天然ミストが涼しい長野の滝9選<br/>9月に日帰り!見どころ&周辺情報
更新日2025年08月29日/公開日2025年08月29日

天然ミストが涼しい長野の滝9選
9月に日帰り!見どころ&周辺情報

体験する
自然とふれあう

まだまだ暑い日が続く9月。見ているだけで涼しくなれる「滝」へおでかけしてみませんか? 今回は、日帰りで楽しめる長野県の滝を、絶景の名所から穴場までご紹介します。

滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供と一緒に最高の思い出を作りましょう。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。またルートの一部または全体が通行止めになる場合がありますので、最新情報および詳細は公式サイトをご確認ください
※自然の滝は降雨量や季節により水量が変化するため、掲載画像と状況が異なる場合があります

天然ミストが涼しい「新潟の滝」はこちら!

天然ミストが涼しい「山梨の滝」はこちら!

天然ミストが涼しい「甲信越の滝」はこちら!

滝を見に行くときの持ち物・服装

滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!

服装のポイント

両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)
両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。

●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。

あると便利&安心な持ち物

タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森林を歩くので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、絆創膏や消毒薬はもちろん、ヒル対策グッズ、熊鈴や熊よけスプレーなども用意しておくと安心です。

ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。

【上松町】小野の滝

小野の滝(画像提供:shikema / PIXTA)
小野の滝(画像提供:shikema / PIXTA)

江戸時代の五街道のひとつ「中山道」の名所として古くから知られ、浮世絵にも描かれた歴史ある名瀑。落差約15mの穏やかな滝で、“木曽八景”にも数えられています。

国道19号線沿いにあり、駐車場からすぐという抜群のアクセスの良さが魅力。中央アルプスを源流とする清らかな水が流れ落ちる姿を気軽に楽しむことができます。

浮世絵の世界へ!中山道の歴史と絶景にふれる

滝から車で約6分の景勝地「寝床の床」(画像提供:たっきー / PIXTA)
滝から車で約6分の景勝地「寝床の床」(画像提供:たっきー / PIXTA)

歌川広重の浮世絵「木曽街道六拾九次」では、宿場町の顔としてこの滝が描かれました。「昔の旅人もこの景色を見て疲れを癒やしたのかな?」と親子で歴史に思いを馳せるのも素敵ですね。

滝の上をJR中央本線が走行しているので、運が良ければ電車と滝のコラボ写真も撮れるかも! 

浦島太郎伝説が残る絶景「寝覚の床」や、宿場町の風情が残る「上松宿」(あげまつじゅく)など、木曽路の名所をめぐるドライブ中に立ち寄るのもおすすめです。

■スポット概要
所在地:長野県木曽郡上松町小野
アクセス:【車】中央自動車道「中津川IC」から約60分
【電車】JR中央本線「上松駅」からバスに乗車(約10分)、「小野の滝」バス停で下車すぐ
駐車場:あり

公式サイト

【軽井沢町】白糸の滝

清涼感あふれる「白糸の滝」(画像提供:ばりろく / PIXTA)
清涼感あふれる「白糸の滝」(画像提供:ばりろく / PIXTA)

「白糸の滝」は軽井沢町を代表する人気観光スポット。高さ約3m・幅約70mの湾曲した岩肌から、無数の地下水がまるで白い絹糸のように流れ落ちる、優美で繊細な滝です。

川や湖の水を水源とする一般的な滝とは異なり、水量が常に一定で澄んでいるのが特徴。滝の周囲は夏でもひんやりと涼しく、避暑地・軽井沢ならではの癒やしの空間が広がっています。

滝の見学後は「旧軽井沢銀座」のまち歩きへ

旧軽井沢銀座(画像提供:まちゃー / PIXTA)
旧軽井沢銀座(画像提供:まちゃー / PIXTA)

駐車場から滝までは緩やかで整備された遊歩道を歩いて5分ほど。目の前に現れる、横に長く広がる水のカーテンは感動的です!

