺おすすめ観光スポット&日帰りモデルコース

「那智の滝」は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の重要な一部なので、周辺には歴史と自然を感じられる場所がたくさんあります。
なかでも、熊野三山のひとつ「熊野那智大社」や、「那智の滝」と三重塔の共演が見られる「青岸渡寺」、熊野古道のなかでも昔の面影が色濃く残る美しい石畳「大門坂」は、ぜひ足を運びたい場所です。
【日帰りモデルコース】
熊野那智大社:世界遺産の社殿で参拝し、パワーをいただく
▼(隣接/徒歩で約1分)
青岸渡寺と三重塔:三重塔と滝が織りなす絶景を撮影
▼(徒歩で約15分)
飛瀧神社・那智の滝:日本一の名瀑で大迫力の水しぶきを体感
▼(徒歩で約20分)
熊野古道「大門坂」:苔むした石畳を歩き、熊野古道の雰囲気に浸る
上記のルートだと下りがメインになり、熊野古道の美しい雰囲気をゴールとして満喫できます。最後の「大門坂」近くにバス停があるので、駐車場や駅に戻るのもスムーズ。坂道や石段が多いので、歩きやすいスニーカーを履いてでかけてくださいね♪
■那智の滝
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
御滝拝所舞台利用料:高校生以上300円、小・中学生200円
アクセス:【車】紀勢自動車道「すさみ南IC」から約1時間20分
【電車】JR紀勢本線「紀伊勝浦駅」からバスに乗車(約25分)、「那智の滝前」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
夏の避暑地として人気が高い「日本三名瀑」。親子で一緒に、楽しい旅行プランを練ってみてください♪
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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