滝の入口にある売店では、名物の「イワナの塩焼き」や、めずらしい鹿肉の「肉まん」などが味わえます。

滝で涼んだあとは、車で約15分の「旧軽井沢銀座通り」へ。おしゃれなカフェや雑貨店、パン屋さんなどが並び、親子で食べ歩きやショッピングを楽しむのもおすすめです。

■スポット概要
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町長倉
アクセス:【車】上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から約40分
【電車】JR北陸新幹線(長野新幹線)・しなの鉄道線「軽井沢駅」からバスに乗車(約25分)、「白糸の滝」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場:あり(白糸ハイランドウェイ沿い)

【軽井沢町】千ヶ滝

千ヶ滝(画像提供:どん兵衛 / PIXTA)
千ヶ滝(画像提供:どん兵衛 / PIXTA)

軽井沢町の滝では最大級となる高さ約20m・幅2mの滝。浅間山の溶岩が作り出した、ごつごつした岩肌の間を水が勢いよく流れ落ちていきます。

滝はハイキングコースの終点にあり、うっそうとした木立に囲まれた静かな滝つぼは、まさにゴールにふさわしい神秘的な雰囲気です。

周辺には「軽井沢野鳥の森」や立ち寄り湯も

双眼鏡を持ってでかけたい「軽井沢野鳥の森」(画像提供:sparrow / PIXTA)
双眼鏡を持ってでかけたい「軽井沢野鳥の森」(画像提供:sparrow / PIXTA)

滝までの道のりは、渓流沿いに整備された「せせらぎの道」を歩いて約25分。木漏れ日のなか、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら、気持ちよく森林浴が楽しめます。

道中には水遊びができる場所もあるので、子供も大喜び♪

車で15分ほどの位置には、80~100種もの野鳥が生息する「軽井沢野鳥の森」が。その近くには「立ち寄りの湯 軽井沢千ヶ滝温泉」があり、豊かな自然の中でゆったりくつろげます。

「軽井沢野鳥の森」をチェック!

「立ち寄りの湯 軽井沢千ヶ滝温泉」をチェック!

■スポット概要
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町長倉
アクセス:【車】上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から約35分、駐車場から徒歩で約25分
駐車場:あり
注意事項:軽井沢町では熊鈴やラジオなど音の出る装備の携行を推奨しています

公式サイト

【軽井沢町】竜返しの滝

竜返しの滝(画像提供:ライダー写真家はじめ / PIXTA)
竜返しの滝(画像提供:ライダー写真家はじめ / PIXTA)

軽井沢の人気スポット「白糸の滝」のすぐ近くにありながら、訪れる人が比較的少なく、静かな自然を満喫できる穴場の滝です。

その昔、竜のような大蛇も引き返したという伝説が残るほど水量が多く、迫力満点なのが魅力です。別名「すずが滝」とも呼ばれ、緑の森の中に白い滝のコントラストが美しく映えます。

森の遊歩道を歩いて、秘境の滝を目指そう!

「竜返しの滝」へ向かう道(画像提供:ゆうた1127 / PIXTA)
「竜返しの滝」へ向かう道(画像提供:ゆうた1127 / PIXTA)

駐車場から滝までは、木々に囲まれた遊歩道を歩いて15分ほど。

鳥のさえずりを聞き、森林浴をしながらハイキングが楽しめます。滝つぼでは、激しく流れ落ちる水の迫力に圧倒されること間違いなし!

星野リゾートの創業地「軽井沢星野エリア」。足湯やショッピングなど多彩な楽しみがあります
星野リゾートの創業地「軽井沢星野エリア」。足湯やショッピングなど多彩な楽しみがあります

近くの「軽井沢星野エリア」では、ランチや買い物が楽しめるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

「軽井沢星野エリア」公式サイト

■スポット概要
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町長倉小瀬
アクセス:【車】上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から約30分
【電車】JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」からバスに乗車(約20分)、「小瀬温泉」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:あり
注意事項:軽井沢町では熊鈴やラジオなど音の出る装備の携行を推奨しています

公式サイト

【高山村】雷滝

遊歩道から間近に滝のミストを感じることができます(画像提供:ライダー写真家はじめ / PIXTA)
遊歩道から間近に滝のミストを感じることができます(画像提供:ライダー写真家はじめ / PIXTA)

“裏見の滝”とも呼ばれ、滝の裏側から流れ落ちる姿を見ることができる、落差約30mの豪快な滝です。雷のように大きな音が轟くことが名前の由来。「ドーッ」という迫力満点の水音と、ミスト状の水しぶきを全身で感じられます。

駐車場から遊歩道が整備されており、気軽に訪れることができるのも魅力です。

ごうごうと響く音を聴きながら滝の裏側を探検!

滝の裏側からの景色(画像提供:Fuchsia / PIXTA)
滝の裏側からの景色(画像提供:Fuchsia / PIXTA)

駐車場から5分ほど歩くと、展望台が見えてきます。さらに階段を下りれば、滝の裏側へ! 水のカーテンの内側から見る景色と、岩に反響するごうごうという大音響は、忘れられない体験になりますよ。

滝のすぐそばには、はちみつジェラートが人気の茶屋「ごろごろ亭」も。滝でたっぷり涼んだあとは、日本でもっとも美しい村のひとつ、高山村の美しい風景の中をドライブするのもおすすめです。

村内には、アスレチック広場や室内プールが人気の「信州高山森林スポーツ公園 YOU游ランド」、美しいぶどう畑が広がる「信州たかやまワイナリー」など観光スポットも多数点在。8つの温泉地もあり、旅の疲れを癒せますよ。

「信州高山森林スポーツ公園 YOU游ランド」をチェック!

「信州たかやまワイナリー」公式サイト

■スポット概要
所在地:長野県上高井郡高山村奥山田3681-302
アクセス:【車】上信越自動車道「須坂長野東IC」から約50分
駐車場:あり
備考:冬期(11月下旬~5月上旬)は閉鎖

公式サイト


【茅野市】乙女滝

乙女滝(画像提供:はすまん / PIXTA)
乙女滝(画像提供:はすまん / PIXTA)

蓼科中央高原、横谷峡の入口に位置する落差約30mの「乙女滝」。身分違いの恋を成就させた乙女の伝説が残る、縁結びのパワースポットとして知られています 。

この滝、じつは自然の滝ではなく、江戸時代に水不足の地域へ川の水を送るために考案された人工の滝なんです。かんがい農業の発展に貢献している貴重な場所として「かんがい施設遺産」にも認定・登録されています。

断崖を流れ落ちる滝の姿を目にすれば、これほど美しい景観を生み出した先人の知恵と技術に感銘を受けること間違いなし。滝つぼがない珍しい構造をしているのも見どころです。

横谷峡で滝めぐり&蓼科温泉も満喫

おしどり隠しの滝(画像提供:カメさん / PIXTA)
おしどり隠しの滝(画像提供:カメさん / PIXTA)

「横谷峡駐車場」から「乙女滝」までは歩いて6分ほど。滝のそばまで近づいて迫力ある水しぶきを浴びることができます 。

ここから始まる約4kmの「横谷峡遊歩道」を歩けば、「王滝」「おしどり隠しの滝」など大小さまざまな滝に出会え、本格的な渓谷ハイキングを満喫できます よ。散策のあとは、蓼科温泉郷の日帰り湯で汗を流すのもいいですね。

■スポット概要
所在地:長野県茅野市北山
アクセス:【車】中央自動車道「諏訪IC」から約30分、駐車場から徒歩で約6分
【電車】JR中央本線「茅野駅」からバスに乗車(約35分)、「横谷峡入口」バス停で下車後、徒歩で約6分
駐車場:あり

【松本市】三本滝

三本滝(画像提供:松本市公式観光情報サイト「新まつもと物語」)
三本滝(画像提供:松本市公式観光情報サイト「新まつもと物語」)

“乗鞍三滝”(乗鞍三名滝)のひとつ「三本滝」は、乗鞍(のりくら)高原を代表する名瀑。長野県の名勝に指定されていて、“日本の滝百選”にも選ばれています。

その名の通り、水源も趣も異なる三つの滝が、一つの滝つぼに合流するのが最大の特徴 。

向かって右は岩肌を滑る優美な滝、正面は豪快な直瀑、左は木々の間に見える静かな滝と、三者三様の姿を一度に楽しめます 。標高1,840mに位置し、夏でもひんやりと涼しい空気に満ちています 。

「かもしかの径」を歩く!三つの滝の競演

 三本滝に向かう途中には冒険気分が味わえる吊り橋も(画像提供:ふぇありー / PIXTA)
三本滝に向かう途中には冒険気分が味わえる吊り橋も(画像提供:ふぇありー / PIXTA)

「三本滝駐車場」から滝へと続く「かもしかの径」は、清流沿いを歩く気持ちのいい散策路。吊り橋を渡るなど、ちょっとした冒険気分も味わえます。ただし、滝に近づくにつれて岩が多く滑りやすくなるので、足元には十分注意してくださいね。

乗鞍高原には、「一の瀬」の水辺や「小梨の径」沿いのせせらぎでの水遊びや、“乗鞍三名滝”めぐり、「乗鞍自然保護センター」の展示やイベントなど、さまざまな楽しみがあります。思い思いのプランを練って自然を満喫しましょう。

「乗鞍自然保護センター」をチェック!

「乗鞍高原」公式サイトで親子の過ごし方をチェック

■スポット概要
所在地:長野県松本市安曇乗鞍高原
アクセス:【車】長野自動車道「松本IC」から約60分、駐車場から徒歩で約40分
駐車場:あり
備考:遊歩道は冬期(例年11月下旬~4月下旬)は通行止めになります。


【松本市】善五郎の滝

「三本滝」と同じく“乗鞍三名滝”に数えられる「善五郎の滝」(画像提供:ばりろく / PIXTA))
「三本滝」と同じく“乗鞍三名滝”に数えられる「善五郎の滝」(画像提供:ばりろく / PIXTA))

“乗鞍三滝”のひとつで、落差約22m、幅8mの美しい滝。その昔、イワナ釣りの名手「善五郎」が、巨大なイワナに引き込まれて滝つぼに落ちてしまった、という伝説から名付けられました。

乗鞍火山の溶岩を削ってできた滝で、古くは山岳信仰の行場でもあったと伝わります。

駐車場から滝までは、往復40分~1時間ほどのハイキングコースになっています。滝見台からは、乗鞍岳を背景に流れ落ちる滝の全景を一望できますよ。 滝つぼのすぐ近くまで行けるので、迫力ある水しぶきを間近で感じてみましょう。

「善五郎の滝」の滝つぼにかかる虹(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)
「善五郎の滝」の滝つぼにかかる虹(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)

また、朝方には日光が水しぶきを通過して虹が現れることも。親子で早起きしてでかけるのもいい思い出になりそうですね。

滝のミストを堪能したあとは、車で10分ほどの「乗鞍BASE いがやレクリエーションランド」で樹上アスレチックやジップラインに挑戦してみてはいかがでしょうか。

「乗鞍BASE いがやレクリエーションランド」をチェック!

■スポット概要
所在地:長野県松本市安曇
アクセス:【車】長野自動車道「松本IC」から約60分、駐車場から徒歩で約20分
駐車場:あり

【松本市】番所大滝

春の「番所大滝」(画像提供:eson1m / PIXTA)
春の「番所大滝」(画像提供:eson1m / PIXTA)

「三本滝」「善五郎の滝」と並び、“乗鞍三滝”と称される名瀑。乗鞍高原のもっとも下流に位置し、高さ約40m・幅15mの規模を誇ります。

乗鞍火山の溶岩が作り出したゴツゴツとした黒い岩肌を、豊富な水量の水が轟音とともに流れ落ちる姿は、三滝のなかでも随一の荒々しさと迫力です。松本市の特別名勝にも指定されています。

急な階段の先に待つ、迫力満点の絶景!

「千間淵遊歩道」の小大野川と夢見橋(画像提供:タク / PIXTA)
「千間淵遊歩道」の小大野川と夢見橋(画像提供:タク / PIXTA)

駐車場から滝の展望台までは、徒歩10〜15分ほど。ただし、道中には急で危険な階段もあるため、特に小さな子供連れは足元に注意が必要です。

展望台では滝の全景を間近に眺めることができ、水しぶきを浴びるほどの迫力に圧倒されますよ。滝の上流には、より穏やかな「千間淵(せんげんぶち)遊歩道」もあり、吊り橋を渡ったり、清流を眺めたりと、あわせて散策するのもおすすめです。

■スポット概要
所在地:長野県松本市安曇大野川
アクセス:【車】長野自動車道「松本IC」から約60分、駐車場から徒歩で約15分
駐車場:あり

避暑地として人気が高い、長野県の滝をまとめてご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、楽しく安全に滝を満喫してくださいね♪

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。